この記事では海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の解説・あらすじ・感想を書いております。今回は
- シーズン2:王国の激突
- エピソード7:義なき男
をネタバレありで紹介しますので、エピソードを一度観たうえで振り返りとして当ブログを確認いただければと思います。
シーズン2:王国の激突
- エピソード1:王の乱立(The North Remembers)
- エピソード2:粛清(The Night Lands)
- エピソード3:鉄の決意(What Is Dead May Never Die)
- エピソード4:光と影(Garden of Bones)
- エピソード5:ハレンの巨城(The Ghost of Harrenhal)
- エピソード6:古今の神々(The Old Gods and the New)
- エピソード7:義なき男(A Man Without Honor)←今回はこれ
- エピソード8:決戦前夜(The Prince of Winterfell)
- エピソード9:ブラックウォーターの戦い(Blackwater)
- エピソード10:勝者(Valar Morghulis)
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すぐにわかる「義なき男」のあらすじ
前回のおさらい(シーズン2、エピソード6:「古今の神々」)
- シオン・グレイジョイ率いるアイアンボーン(鉄人)がウィンターフェルを奪取する
- 女性野人イグリットを殺すことに躊躇してしまったジョンは仲間とはぐれてしまう
- 王の一行は庶民の暴動に巻き込まれてしまう
- デナーリスのドラゴンが何者かによって盗まれる
今回のあらすじ
- イグリットを逃してしまったジョンは、野人のテリトリーに入ってしまう
- パイアット・プリーは、自分がドラゴンを盗んで“不死者の館”に隠したとデナーリスに暴露する
- 脱獄を図ったジェイミーはリカード・カースタークの息子を殺す
- 逃亡したブランらを捕まえたシオンは、ウィンターフェルの人々に焼き死体をみせる
よくわかる「義なき男」の解説
だいたいの流れ
- シオンはウィンターフェルから逃げたブランらを追う
- イグリットはジョンの童貞をいじる
- アリアはドラゴンなどの歴史に詳しいことをタイウィンに少し自慢する
- ロブは、サーセイが和睦に応じないことを知る
- 使者のアルトン・ラニスターがジェイミーと同じ牢に入る
- 医療品の不足を報告したタリサは、ロブと一緒に岩山城で調達することになる
- ブランらを追うシオンは農家にたどり着く
- 船の調達に行ってたジョラーはデナーリスのもとへと戻る
- イグリットを逃してしまったジョンは、野人のテリトリーに入ってしまう
- サンサは初潮を迎える
- ジェイミーは同じ牢にいるアルトン・ラニスターを殺し脱獄を図る
- その過程で見張り役のトーレン・カースタークを絞め殺す
- ドラゴンを探しているジョラーは謎の女性クェイスから情報を得る
- クァースの新王となったザロと、黒魔術師のパイアット・プリーは“十三人組”を裏切って殺す
- パイアット・プリーは、自分がドラゴンを盗んで“不死者の館”に隠したとデナーリスに暴露する
- 脱獄を図ったジェイミーはあっさり捕まってしまう
- 息子を殺されたリカード・カースタークはジェイミーの処刑を要求するが、キャトリンに止められる
- サーセイは、ジョフリーの暴走をティリオンに相談する
- キャトリンはジェイミーのことを“義なき男”や“王殺し”と呼ぶ
- シオンはウィンターフェルの人びとに、ブランらの焼き死体をみせる
“最初の人々”とは?
野人イグリットを縄で縛り、仲間を探すジョン。途中道でこんな口論に発展します。
イグリット:
「私たちはここにずっと住んでいた」
「後からきて壁なんか造って…」
ジョン:
「私の父はネッド・スタークだ」
「ここにいた“最初の人々”の子孫」
「君と同じだ」
「“最初の人々”ってなんじゃい?」
と思いましたよね。簡単に説明します。
そのためにはウェスタロス大陸の歴史にふれる必要がある。ものすごく端折っていうと、
- ウェスタロスには“森の子ら”(Children of the Forest)という種族が住んでいた
- 平和だった大陸に“最初の人々”(First men)と呼ばれる人間が入植する
- “森の子ら”と“最初の人々”の間で戦争になる
- 戦争が長引く間にホワイト・ウォーカーが暴れだす
- “森の子ら”と“最初の人々”は和平を結び、ホワイト・ウォーカーを北側に追い出す
- ホワイト・ウォーカーを南下させないように、“森の子ら”と“最初の人々”は協力して“壁”を作る
- その後エッソス大陸から“アンダル人”(Andals)と呼ばれる人間がウェスタロスを侵略しにくる(※“アンダル人のジョラー”(Jorah the Andal)と同じアンダル)
- “アンダル人”は“森の子ら”を殺しまくり、“最初の人々”も追い詰める
- “最初の人々”は北部を死守するが、やがて“壁”の北側に住む人もでてくる
※ただし、諸説あり。特に“壁”の建設理由について…
北部に住んでいる人間たちは“最初の人々”の子孫。“壁”の北側に住んでいる野人も、ウィンターフェルのスターク家も、元をたどると先祖は同じ“最初の人々”。
さらに言うと、北部で崇拝されている“古の神々” オールド・ゴッズ(Old Gods)は“森の子ら”⇒“最初の人々”へと伝わった宗教。“最初の人々”の血を引く野人たちも同じく“古の神々”を信じている。
本来であれば、七王国北部(“壁”の南側のウィンターフェル付近)に住んでいる人間も、“壁”の北側に住んでいる人間も、同じチーム。
なのに“壁”のせいで、いつの間にか大きな隔たりができてしまったのである。
アリアの歴史学
タイウィンが食べなかった羊肉を流し込みながら、ハレンホールの歴史について聞かされるアリア。(タイウィンは腹減ってないふりをして、食事に毒が入っていないかをアリアで試してるよね?)
