この記事では海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の解説・あらすじ・感想を書いております。今回は
- シーズン3:戦乱の嵐-前編-
- エピソード2:三つ目の鴉
をネタバレありで紹介しますので、エピソードを一度観たうえで振り返りとして当ブログを確認いただければと思います。
シーズン3:戦乱の嵐-前編-
- エピソード1:新たな時代(Valar Dohaeris)
- エピソード2:三つ目の鴉(Dark Wings, Dark Words)
- エピソード3:処罰の道(Walk of Punishment)←今回はコレ
- エピソード4:穢れなき軍団(And Now His Watch Is Ended)
- エピソード5:炎の口づけ(Kissed by Fire)
- エピソード6:登壁(The Climb)
- エピソード7:女剣士と熊(The Bear and the Maiden Fair)
- エピソード8:次子-セカンドサンズ-(Second Sons)
- エピソード9:キャスタミアの雨(The Rains of Castamere)
- エピソード10:次なる戦いへ(Mhysa)
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すぐにわかる「三つ目の鴉」のあらすじ
前回のおさらい(シーズン3、エピソード1:「新たな時代」)
- 野人の基地に潜入したジョンは、“壁の向こうの王”マンス・レイダーに会う
- ブラックウォーターの戦いから生き延びたダヴォスはドラゴンストーンに戻る
- デナーリスは奴隷商人湾のアスタポアに着き、傭兵軍“アンサリード”の購入を検討する
- バリスタン・セルミーは、デナーリスの“クイーンズガード”となる
今回のあらすじ
- 北部軍はキャトリンの父ホスター・タリーの葬式が行われるリヴァーランへと向かう
- ボルトン家に捕らえられたシオンは拷問される
- アリアらは“ブラザーフッド”に遭遇する
- リード兄弟に出会ったブランは、特殊能力があることを知る
- キングズ・ランディングへと向かうブライエニーとジェイミーは、スターク家の旗主に見つかってしまう
よくわかる「三つ目の鴉」の解説
北部軍はホスター・タリーの葬式にでるためにリヴァーラン城へ向かう
ハレンホールにいるロブ宛に、2通の手紙が送られてくる。一つは分かりやすいが、もう片方は少し分かりづらい。
分かりやすい方は、ルース・ボルトンの落とし子ラムジーからの手紙。内容は、
- アイアン・ボーン(鉄人)によるウィンターフェルの陥落
- ブランとリコンは行方不明
で、今までのストーリーに沿っているのでスッと入ってくるかと。
分かりにくい方は、リヴァーラン城からの手紙。こちらの内容は、キャトリンの父であるホスター・タリー(ロブの祖父)の訃報を伝えている。
リヴァーラン城やホスター・タリーは今までに登場していない(名前しか出ていない)ので「ん? 誰? どこ?」となってもおかしくない。
まぁとにかく、ホスター・タリー公の訃報を知らせる手紙が届いた北部軍は、葬式にでるためにリヴァーラン城に向かうことになるのだ。
強烈な新キャラ、オレナ・タイレル(演:ダイアナ・リグ)
- 通称“茨の女王”(The Queen of Thorns)
- マージェリーとロラスの祖母
- メイス・タイレルの母(まだ登場していない)
リーチ(河野平野=Reach)一帯を治めるタイレル家の長は(一応)メイス・タイレル。
だけど、強大な影響力を持つ母オレナの方が実権を握っている。
このおばちゃんの毒舌トークは強烈のうえ、おもしろいので注目です。
やっと登場した“ブラザーフッド”
さかのぼることシーズン2・エピソード4「光と影」、ハレンホールにてラニスター軍は捕虜を尋問していた。その理由は、“ブラザーフッド”(旗印なき兄弟団=Brotherhood Without Banners)の情報を得るため。正体不明の“ブラザーフッド”は、マウンテン率いるラニスター軍を襲い、困らせていた。
“ブラザーフッド”のリーダーはシーズン1・エピソード6「黄金の冠」に登場したベリック・ドンダリオン。覚えているだろうか?
