この記事では海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の解説・あらすじ・感想を書いております。今回は
- シーズン4:戦乱の嵐-後編-
- エピソード10:世継ぎたち
をネタバレありで紹介しますので、エピソードを一度観たうえで振り返りとして当ブログを確認いただければと思います。
シーズン4:戦乱の嵐-後編-
- エピソード1:二本の剣(Two Swords)
- エピソード2:獅子と薔薇(The Lion and the Rose)
- エピソード3:奴隷解放者(Breaker of Chains)
- エピソード4:誓約を果たすもの(Oathkeeper)
- エピソード5:新王誕生(First of His Name)
- エピソード6:裁判(The Laws of Gods and Men)
- エピソード7:月の扉(Mockingbird)
- エピソード8:山と毒蛇(The Mountain and the Viper)
- エピソード9:黒の城の死闘(The Watchers on the Wall)
- エピソード10:世継ぎたち(The Children)←今回はこれ
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すぐにわかる「世継ぎたち」のあらすじ
前回のおさらい(シーズン4、エピソード9:「黒の城の死闘」)
- ジリはキャッスル・ブラックに戻ってくる
- ナイツ・ウォッチ vs 野人のバトルがはじまる
- 矢に刺されたイグリットはジョンの腕のなかで息絶える
- ナイツ・ウォッチは野人たちを一時的に撃退する
- ジョンはマンス・レイダーを殺すために一人で“壁”の向こう側へ行く
今回のあらすじ
- スタニスの大軍がマンス・レイダーらの野人軍を拘束する
- デナーリスはドラゴン2頭を地下墓所に閉じ込める
- ブランらは“三つ目の鴉”のもとへたどり着く
- アリアは、ブライエニーとの戦いにより瀕死の重傷を負ったハウンドを置き去りにし、単身でブレーヴォスへと旅立つ
- ティリオンはシェイとタイウィンを殺し、エッソス行きの船に乗り王都を去る
よくわかる「世継ぎたち」の解説
スタニスの兵士はほとんど傭兵
スタニスの兵士のほとんどは、金で買った傭兵集団。
エピソード6「裁判」でダヴォスは“アイアン・バンク”(鉄の銀行=Iron Bank)を説得し、軍資金の調達に成功している。
デナーリスのドラゴンは色で見分けられる
デナーリスはドラゴンが民に危害を加えたとして、“レイガル”と“ヴィセーリオン”を地下墓所へと閉じめることを決意する。
エピソード6「裁判」でドラゴンはヤギの群れを襲ってしまい、このエピソードでも子供を焼き殺してしまったのだ。
ところで(いまさらだけど)デナーリスの3頭のドラゴンは色の違いで見分けることができる。
- ドロゴン(Drogon) ⇒ 黒+赤
- レイガル(Rhaegal) ⇒ 緑+黄色
- ヴィセーリオン(Viserion) ⇒ 金+クリーム色
ドロゴン(Drogon)
- 名前はデナーリスの亡き夫カール・ドロゴ(Khal Drogo)から
- レイガルやヴィセーリオンよりも体が大きい
- ボディの色は黒+赤
レイガル(Rhaegal)
- 名前はデナーリスの長兄のレイガー(Rhaegar)から
- ボディの色は緑+黄色
ヴィセーリオン(Viserion)
- 名前はデナーリスの兄のヴィセーリス(Viserys)から
- ボディの色は金+クリーム色
やっと登場した“三つ目の鴉”
ブランは“グリーンサイト”(縁視力=Greensight)のビジョンでみた「北」にある「ウィアウッドの下」にたどり着く。ウィアウッドの下にある洞窟には、たびたび夢に出てきた“三つ目の鴉”(スリー・アイド・レイヴン=Three-Eyed Raven)がいた。
ココがポイント
エピソード2「獅子と薔薇」で“グリーンサイト”(縁視力=Greensight)のビジョンをみたブランは、どこを目指すべきか分かっていた。
興味深いのはブランと“三つ目の鴉”のやりとり。
三つ目の鴉:
ついに私の元へ来たな ブランドン・スターク
遅くなったが
ブラン:
誰も死なせたくて
三つ目の鴉:
失ったものを発見できるよう 彼は死んだ
ブラン:
僕はまた歩ける?
三つ目の鴉:
お前は二度と歩けぬ
だが空は飛べる(But you will fly.)
fly = 飛ぶと翻訳されていたことが気になる。非常~に気になる。
「You will fly = あなたは、すごいことが出来るようになる」と訳すことができたかもしれない。
けど、あえて「You will fly = あなたは、飛べるようになる」と限定した言い方。
飛ぶ、といえば?