英語の勉強
mutton = 羊肉
タイウィンは「約300年前、“征服王”エイゴン・ターガリエン1世がドラゴンに乗って上空からハレンホールを燃やした」と言うが、アリアは少し補足する。
エイゴンだけじゃない
レイニスとヴィセーニアも戦った
レイニスはメラクセスに乗り
ヴィセーニアはヴァーガーに乗った
ヴィセーニアは戦士でヴァリリア鋼の剣の名はダーク・シスター
エイゴン1世は七王国を征服し、ターガリエン王朝を築いた伝説の王。
だが、王朝を築けたのは彼一人の力ではなく、2姉妹(エイゴンの妻でもある)のレイニスとヴィセーニアも協力して戦ったからできたこと。ターガリエン3兄弟はそれぞれの専用ドラゴン
- エイゴン1世のドラゴンは“バレリオン”
- レイニスのドラゴンは“メラクセス”
- ヴィセーニアのドラゴンは“ヴァーガー”
に乗り、七王国をいとも簡単に征服するのです。
女性戦士になりたいアリアにとって、ヴィセーニアは憧れのヒーロー。
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新キャラのリカード・カースターク(演:ジョン・スタル)
- カースターク家の長
- カーホールド城の主
- トーレン・カースタークの父
牢の見張り役を行ってた息子のトーレンが、脱獄を図ったジェイミーに殺されてしまう。ジェイミーはすぐに捕まり、憤慨したリカードは処刑を要求する。
しかし、キャトリンに説得され、処刑は一旦見送ることになる。(ジェイミーを殺してしまうと、和睦交渉が出来なくなってしまう)
ちなみにカースターク家はスターク家の分家であるため名前が似ている。
クェイスの的中率は100%
ドラゴンを探すジョラーはエピソード5「ハレンの巨城」に登場したナゾの女性クェイスに居場所を聞きにいく。
ところがジョラーが口を開く前に、逆にクェイスの方から話しかけてくる。
クェイス:
「アンダル人ジョラー」
「彼は古きヴァリリアを航海する」
「あそこに近づく者は身を守らないと」
ジョラー:
「そんな話しは結構」
クェイス:
「ドラゴンを探しにきた」
ジョラー:
「いるのか?」
「どこだ?」
クェイス:
「剣を抜くがいい」
「その価値を見ましょう」
「ドラゴンの母のためでしょ」
「あなたは愛している」
ジョラー:
「ドラゴンは?」
クェイス:
「彼女をまた裏切る?」
「また裏切るの?」
ジョラー:
「まさか」
クェイス:
「あなたが探す盗人は今 彼女と一緒よ」
- ドラゴンを探していること
- 剣を抜こうとしたこと
- デナーリスのことを愛していること
- デナーリスを一度裏切ったこと(もとはヴァリスのスパイだった)
- ドラゴンを盗んだ人
クェイスは見事にすべてを的中させた。
この人、何者??
「義なき男」の感想
いや~イグリットめっちゃいいキャラしてますね~。
ジョンのモノマネ似てなさすぎて(いや、逆に似てる?)めちゃくちゃ笑える。イグリットとジョンの相性は抜群。
サーセイは滅多に(というか初めて?)弱さを見せないからこそ、ジョフリーに対する本音をティリオンに言ってしまうところが印象的。
いつもケンカばっかりしている2人だから、ティリオンの「やべーすげー気まずいんだけど。 こういうときどうやって声かければいいの?」っていう感じの表情がなんとも言えない。
シオン。
許さん。
絶対に。
「義なき男」の名言
Did you pull a knife on me in the night?
もしかして夜にナイフ(棒)を押し付けた?
byイグリット
>>つぎは「エピソード8:決戦前夜(The Prince of Winterfell)」
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