- キャトリンがティリオンを捕虜とする
- リヴァーランド(キャトリンの出身地)の家、河川敷、畑が荒らされ、村人が殺されている
- 荒らされた土地には死んだ魚を残された、つまりこれはキャトリンへの報復(タリー家の紋章は魚)
- 村を荒らした者の特徴を聞く限り、マウンテンの仕業だとネッドは確信する
- ネッドは、マウンテンを捕まえるよう、ベリック・ドンダリオンに命じる
- べリックは“ブラザーフッド”を結成し、ラニスター軍を襲う
新キャラの、ミアのソロス(演:ポール・ケイ)は“ブラザーフッド”の祭司。(ミアはエッソス大陸の都市名)
七王国でもかなりの有名人で、ハウンドとも顔見知り。(シーズン1・エピソード4「壊れたものたち」のジェイミーとジョリーの会話にもでてきたが、登場は初めて)
シオンを拷問しているのはボルトン家
ロブを裏切ったシオンは、北部のボルトン家から拷問されるようになる。(シーズン2・エピソード8「決戦前夜」では、ルース・ボルトンは息子のラムジーらが間もなくウィンターフェルに到着すると言っていた)
ボルトン家の紋章はこちら。
シオンはボルトン家の紋章である「X字型」の拷問台に張りつけられている。
ブランのダイアウルフの名前は“サマー”
度々登場はするものの、実は名前が出なかったブランのダイアウルフ。このエピソードで初めて名前が“サマー”だと分かる。
ダイアウルフの名前
- ロブの“グレイウィンド”
- サンサの“レディ”
- アリアの“ナイメリア”
- ブランの“サマー”
- リコンの“シャギードッグ”
- ジョンの“ゴースト”
意外にも、はじめて“サマー”と呼んだのは新キャラのジョジェン・リード。
リード兄弟との出会い、“狼潜り”や“三つ目の鴉”の能力
ブランらは新キャラのミーラ・リードとジョジェン・リードに出会う。
ミーラ・リード(演:エリー・ケンドリック)
- ジョジェンの姉
- 丸腰のジョジェンを守る
ジョジェン・リード(演:トーマス・サングスター)
- ミーラの弟
- ブランを探しに来たと言う
ジョジェンの方は“異常”とも言える能力がありそう。このエピソードの会話はとても大事なので書き写してみました。
ジョジェン:
「頭に入ればサマーの目で見られる」
ブラン:
「眠ればね」
ジョジェン:
「じきに制御できる」
「君は“狼潜り”だ」
ブラン:
「狼だけじゃない」
「夢のなかで時には…」
ジョジェン:
「三つ目の鴉?」
ブラン:
「見たの?」
ジョジェン:
「一緒に見た 覚えてるだろう?」
ブラン:
「“狼潜り”と関係が?」
ジョジェン:
「鴉はもっと深いことの象徴だ 洞察をもたらす」
ブラン:
「起こってないことを見るの?」
ジョジェン:
「または 生前に起こったことや」
「遠くで 今起こっていることだ」
ブラン:
「父が死んだとき 夢に見た」
ジョジェン:
「違う 実際に見たんだ 僕も見た」
ブラン:
「君にも力が?」
・・・
ジョジェン:
「父に 君の父の話をしたら」
「父は初めて僕の前で泣いた」
ブラン:
「父上はハウランド公?」
ジョジェン:
「ああ」
ブラン:
「反乱のとき 父を救ってくれた」
ジョジェン:
「父上に話を聞いたの? 僕は違う」
「自分で見た」
ブラン:
「他に何を?」
ジョジェン:
「ただ一つ大事なもの 君だ」
“狼潜り”と“三つ目の鴉”の能力は違う
新しい情報がいろいろありすぎるので、少し分かりづらいですよね。簡単にまとめると
ポイント
- ブランは“狼潜り”ができるっぽい
- 三つ目の鴉の能力は、“狼潜り”と別ものっぽい
- 三つ目の鴉の能力は、生前に起こったことや遠くで今起こっていることが見れるっぽい
- ブランもジョジェンも、三つ目の鴉の能力があるっぽい
- お互いの父親(ネッドとハウランド・リード)はロバートの反乱で共に戦った
“狼潜り”(ウォーグ=Warg)は野人のオレル(演:マッケンジー・クルック)が使っていた能力。マンス・レイダーいわく「獣の目で見ることができる」とのこと。
新情報盛りだくさんですが、とりあえず“狼潜り”と“三つ目の鴉”の能力は違うということだけは覚えておきましょう。
「三つ目の鴉」の感想
このエピソードは大好き。今までのすべてのエピソードを含めて、ベストシーンがあるからね。
そのシーンとは…キャトリンが語るジョン・スノウとの意外な過去…
七神正教のお守り(シーズン1・エピソード2「王の道」でお馴染み)を作るキャトリンは…
すべての不幸は、かつて自分がジョン・スノウを愛するという誓いを破ったためだと後悔し…
ジョンに罪はないと分かっていても、責めずにはいられなかったと告白し…
自分が如何にダメな人間か、ダメな母親かをタリサに語る。
いや、違うんだって。
キャトリン、あなたは最高の母親だよ。
みんな分かってるって。ジョンもいつか、分かってくれるって。大丈夫だって、自信もって...
キャトリン役のミシェル・フェアリーさんの演技はホント最高。声の震え、目を閉じるタイミングはバッチリ。
このシーンめっちゃ泣いた。
もちろん、今回の名言は...
「三つ目の鴉」の名言
And everything that's happened since then, all this horror that's come to my family...it's all because I couldn't love a motherless child.
その後起こったことは… 我が家への災いすべては… 私が母親のいない子どもを愛せなかったせいよ
byキャトリン
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