“森の子ら”は絶滅していなかった
かつては魔法も
大きな力だったかも
でも もう違う
ドラゴンは消え
巨人は死に絶え
森の子らは忘れ去られた
byメイスター・ルーウィン(シーズン2・エピソード3「鉄の決意」)
ドラゴンは蘇った。
巨人はまだ“壁”の向こう側にいることが分かっている。
そして今回のエピソードでは、“森の子ら”(Children of the Forest)がまだ生息していることが判明した。
“森の子ら”は“最初の人々”(First men)よりも前にウェスタロスに生息していた種族。
彼らはアンダル人(エッソス大陸からやってきた人間)がウェスタロスに侵略してきた約6000年前に絶滅したと思われていた。
ところが、何人かは“三つ目の鴉”に仕えていて、まだ生息していたことが新たに分かる。
(骸骨の集団は)ここへ入れない
奴らを動かす力が効かないわ
とブランたちを洞窟の中へ案内するのは、リーフと呼ばれる“森の子ら”の一人。
合言葉"ヴァラー・モルグリス"でアリアはブレーヴォスへと旅立つ
アリアはシーズン2・エピソード10「勝者」でジャクェン・フ=ガーからもらったコイン、教わった合言葉"ヴァラー・モルグリス"を使ってエッソス大陸の自由都市ブレーヴォスへと旅立つ。
長かったですね。2シーズン越し。
シーズン2・エピソード10「勝者」でハレンホールから脱出したアリアとジャクェン・フ=ガーの別れのシーンを簡単に振り返ると
- ジャクェンはアリアをブレーヴォスに誘う
- 家族探しを優先したアリアは誘いを断る
ジャクェンは「私が必要になったら」と
- “価値のあるコイン”を渡し
- 秘密の言葉"ヴァラー・モルグリス"を教え
「ブレーヴォス人」に渡しなさいとアリアに言っていた。
また私が必要になったら
ブレーヴォス人に渡し 言いなさい
"ヴァラー・モルグリス"
byジャクェン・フ=ガー(シーズン2・エピソード10「勝者」)
ブレーヴォスは世界一の銀行“アイアン・バンク”も拠点を置くエッソス大陸の自由都市。スタニスとダヴォスがエピソード6「裁判」で訪れていた場所。
"ヴァラー・モルグリス"の意味はシーズン3・エピソード3「処罰の道」ですでに分かっている。
ミッサンデイ:"ヴァラー・モルグリス"
デナーリス:“男は皆 死なねばならない”
「世継ぎたち」の感想
「ゲーム・オブ・スローンズ」を初めてみたときの素直な感想。
- シーズン1⇒よく分からないけど、つまらなくはないからとりあえず続きをみてみるか
- シーズン2の第8話まで⇒うーん、海外で社会現象になるほどの作品かな?
- シーズン2・第9話「ブラックウォーターの戦い」⇒けっこう面白くなってきたぞ
- シーズン2・第10話~シーズン3の第8話まで⇒進むにつれてどんどんレベルアップ
- シーズン3・第9話「キャスタミアの雨」⇒完全にハマる
- シーズン3・第10話~シーズン4・第9話まで⇒完全にハマってるのでめっちゃ好き
- シーズン4・第10話「世継ぎたち」⇒「ゲーム・オブ・スローンズ」を超える海外ドラマに二度と出会えないと確信する
今回のエピソード「世継ぎたち」は大好き。全エピソードにランキングをつけるなら、たぶん
- 第1位:シーズン6・第10話「冬の狂風」
- 第2位:シーズン4・第10話「世継ぎたち」
かな。(この記事を書いているとき、シーズン8はまだ放送されていない)
「世継ぎたち」は演技が目立ったエピソード。
息子のトメンを取りあげられてしまうことに対し、タイウィンに向かって激高するサーセイ。
I will burn our house to the ground before I let that happen!
家を滅ぼしてでも阻止してやる!
byサーセイ
サーセイ役のレナ・ヘディ、演技最高。
ジェイミーとの近親相姦をサーセイ本人から暴露されたタイウィン。
「そんなのあり得ない 俺の子どもはそんなことする訳がない」と否定するも、「心のどこかでは知っていた…」みたいな歪んだ表情になるタイウィン役のチャールズ・ダンス。演技最高。
愛してたシェイを殺してしまうティリオン。あのシーン、ティリオンは絞め殺しながら涙流しているんですよ。すごくないですか?
ティリオン役のピーター・ディンクレイジ、演技最高。
そして、
ハウンド vs ブライエニー は個人的にシーズン1~4のベスト・アクション賞をあけたい。これは痺れたぜ。
このエピソードは色んな名言があったけど、やっぱりハウンドのが一番印象に残ったかな。
「世継ぎたち」の名言
Safety? Where the fuck's that? Her aunt in the Eyrie is dead. Her mother's dead. Her father's dead. Her brother's dead. Winterfell is a pile of rubble. There is no safety, you dumb bitch. You don't know that by now, you're the wrong one to watch over her.
安全など どこにある?
こいつの叔母も母親も父親も兄も死んだ
ウィンターフェルは がれきの山だ
安全などない このメス犬め
それを分からぬなら 守る資格はない
byハウンド
>>つぎは「シーズン5・エピソード1:新たな戦いの幕開け(The Wars to Come)」
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