この記事では海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の解説・あらすじ・感想を書いております。今回は
- シーズン4:戦乱の嵐-後編-
- エピソード8:山と毒蛇
をネタバレありで紹介しますので、エピソードを一度観たうえで振り返りとして当ブログを確認いただければと思います。
シーズン4:戦乱の嵐-後編-
- エピソード1:二本の剣(Two Swords)
- エピソード2:獅子と薔薇(The Lion and the Rose)
- エピソード3:奴隷解放者(Breaker of Chains)
- エピソード4:誓約を果たすもの(Oathkeeper)
- エピソード5:新王誕生(First of His Name)
- エピソード6:裁判(The Laws of Gods and Men)
- エピソード7:月の扉(Mockingbird)
- エピソード8:山と毒蛇(The Mountain and the Viper)←今回はコレ
- エピソード9:黒の城の死闘(The Watchers on the Wall)
- エピソード10:世継ぎたち(The Children)
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すぐにわかる「山と毒蛇」のあらすじ
前回のおさらい(シーズン4、エピソード7:「月の扉」)
- ジョンはクラスターの砦からキャッスル・ブラックに帰還する
- ブライエニーとポドリックは「アリアが生きている」ことを初めて知る
- オベリンがティリオンのチャンピオン(代理闘士)になると申しでる
- リトルフィンガーはライサを“月の扉”から突き落とす
今回のあらすじ
- キャッスル・ブラックに近い“モウルズ・タウン”が野人たちに襲撃される
- ラムジーは父からボルトンの名を与えられる
- 過去にデナーリスのスパイをしていたことがバレたジョラーは追放される
- サンサとリトルフィンガーはアリンの谷間から旅立つ
- 決闘裁判ではオベリンがマウンテンに敗北し、ティリオンの有罪が確定する
よくわかる「山と毒蛇」の解説
ラムジー・スノウ改めラムジー・ボルトン
6エピソードぶりなので忘れがちだけど、ラムジーは“モウト・ケイリン”(要寒ケイリン=Moat Cailin)を取り返すよう、ルース・ボルトンに命じられていた。
ココがポイント
北部に属するモウト・ケイリンはアイアン・ボーン(鉄人)に占領されている。 モウト・ケイリンが占領されていると、北部と南部を行き来できる沼地の“ネック”(地峡=The Neck)を通れない。(エピソード2「獅子と薔薇」参照)
ラムジーはシオン(リーク)を利用して、モウト・ケイリンを取り返すことに成功する。その褒美として、ルース・ボルトンはラムジーを嫡出子としてボルトン家の名前を与える。
これにてラムジー・スノウ改めラムジー・ボルトンに昇格。
ココがポイント
総督の権限で落とし子を嫡出子に昇格させることもできる。(ルース・ボルトンは北部総督)
チーム・デナーリスの内部崩壊はタイウィンの狙い通り
バリスタンは“王の手”タイウィンからの手紙を受け取る。内容はロバート王からジョラーへの恩赦を伝えるものだけど、これはウソですね。
エピソード6「裁判」で開かれたスモール・カウンセルでは、デナーリスの七王国侵略が議題にあがった。そこでタイウィンは内部崩壊を狙って「ジョラーが過去に行ってたスパイ活動」に関する手紙をバリスタン宛に送ったのだ。(※具体的な描写はないけど、スモール・カウンセルの動きを分析するとそれ以外考えられない)
まんまと引っかかったジョラーは過去に行ってたスパイ活動を認め、デナーリスは彼をミーリーンから追放してしまう。
タイウィンの狙い通り、デナーリスは貴重な相談役を一人失うのだ…
ココがポイント
シーズン1・エピソード5「狼と獅子」ではジョラーはデナーリスの相談役をしているふりをして、実はスパイだったことが判明している。
また、シーズン3・エピソード5「炎の口づけ」では、ジョラーはバリスタンにスパイ活動をしてることがバレてるかを探っていた。
サンサはリトルフィンガーから“技”を学ぶ
ライサの死の疑惑を向けられたリトルフィンガーに対し、サンサは嘘の証言で彼を守る。
なぜサンサはリトルフィンガーの肩を持ったのか?
- ライサは死んだし、アリンの谷間で他に信用できる人がいない
- リトルフィンガーの“技”を学びたいから
- リトルフィンガーを利用したいから
からでしょうね。
なかでも“技”が重要。
「ゲーム・オブ・スローンズ」の世界で生き抜くには、リトルフィンガーのような狡猾さが必要だ。
アリンの谷間の新キャラ2名
ライサの自殺について調査した新キャラ2名を紹介しよう。
ヨーン・ロイス(演:ルパート・ヴァンシタート)
- ロイス家の長
- アリンの谷間の貴族
- ネッドとは親しい関係だった
ちなみに、シーズン1・エピソード1「冬来たる」でホワイト・ウォーカーに襲われるウェイマー・ロイスは彼の息子。
アニア・ウェインウッド(演:パオラ・ディオニソッティ)
- ウェインウッド家の長
- アリンの谷間の貴族
「山と毒蛇」の感想
今回は感想というより、考察になってしまうかもしれないが、
決闘裁判直前の、「いとこのオーソン」について話すティリオンとジェイミーについて少し。
ここは大事な場面で、ティリオンがどういう人間でどういう人生を送ってきたかを、約5分間でうまくまとめた。と思う。
「いとこのオーソン」の内容
- いとこのオーソンは見つけた虫をすべて殺す
- その行動に興味をもったティリオンは、オーソンになぜ虫を殺しているか聞く
- オーソンから答えらしい答えが返ってこない
- 仕方がないので自分で調べるが、答えは分からない
ポイント
- ジェイミーも「オーソンがなぜ虫を殺し続けたのか」について分からない
- ジェイミーと話ながら、ティリオンはダンゴムシを拾う
- 話しが終わると、ティリオンはダンゴムシを殺さずにそのまま地面に放つ
これらを整理すると、
- ティリオンは「虫」、ティリオンを殺そうとする人は「いとこのオーソン」
- ティリオンはダンゴムシも殺せない優しい人
であることがわかる。
ティリオンは昔からなぜか、「いとこのオーソンたち」(タイウィンなりサーセイなりジョフリーなり)から標的になっている。その理由は自分にもジェイミーにも分からないが、ティリオンは「虫」のようにただひたすら狙われている。
さらに、ティリオンはダンゴムシを殺さずに地面に戻す。これは「いとこのオーソン」と真逆な行動。
ダンゴムシを殺せないティリオンは、人間のジョフリーを殺せるわけがない。
「山と毒蛇」の名言
I'd have killed Joffrey with a chicken bone if I had to.
私は鶏の骨でもジョフリーを殺す
byアリア
>>つぎは「エピソード9:黒の城の死闘(The Watchers on the Wall)」
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