この記事では海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の解説・あらすじ・感想を書いております。今回は
- シーズン2:王国の激突
- エピソード9:ブラックウォーターの戦い
をネタバレありで紹介しますので、エピソードを一度観たうえで振り返りとして当ブログを確認いただければと思います。
シーズン2:王国の激突
- エピソード1:王の乱立(The North Remembers)
- エピソード2:粛清(The Night Lands)
- エピソード3:鉄の決意(What Is Dead May Never Die)
- エピソード4:光と影(Garden of Bones)
- エピソード5:ハレンの巨城(The Ghost of Harrenhal)
- エピソード6:古今の神々(The Old Gods and the New)
- エピソード7:義なき男(A Man Without Honor)
- エピソード8:決戦前夜(The Prince of Winterfell)
- エピソード9:ブラックウォーターの戦い(Blackwater)←今回はこれ
- エピソード10:勝者(Valar Morghulis)
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すぐにわかる「決戦前夜」のあらすじ
前回のおさらい(シーズン2、エピソード8:「決戦前夜」)
- 娘たちの返還を望むキャトリンはジェイミーを解放させる
- フレイ家の娘と結婚するはずのロブは、タリサと関係を持ってしまう
- ジャクェンはハレンホールの守兵を殺し、アリア、ジェンドリー、ホット・パイの脱出に協力する
- メイスター・ルーウィンは逃げたはずのオシャを見つけ、ブランたちが無事であることを知る
今回のあらすじ
- キングズ・ランディングに到着したスタニス軍と王家軍(ラニスター軍)の決戦がはじまる
- 火を恐れるハウンドは戦場を放棄して逃走する
- ティリオンは味方のサー・マンドンに殺されそうになるが、従者ポドリックに助けられる
- タイウィン率いるラニスター軍とタイレル軍が王都入りし、スタニス軍を退却させる
よくわかる「ブラックウォーターの戦い」の解説
だいたいの流れ
- スタニスの船隊がキングズ・ランディングに迫る
- ティリオンとシェイは「もしも負けたとき」のことを話す
- サーセイはパイセルから「もしも負けたとき」に使う毒薬“夜の陰り”をもらう
- ブロンはラニスター軍の兵士と『キャスタミアの雨』を歌いながら戦いに備える
- その現場にハウンドが乱入してきて空気をぶち壊す
- ティリオンはヴァリスからキングズ・ランディングの地図をもらう
- ジョフリーは自分の剣“心臓喰い”をサンサにキスさせる
- サンサは、ジョフリーが城門を出て前線で戦うように挑発する
- ワイルドファイア作戦が成功し、スタニスの船隊が粉々になる
- それでもスタニスは降参せず、上陸を決行する
- 地上の大バトルが繰り広げられる
- 火を恐れるハウンドは戦場を放棄して逃走する
- 怯えたジョフリーはレッドキープ内の安全場所に避難する
- 王に代わってティリオンが指揮をとり、背後からスタニス軍に奇襲をかける
- サーセイはトメンを連れてグレートホールに行く
- 自分の部屋に戻ったサンサは「北部に向かう」と言うハウンドに誘われる
- ティリオンは味方のサー・マンドンに殺されそうになる
- ティリオンの従者ポドリック・ペインは後ろからサー・マンドンを刺し殺す
- サーセイはトメンに毒薬“夜の陰り”を飲ませようとする
- しかし、王都入りしたタイウィン軍とロラス率いるタイレル軍のおかげで逆転勝利をおさめ、サーセイは“夜の陰り”を捨てる
“夜の陰り”は毒薬の一種
サーセイはグランド・メイスター・パイセルから“夜の陰り”(Essence of Nightshade)と呼ばれる毒薬を調達する。
英語の勉強
essence = エキス
これは「もしも王都が落ちたとき」に息子のトメンに飲ませるための毒薬。
たとえ子どもであろうと、スタニスはラニスターの人間を皆殺しにするはず。だからサーセイは、トメンがひどい処刑を受ける前に“夜の陰り”で安楽死させようとしたのです。
これまでに登場した毒薬“ライスの涙”(Tears of Lys)はロバートの前“王の手”のジョン・アリンに盛られてた。(シーズン1・エピソード5「狼と獅子」でヴァリスが言ってた)
『ゲーム・オブ・スローンズ』には色んな種類の毒薬がでてくるので、覚えておきましょう。
『キャスタミアの雨』はラニスター家のテーマソング
決戦のまえ、ブロンはラニスター軍の兵士と『キャスタミアの雨』(The Rains of Castamere)を歌いながら酒を飲む。この『キャスタミアの雨』はラニスター家のテーマソングみたいなもの。
『キャスタミアの雨』ができた簡単な経緯は、
- 物語が始まる約40年前、ラニスター家の旗主だったキャスタミア地方のレイン家が、ラニスター家に向かって反乱を起こす
- 若きタイウィン・ラニスターが指揮をとって反乱を鎮圧する
- レイン家の人間を皆殺しにする(だからこの物語にはレイン家は登場しない)
- この歴史的事件は『キャスタミアの雨』として歌われるようになる
ラニスター家の強さと恐ろしさを警告するこの歌は、「ラニスターは借りを返す」の言葉にもつながる。
ちなみに「雨」はレイン家(Reyne)と雨(Rain)に掛かっている。
ちなみに×2、シーズン2・エピソード1「王の乱立」でスモール・カウンセルに向かうとき、エピソード2「粛清」で自室に戻るときにティリオンが口笛で吹いている。
ハウンドのトラウマは「火」
ハウンドが一番恐れているものはなんでしょう?
