この記事では海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の解説・あらすじ・感想を書いております。今回は
- シーズン5:竜との舞踏
- エピソード4:ハーピーの息子たち
をネタバレありで紹介しますので、エピソードを一度観たうえで振り返りとして当ブログを確認いただければと思います。
シーズン5:竜との舞踏
- エピソード1:新たな戦いの幕開け(The Wars to Come)
- エピソード2:黒と白の館(The House of Black and White)
- エピソード3:雀聖下(High Sparrow)
- エピソード4:ハーピーの息子たち(Sons of the Harpy)←今回はコレ
- エピソード5:“壁”の決断(Kill the Boy)
- エピソード6:父の仇(Unbowed, Unbent, Unbroken)
- エピソード7:贈り物(The Gift)
- エピソード8:堅牢な家(Hardhome)
- エピソード9:竜の舞踏(The Dance of Dragons)
- エピソード10:慈母の慈悲(Mother's Mercy)
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すぐにわかる「ハーピーの息子たち」のあらすじ
前回のおさらい(シーズン5、エピソード3:「雀聖下」)
- トメンとマージェリーは結婚する
- サンサはラムジー・ボルトンに嫁ぐため故郷ウィンターフェルに戻る
- 新たな総司祭に、ハイ・スパロー(雀聖下)が選ばれる
- ヴォランティスに到着したティリオンはジョラーに誘拐されてしまう
今回のあらすじ
- サーセイは“スパロー”たちを武装させ、娼館で男娼といたロラスを捕えさせる
- ジェイミーとブロンは秘密裏にドーンに到着する
- バリスタン・セルミーは“ハーピーの息子たち”に殺される
よくわかる「ハーピーの息子たち」の解説
アリアさん、マーリン・トラントがブレーヴォスに来るってよ
サーセイの指示により、メイス・タイレルはアイアン・バンク(鉄の銀行)に出向いて負債延期の交渉をしに行くことになる。
ココがポイント
シーズン3・エピソード3「処罰の道」やシーズン4・エピソード5「新王誕生」で王室がアイアン・バンクから莫大な借金をしていることが分かっている。
ここで重要なのは、マーリン・トラントが護衛としてメイスについていくこと。
アイアン・バンクはエッソス大陸のブレーヴォスにある。つまり、今アリアがいる場所と同じ。
マーリン・トラントは、アリアのかつての師匠シリオ・フォレルを殺したキングズガード。(シーズン1・エピソード8「進軍」参照)そのことがきっかけでアリアの“殺しのリスト”に載っている。
アリアにとって、千載一遇のチャンスが…
オベリンの落とし子たち、“サンドスネーク”の登場
“サンドスネーク”(砂蛇)は亡きオベリン・マーテルの女性の落とし子たち。テレビシリーズに登場する3人は父親と同じく、全員戦士。
ココがポイント
「サンド」はドーンで生まれた落とし子につけられる姓。(詳しいことはシーズン3・エピソード10「次なる戦いへ」を参照)
タイエニー・サンド(演:ロザベル・ラウレンティ・セラーズ)
- オベリンの落とし子
- エラリア・サンドの娘
オバラ・サンド(演:ケイシャ・キャッスル=ヒューズ)
- オベリンの落とし子
- 母親は不明
ナイメリア・サンド(演:ジェシカ・ヘンウィック)
- オベリンの落とし子
- 母親は不明
“スパロー”武装の狙いはタイレル家の失脚
サーセイは新たな総司祭の“ハイ・スパロー”(雀聖下=High Sparrow)に聖兵を許可する。その狙いはタイレル家の失脚。
サーセイ:
我々の中に 罪深き者がおりますが
富と権力に守らている
ハイ・スパロー:
厳父の裁きが下ります
タイレル家の影響力を弱らせたいサーセイは、“スパローズ”(雀=Sparrows)を武装させ、娼館で男娼といたロラスを捕えさせることにする。(亡きタイウィンの命により、サーセイはロラスと結婚することになっていた)
ココがポイント
ゲイであることは七王国のほとんどの地域で罪となる
レイガー・ターガリエンは善? それとも悪?
