※以下、「ゲーム・オブ・スローンズ」最終章シーズン8第5話までのネタバレを含みます。
「ゲーム・オブ・スローンズ」が終わりを迎えてる。この記事を書いてる今、残すこと1話のみ。泣いても笑ってもあと79分で完結。
ぶっちゃけ、いろいろと不安だ。なぜなら、答えてほしい、でもしないであろう問題や疑問が山ほどあるからだ。
- ナイメリアと狼の群れはどこ行った?
- ダーリオとかジェクェンとか、エッソス組はどうなった?
- ヤーラはアイアン・アイランドを守って終わり?
- ブランはバトル・オブ・ウィンターフェルで何を見てたの?
- サムがシタデルから盗んだ本にはまだ大事な情報が隠されてるの?
- ブロンは本当にお城をもらおうとしてるの?
- ポドリックはなぜあんなにセックスがうまいの?
- ホット・パイは元気でやってるの? 新商品開発は進んでるかい?
- ヴァリスが幼いときに炎のなかで聞こえた声は何なの? ドラカリス?(※シーズン3・エピソード4「穢れなき軍団」やシーズン6・エピソード5「扉」で触れられた)
- ロバと蜂の巣のジョークのオチは教えてくれるの?(※シーズン1・エピソード6「黄金の冠」とシーズン6・エピソード8「誰でもない者」でティリオンが言いかけたジョーク)
- クェイスはいったい何者? 何を伝えようとしてたの?(※シーズン2・エピソード5「ハレンの巨城」とシーズン2・エピソード7「義なき男」に登場したナゾの予言者)
とまぁ、ぱっと思いついただけでもこんなにも未解決事件が思い浮かぶ。そして悲しいかな、このうちのほとんどは、おそらく何もなかったのようにスルーされることでしょう。尺の問題もあるし、仕方ないよね。
ただ、このクエスチョンに触れないまま、物語が幕を閉じてしまったらな~んか気持ち悪い。
ジョンが蘇った理由はなに?
言葉を変えると、一度死んだ人間をなぜ復活させたの? わざわざ蘇らせたには、何かしらの理由があるよね?
シーズン5・エピソード10「慈母の慈悲」でジョンは兄弟/同志/同僚/友人に裏切られ、胸を刺されて死んだ。
しかしその後、シーズン6・エピソード2「故郷」で“光の王”の力によって生き返った。
“光の王”によって蘇ったもう一人のキャラといえばベリック・ドンダリオン。彼は言っていた、「“光の王”がジョンを生かしたいのには理由がある」と。
べリック:
紅の女の力で蘇ったらしいな
俺はソロスの力で6度蘇った
同じ神に仕える同志だな
ジョン:
俺は北部に仕えてる
べリック:
蘇らせたのは神だ
ジョン:
光の王のことは知らない
何を求めてるかもね
べリック:
お前を生かしたいんだ
ジョン:
なぜ?
べリック:
分からん
ジョン:
皆そう答える “分からん”と
分からないのになぜ神に仕える?
べリック:
いつもそのことを考える
理解すべきことはただ一つだけ
“俺たちは兵で何のために戦うか”だ
俺が戦うのは よく知らん奴を
王にするためじゃない
ジョン:
じゃ何のために戦う?
べリック:
“生”だ
“死”は敵だ
最初で最後のな
ジョン:
だが皆死ぬ
べリック:
敵が必ず勝つ
たが戦わねば
それだけだ
ここにいて 楽しくはないが
他の連中を守れる
自分の身を守れぬ連中をな
ジョン:
“我は人の領土を守る盾なり”
べリック:
それだけ分かってればいい 十分だ
ジョン:
あぁ そうかもな
べリックが“光の王”に生かされてる理由は、シーズン8・エピソード3「長き夜」でアリアを守るためだった。べリックはアリアの盾となり、救われたアリアはナイトキングにとどめを刺した。(※原作ではなくテレビシリーズに限定します)
さて、ジョンが蘇った理由とは?
- 野人と北部の協調を図ったこと?
- ウィンターフェルを奪回してスターク家を再会させたこと?
- デナーリスとドラゴンを北部に召喚し、対ホワイト・ウォーカー戦に加勢させたこと?
十分じゃん?! と言われれば、まぁそれまでなんだけど。
でもなんかジョンの個人的な活躍が少ない気がするんだよな~。とくにシーズン8に入ってから。
- ナイトキングを殺すのはジョンだと思ってた ⇒ 最終的にとどめを刺したのはアリア
- “約束された王子”はジョンだと思ってた ⇒ そもそもそんなの存在しない?
なんか足りないぞ、ジョン…
残すことあと1話。最終章シーズン8、最終話エピソード6。
最後の最後で、ジョンに大きい仕事が回ってくるんじゃないかな~
たとえば、マッド・クイーンことデナーリスを殺すとか。
大量破壊兵器のドラゴンを絶滅させるとか。
ジョンが“光の王”によって生かされてる理由は、デナーリスとドラゴンを退治させるため、とか。
とても心苦しい事実だが、デナーリスもドラゴンも生かせてやらない。シーズン8・エピソード5「鐘」のできごとをみてしまった以上、倒さないといけないラスボスはデナーリス with ドロゴンに確定してしまった。
だがジョンにとってデナーリスは愛する人でもあり、親戚でもあり…
忠誠を誓った女王でもあり、北部を救った恩人でもあり…
さてさて。そんなことを考えてたら、ふと「ゲーム・オブ・スローンズ」の名シーンを思い出した。
シーズン1・エピソード9「ベイラー大聖堂」にてメイスター・エイモンが残した伝説のセリフ。覚えているだろうか?
なぜナイツ・ウォッチが妻も子も持たないのか
愛さないためだ
愛は義務を殺す
女の愛に比べたら名誉とは何だ?
一方に名誉 そして他方に愛する者たちがいたら
だが遅かれ早かれ どんな人にも それが
容易でなくなる日が来る
選択の日が来るのだ
愛をとるのか。
名誉をとるのか。
選択の日が来たぞ、ジョン!