王? いや、違う。
死? いや、違う。
兄マウンテン? 半分正解。
火? 正解。
ハウンドの顔のヤケドの跡は兄マウンテンの仕業。幼い頃、兄に燃える石炭に押し付けられてから「火」がものすごい苦手になり、それ以降トラウマとなってしまう。(シーズン1・エピソード4「壊れたものたち」でリトルフィンガーが経緯を話す)
ハウンドが戦場を放棄してにキングズ・ランディングを去ったのは、「火」に耐えれなくなったから。
ティリオンは味方に殺されそうになるが、従者のポドリック・ペイン(演:ダニエル・ポートマン)に救われる
ジョフリーに代わって指揮をとったティリオンは大活躍。城門を出て自らも戦う。
しかし、どさくさに紛れて味方でキングズガードのサー・マンドンに殺されそうになる。
なぜ?
ティリオンを邪魔と考える何者かが命令した?
って考えると犯人は…
サー・マンドンを後ろから刺し、ティリオンを救ったのは従者のポドリック・ペイン。
彼はシーズン2・エピソード2:粛清(The Night Lands)から登場していますが、目立った活躍がなかったのでここで初めて紹介します。遅れてごめんなさい…
ラニスター家と同盟を結んだのはタイレル家
前エピソード「決戦前夜」でハレンホールを去ったタイウィン。
アリアのまえでは「北部軍と戦う」と言っていたが、実はタイレル家と同盟を結んでキングズ・ランディングに向かっていた。
短いシーンなので少しわかりづらいが、サーセイとトメンがいるグレートホール(“鉄の玉座”が置かれてる部屋)に一番最初に入ってくるのはタイレル家の長男ロラス。
「ブラックウォーターの戦い」の感想
エピソード全体が一つの舞台は初めて。最初から最後までキングズ・ランディング。
「そこそこ面白い海外ドラマ」と思ってたのが「すげー面白い海外ドラマ」に変わったのはこのエピソードから。
テレビシリーズとは思えない大迫力バトルシーン。ワイルドファイアが爆発するところは巻き戻して何回も連続で観たな。
ただ、ですね...
あえてハードルをあげて言っちゃうけど、これは序盤に過ぎない。『ゲーム・オブ・スローンズ』はここからグーンとギアをあげながらドンドン面白くなりますよ。
ジョフリーはゴミですね。剣の名前が“心臓喰い”(ハートイーター)って。中二病もいいとこ。
自分の部屋に戻ったサンサが一番最初に手にしたものは、ネッドからもらった人形でした。(シーズン1・エピソード3「冥夜の守人」で励まそうとしてサンサに渡すがサンサは気に入った様子をみせなかった)
父親の思い出の品は、もうこれくらいしか残っていないのかもしれませんね。
うぅぅぅ、ネッド……
「ブラックウォーターの戦い」の名言
Fuck the kingsguard. Fuck the city. Fuck the king.
キングズガードがなんだ 町がなんだ 王など知るか
byハウンド
>>つぎは「エピソード10:勝者(Valar Morghulis)」
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