このエピソードではレイガー・ターガリエン(ネッドの妹リアナを誘拐した、デナーリスが会ったことがない兄)の話が2回出る。
- ウィンターフェルの地下墓地で話すリトルフィンガーとサンサ
- ミーリーンで話すデナーリスとバリスタン・セルミー
まず、ウィンターフェルの地下墓地にて。
サー・バリスタンとレイガー・ターガリエンが戦い
レイガーが勝つと 皆がプリンスを称えた
兜を脱ぐと その美しさに
女性たちは ほほ笑んだ
だが彼が妻エリアの前を通り過ぎると
皆の笑顔は凍った
民衆は静まり返った
彼は妻を無視して 霜のように青い冬バラの冠を
リアナの膝に乗せた
byリトルフィンガー
リトルフィンガーがこう語るのは、ロバートの反乱のきっかけにもなった「ハレンホールの馬上槍試合(Tourney at Harrenhal)」の話。簡単な経緯は、
- ハレンホールで馬上槍試合が行われる
- 決勝戦はバリスタン・セルミー vs レイガー・ターガリエン
- レイガーが勝つ
- バラの冠を妻のエリア・マーテルではなく、ロバートの婚約者のリアナ・スターク(ネッドの妹)に渡す
- 会場が凍り付く
ココがポイント
試合後、勝者は一番美しいと思う女性にバラを渡すという儀式がある。エリア・マーテルと結婚しているレイガーは、当然妻にバラを渡すはず。しかし、妻ではなくリアナ・スタークを選び会場を凍りつかせた。
この話には続きがあり、
リトルフィンガー:
彼が叔母上を選び 多くの命が奪われた
サンサ:
彼は叔母を選び さらって犯しました
簡単な経緯は、
- 馬上槍試合から約1年後、レイガーはリアナを誘拐する
- 父リカード・スタークと長男ブランドンはリアナを返してもらうよう、王のエイリス・ターガリエン2世(マッド・キング)に抗議しに行く
- エイリス・ターガリエン2世はその場で2人を処刑する
- ロバートやネッド、ブチギレてロバートの反乱を起こす
リアナ・スタークの誘拐⇒リカード・スタークとブランドン・スタークの処刑がロバートの反乱のきっかけ。
すべては、レイガーがリアナをさらったことから始まった。
そして、このエピソードで出たもう一つレイガーの話。ミーリーンにて。
デナーリス:
レイガーは人を殺すのが得意かと
バリスタン・セルミー:
レイガーは殺すのは好きではなかった 歌がお好きでした
リトルフィンガーとバリスタンの話は対照的ですね。
リトルフィンガーのストーリーでは、レイガーは悪。
バリスタンのストーリーでは、レイガーは善。
どちらかはウソ? それとも、両方本当?
「ハーピーの息子たち」の感想
しつこくてごめんなさい。
前回「雀聖下」、前々回「黒と白の館」に引き続き、またシーズン5の意味不明さを指摘させてください。
今回は、リトルフィンガーの素晴らしすぎるプランについて。
サンサをボルトン家に嫁がせる
↓
スタニスがそのうちウィンターフェルを奪取するだろう
↓
スタニスは、サンサをボルトン家から救出して、サンサを北部総督とさせるだろう
意味不明じゃね? だとしたらサンサをボルトン家に嫁がせる意味あんの?
スタニスがボルトン家に勝つと踏んでいるのなら、
サンサをアイリーかどっかで保護しておく
↓
スタニスがボルトン家を滅ぼしてから「スタニスさん、私の元でサンサを保護しておきましたよ!」みたいな感じでしゃしゃり出る
↓
サンサは北部総督になる、リトルフィンガー自身の評価も上がる
で良かったんじゃないのかな?
まぁ、いいか。
批判ポイントばかり探してもつまらないので。
個人的に一番気になったのは、伏線(?)にもなり得る2つの言葉。
伏線(?)その①
我々と南へ来なさい
あなたは城に詳しいわ
抜け穴 急所 土地の人間…
byメリサンドル
メリサンドル⇒ジョンへの言葉のなかで、再びウィンターフェルの秘密の抜け道(hidden tunnels)の話が出ましたね。
一度目はシーズン2・エピソード10「勝者」でメイスター・ルーウィンがシオンに言ってたけど、結局使われなかった。
いつか、使われる??
伏線(?)その②
もう1個の伏線(?)はジェイミーの死に方について。
ブロン:あんたは どんな死に方をしたい?
ジェイミー:愛する人の腕の中で
ジェイミーはサーセイの腕の中で死ぬのかな?
それとも、ブライエニー…
「ハーピーの息子たち」の名言
The Small Council grows smaller and smaller.
小評議会がまた小さくなります
byグランド・メイスター・パイセル
シーズン5からしばらくおやすみです
↓
>>つぎは「エピソード5:“壁”の決断(Kill the Boy)」
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