シーズン6:冬の狂風

【解説】『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン6・エピソード3「背任者」

投稿日:2019年3月31日 更新日:

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背任者

出典:hbo.com

この記事では海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の解説・あらすじ・感想を書いております。今回は

  • シーズン6:冬の狂風
  • エピソード3:背任者

ネタバレありで紹介しますので、エピソードを一度観たうえで振り返りとして当ブログを確認いただければと思います。

※リンクがはってあるキーワードをクリックすると詳細を確認できるが、これもネタバレにつながる可能性あり

 

 

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すぐにわかる「背任者」のあらすじ

前回のおさらい(シーズン6、エピソード2:「故郷」)

  • ブランはグリーン・サイトの能力を使い、昔のウィンターフェルを見る
  • ジョンの死を知った野人たちはキャッスル・ブラックに戻る
  • ティリオンは鎖でつながれた2頭のドラゴンを自由にする
  • ラムジーは父ルースを殺して新しく北部総督となる
  • アイアン・アイランドに戻ってきたユーロン・グレイジョイは兄のベイロンを殺す
  • メリサンドルは魔法を使ってジョンを復活させる

 

今回のあらすじ

  • ブランはグリーン・サイトの能力で、“喜びの塔”の戦いを見る
  • アリアの視力が戻る
  • リコンはラムジーの人質となる
  • ジョンは謀反者を処刑し、“ナイツ・ウォッチ”から脱退すると言う

 

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よくわかる「背任者」の解説

 

“喜びの塔”の戦いについて

当エピソードのブランは、グリーン・サイトの能力でロバートの反乱の終わりのビジョンを見ることに。より具体的には、

  • レイガー・ターガリエンがトライデント河で殺された
  • マッド・キング(狂王 = エイリス・ターガリエン)がキングズ・ランディングで殺された

直後の話。つまり、ターガリエン家王朝が滅び、ロバートが新王になったばかりの時。

 

ブランがみたビジョンを整理してみましょう。

  1. ネッドはハウランド・リードら仲間を集め、“喜びの塔”(タワー・オブ・ジョイ = Tower of Joy)へ行く
  2. キングズガードのアーサー・デインとジェロルド・ハイタワーが、“喜びの塔”に入ろうとするネッドらを止める
  3. ネッドは「なぜ、トライデント河でレイガーを守らなかったのか?」とアーサー・デインに聞く
  4. アーサー・デインは「レイガーの命令で“喜びの塔”を守るように」と命令されたと言う
  5. ネッドは「妹はどこだ?」とアーサー・デインに聞く
  6. 答えが返ってこないまま、戦いが始まる
  7. ネッドはアーサー・デインにやられそうになる
  8. しかし、後ろから忍び寄ったハウランド・リードが短刀をアーサー・デインに突き刺す
  9. ネッドが、アーサー・デインの剣“暁”(ドーン = dawn)を使って、アーサー・デインにとどめをさす
  10. “喜びの塔”から女性の悲鳴が聞こえてくる
  11. ネッドが塔の中に入ろうしたところ、幻想の中のブランが「父上!」と叫ぶ
  12. 何かを感じたネッドが後ろを振り返るが、ブランらの姿を見れず、階段をかけ上がる

参考

  • ハウランド・リードはジョジェンとミーラの父
  • トライデント河は、レイガーがロバートに殺された場所(リヴァーランドのツインズ城の近く)
  • “喜びの塔”はドーンの北部に位置する

 

ここでは、

  • 最高の剣士が戦場ではなく、“喜びの塔”にいたこと
  • ブランの声は、ネッドに聞こえていたこと

の2つを掘り下げていきたいと思う。

 

最高の剣士アーサー・デインは“喜びの塔”で重要な任務を任されていた

アーサー・デイン

出典:hbo.com

  • “暁の剣”(Sword of the Morning)と呼ばれた、最高の剣士のひとり
  • レイガーの友人で、キングズガードのメンバー

 

アーサー・デインはキングズガードの一員。なのに、戦場から遠く離れた“喜びの塔”を守らされていた。

キングズガード(= 王の盾)は王族を守るために結成された騎士集団。

キングズガードは王族を守らないといけないのに、王族がいない塔にいた。

それには、きっと重要な理由があるはず。きっと、重要な任務を任されていたに違いない。

 

<字幕は言葉足りず> ブランの声は父ネッドに届いている

「父上!」が過去のネッドに聞こえたと主張するブラン。<字幕版では>それを否定する、三つ目の鴉。

ここのシーン、セリフを分析すると三つ目の鴉はブランを「完全に否定しているわけではない」ことが分かる。

 

ブラン:

He heard me.

声が届いた

 

三つ目の鴉:

Maybe. Maybe he heard the wind.

風の音を聞いたのだろう

 

ブラン:

He heard me.

僕の声だよ

 

三つ目の鴉:

The past is already written. The ink is dry.

過去を書き換えることはできん

 

字幕がカットされたのは下記部分。

三つ目の鴉:

Maybe. Maybe he heard the wind.

