この記事では海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の解説・あらすじ・感想を書いております。今回は
- シーズン6:冬の狂風
- エピソード2:故郷
をネタバレありで紹介しますので、エピソードを一度観たうえで振り返りとして当ブログを確認いただければと思います。
シーズン6:冬の狂風
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すぐにわかる「故郷」のあらすじ
前回のおさらい(シーズン6、エピソード1:「紅の女」)
- ジョンの遺体を発見したダヴォスは、ジョンにに忠実なナイツ・ウォッチたちを集め、裏切り者たちへの反撃策を練る
- ウィンターフェルから逃げるサンサとシオンは猟犬に捕まってしまうが、ブライエニーが助けに来る
- エラリアとサンドスネークたちは、ドーラン・マーテルと息子トリスタンを殺し、ドーンを乗っ取る
- デナーリスはヴァエス・ドスラクの“ドシュ・カリーン”(寡妃の会)に連れていかれる
今回のあらすじ
- ブランはグリーンサイト(縁視力)の能力を使い、昔のウィンターフェルを見る
- ジョンの死を知った野人たちはキャッスル・ブラックに戻り、裏切り者たちを捕らえる
- ティリオンは鎖でつながれた2頭のドラゴンを解放する
- ラムジーは父ルースを殺して新しく北部総督となる
- アイアン・アイランドに戻ってきたユーロン・グレイジョイは、兄のベイロンを殺す
- メリサンドルは魔法を使ってジョンを生き返らせる
よくわかる「故郷」の解説
シーズン6のブランは過去のビジョンをたくさん見る
シーズン4・エピソード10「世継ぎたち」以来の登場となるブラン。彼が今まで何をしてきて、これから何をしようとしているのかを整理しときましょう。
- 三つ目の鴉の夢を見る
- 焼かれたウィンターフェルを去る
- ジョジェン、ミーラに出会う
- グリーンサイト(縁視力)とウォーグ(狼潜り)の能力があることを知る
- グリーンサイトの能力で三つ目の鴉の居場所がわかる
- 三つ目の鴉の元でグリーンサイトの訓練をする ←イマココ
ココがポイント
グリーンサイト(縁視力)とウォーグ(狼潜り)の能力は違う。
- グリーンサイトは過去・現在・未来のビジョンを見れる能力
- ウォーグは獣や人間など、別の体に入れる能力
詳しい説明はシーズン3・エピソード2「三つ目の鴉」にて
シーズン6のブランは、三つ目の鴉のもとでグリーンサイトの能力を訓練することになる。
たとえば、当エピソード「故郷」では、ブランが生まれる前の“幸せだった頃”のウィンターフェルを見る。
左からベンジェン、ネッド、リアナのスターク兄弟。一番右はロドリック・カッセル。
散々語られてきたリアナ・スタークの初登場ですね。
ロドリック・カッセルはシーズン2・エピソード6「古今の神々」でシオンに処刑されたスターク家の武術指南役。
体がデカイ少年は本名ウィリスで呼ばれていた頃のホーダー。ウィリスの耳を引っ張り、稽古を中断させるのはオールド・ナン。
オールド・ナンは、シーズン1・エピソード3「冥夜の守人」でブランに怖い昔話をしていたおばあちゃん。
ちなみにこのシーンで、ネッド⇒ベンジェンに言う
Keep your shield up, or I’ll ring your head like a bell.
盾を上げないと頭を鐘のようにぶっ叩くぞ
と全く同じセリフがシーズン5・エピソード1「新たな戦いの幕開け」で言われていた。そのときは、ジョン⇒オリーへのアドバイスだった。
おそらく、ネッドは自分の子供たちに教えていた言葉なのでしょう。
“三つ目の鴉”と“リーフ”の俳優チェンジ
シーズン4・エピソード10「世継ぎたち」に少しだけ登場した三つ目の鴉とリーフの俳優が変わる。(俳優は変わるけど、キャラは同じ)
<俳優チェンジ>三つ目の鴉(演:マックス・フォン・シドー)
- シーズン4はストルアン・ロジャー
- シーズン6はマックス・フォン・シドー
<俳優チェンジ>リーフ(演:カエ・アレキサンダー)
- シーズン4はセレナ・アレクサンドル
- シーズン6はカエ・アレキサンダー
ドラゴンは鎖につながれると退化する
ティリオンのドラゴン情報その1。いわく、鎖につながれたドラゴンは退化するとのこと。
エイゴン(征服王)のドラゴンは 何百キロも移動した
だが やがて 鎖でつながれるようになり
数世代後のドラゴンは 猫並みの大きさになっていた
鎖を外さねば 飼い殺しになる
byティリオン
ミーリーンの地下墓所で閉じ込められている2頭のドラゴン、レイガルとヴィセーリオンはまだ鎖につながれたまま。
- ドラゴンに鎖をつなげると、成長が止まり退化する
- ドラゴンを自由にすると、暴れだして人間や動物に危害を加える
というトレードオフがあるなか、ティリオンは鎖を外すことにする。
ココがポイント
ティリオンの「数世代後のドラゴンは 猫並みの大きさになっていた」と似たような発言がシーズン3・エピソード7「女剣士と熊」でもあった。そのときは、タイウィン⇒ジョフリーに「最後のドラゴンの頭蓋骨はリングほどの大きさ」と教えていた。
ドラゴンは「友」を知っている
ティリオンのドラゴン情報その2。ドラゴンは「友」と「敵」を区別できるとのこと。
ティリオン:
ミッサンデイ
何度ドラゴンに近づいた?