風の音を聞いたのだろう

尺の関係で、字幕は省略されている。けれど、本来であればこちらの方が正確な訳し方だろう。

Maybe. Maybe he heard the wind.

声が届いたのだろう もしくは 風の音を聞いたのだろう

  • Maybe. = 声が届いたのだろう
  • Maybe he heard the wind. = もしくは、風の音を聞いたのだろう

 

字幕だと、尺の関係で一つ目の「Maybe」(= 声が届いたのだろう)が完全に省かれてしまっている。

 

つまり、三つ目の鴉は「ブランの声」及び「風の音」の両方の可能性を残していることが分かる。

 

でも、どうでしょう。

風の音で、あんなに大胆に後ろを振り返るか?

 

私は、ネッドはブランの「父上!」を聞こえて振り返ったと確信している。

 

アリアはハウンドを憎んでいないパート②

アリア ウェイフ

出典:hbo.com

“顔のゲーム”に再挑戦するアリア、ここでもハウンドを憎んでいないことが証明される。(“顔のゲーム”や「アリアはハウンドを憎んでいないパート①」の詳細はシーズン5・エピソード6「父の仇」を参照ください)

 

以下、赤字がウェイフに見抜かれたアリアのウソ。

ウェイフ:

昔の名は?

 

アリア:

アリア・スターク

 

ウェイフ:

アリア・スタークの家族は?

 

アリア:

父はエダード・スターク

母はキャトリン

サンサという姉が1人いた

4人の兄弟も

3人の兄弟

ロブ ブラン リコン

そして腹違いの兄 ジョン

 

ウェイフ:

彼らは今どこに?

 

アリア:

死んだかかもしれない

 

ウェイフ:

ハウンドの話を

 

アリア:

彼も死んだ

彼はリストに載っていた

アリアはリストから 彼の名を消していた

 

ウェイフ:

なぜだ 彼の死を望んでいたただろう?

 

アリア:

分からなくなった

 

ウェイフ:

迷いが生じたのか?

 

アリア:

ああ

そうだ

 

シーズン5・エピソード6「父の仇」に引き続き、「アリアはハウンドを憎んでいない」という証拠。

ここでも、アリアが負傷したハウンドを置き去りにしたのは「苦しませるためではない」ことを強調している。

この事実を、2度に渡り説明する意味とは?

 

また、1個だけ、バレていないウソがあることに気づきましたか??

 

リコン、アンバー家に裏切られる

リコン オシャ

出典:hbo.com

シーズン3・エピソード9「キャスタミアの雨」以来となるリコン(とオシャ)は、ラムジーの人質となって再登場。

 

かなり久々の復帰なので、ここでリコンのストーリーラインを整理しておこう。

  1. ブランが目指す“壁の向こう側”は危険だと判断し、ブランと離れる
  2. スターク家の旗主、アンバー家のラスト・ハース(最後の炉端城 = Last Hearth)へと向かう
  3. しばらく、アンバー家の元でかくまってもらう
  4. アンバー家に裏切られ、ボルトン家に引き渡される

 

うん。

で、なんでリコンはラムジーに売られてしまうの?

 

しかもアンバー家の長、スモールジョン・アンバーはラムジーに

  • 「忠誠を誓う気はない」
  • 「ひざまずく気はない」

と言うのに?

 

 

その理由は、ボルトン家と利害関係が一致したから。

 

アンバー家の本拠地“ラスト・ハース”は、野人に与えられた地“ギフト”に最も近い北部の城。

ラスト・ハース 地図

 

スモールジョン・アンバーは、

  • 野人
  • と野人を“壁”の南側を通過させたジョン

の侵略を恐れ、早めに潰しおきたいと考えている。

 

ラムジー・ボルトンは、

  • 半分スターク家の人間であるジョン
  • と野人

を潰し、正真正銘の北部総督になりたい。

 

ジョンと野人を倒したいというお互いの利害が一致した。同盟の証明として、アンバー家はボルトン家にリコンを売ったのだ。

 

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「背任者」の感想

I wish you good fortune in the wars to come.

これから来たる戦での幸運を祈る

byアーサー・デイン

はマンス・レイダがシーズン5・エピソード1「新たな戦いの幕開け」で言ったセリフと全く同じ、ということ気づきましたか?

って感想と関係ないことを入れてみました。(解説で入れるとことなかったんで…)

 

 

衝撃的なラストを飾ったシーズン6の第1話、2話。

それに続き、いい意味で“中休み”となった今回の「背任者」はソコソコ・エピソードですかね。

 

特別テンションぶち上げのシーンもなければ、「はやく次行ってよ~」ってなる場面もなかったかな。

 

ジョンの復活については上手いこと適当にまとめたと思う。

“不思議感”を残したまま、特に説明しないのは良い選択だ~

 

 

ホーダー×0回

 

「背任者」の名言

My watch is ended.

俺の務めは終わった

byジョン・スノウ

 

>>「ゲーム・オブ・スローンズ」各エピソードのまとめページへ行く

まとめページ
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