ミッサンデイ:
何度も
ティリオン:
危険な目には?
ミッサンデイ:
遭ってない
ティリオン:
ドラゴンは賢い
人間より賢いと言う メイスターもいる
友にはなつき 敵には猛(たけ)る
俺は友だ
たしかに、ドラゴンはデナーリスや側近には危害を加えてこなかった。本能で「友」か「敵」を判断できているのでしょう。
この特徴は「ゲーム・オブ・スローンズ」におけるもう一つ重要な生き物と全く同じですね。そう、ダイアウルフと。
カースターク家はボルトン家を支持
ロブが父を処刑して以来 スターク家は敵です
北部に新しい血を入れましょう
byハラルド・カースターク
スターク家を敵視するのは、リカード・カースタークの息子のハラルド・カースターク(演:ポール・ラットレイ)。
リカード・カースタークは、シーズン3・エピソード5「炎の口づけ」でロブに処刑された、元スターク家の旗主の長。
北部に大きな影響力をもつカースターク家は、リカードの処刑以来、ボルトン家を支持している。
さらに、アンバー家やマンダリー家などの名家もボルトン側。
スターク家はどの時代でも支持されているとはいえ、今はボルトン家(ラムジー)が北部の大半を占めている。
新キャラのユーロン・グレイジョイ(演:ピルウ・アスベック)
- ベイロンの弟
- シオン、ヤーラの叔父
~ユーロン・グレイジョイの簡単な経歴~
- グレイジョイの反乱で指揮をとり、タイウィン・ラニスターの船隊に襲撃
- しかし反乱は失敗に終わり、ウェスタロスから亡命
- 海賊となり、オールドタウン(サムが今向かっている場所)からエッソス大陸のクァース(シーズン2にデナーリスがいた場所)を航海
- アイアン・アイランド(鉄諸島)に戻り、新王となるために兄ベイロンを殺す
ベイロンが死んだからといって、子供のヤーラやシオンが新王になれるとは限らない。“塩の玉座”(Salt Throne)を勝ち取るには、選挙で勝たなければならない。
ココがポイント
アイアン・アイランドは他の七王国の地域と異なり、選挙によって王が決まる。
「故郷」の感想
エピソード名「故郷」は色んな意味をもつ「ゲーム・オブ・スローンズ」の恒例パターン。
- 過去のウィンターフェルのビジョンを見て「故郷」に戻るブラン
- 人生をやり直すために「故郷」に戻りたいシオン
- 新王になるために「故郷」に戻ったユーロン
などなど。
このエピソードを見返した思ったのは、ほとんど喋ってばっかなのに面白い。
びっくりするくらい移動距離が少ない。たぶん最初から最後まで全キャラクター合わせて100歩も歩いてないんじゃないかな。
「ゲーム・オブ・スローンズ」は
- 立ちながら喋ったり
- 座りながら喋ったり
- 歩きながら喋ったり
しているだけで、魅力あふれる1時間のエピソードにできちゃうところがスゴイ!
「見返して思ったこと」にちなんで言うと、「シーズン5にブランが一度も登場しない」選択は良かったと感じている。
長いブランクがあったからこそ、よりミステリアスな存在になれたんじゃないかな。(てか成長しすぎ!)
ミステリアスで言うなら「ジョンが蘇ったこと」よりも
昔のホーダーは普通に会話できたこと
だよね。
「故郷」の名言
I drink, and I know things.
僕の場合は 酒が教えてくれる
byティリオン・ラニスター
>>つぎは「エピソード3:背任者(Oath Breaker)」
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