この記事では海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の解説・あらすじ・感想を書いております。今回は
- シーズン2:王国の激突
- エピソード3:鉄の決意
をネタバレありで紹介しますので、エピソードを一度観たうえで振り返りとして当ブログを確認いただければと思います。
シーズン2:王国の激突
- エピソード1:王の乱立(The North Remembers)
- エピソード2:粛清(The Night Lands)
- エピソード3:鉄の決意(What Is Dead May Never Die)←今回はこれ
- エピソード4:光と影(Garden of Bones)
- エピソード5:ハレンの巨城(The Ghost of Harrenhal)
- エピソード6:古今の神々(The Old Gods and the New)
- エピソード7:義なき男(A Man Without Honor)
- エピソード8:決戦前夜(The Prince of Winterfell)
- エピソード9:ブラックウォーターの戦い(Blackwater)
- エピソード10:勝者(Valar Morghulis)
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すぐにわかる「鉄の決意」のあらすじ
前回のおさらい(シーズン2、エピソード2:「粛清」)
- シティ・ウォッチはロバートの落とし子ジェンドリーを探しに来るが、ヨーレンによって追い返される
- シオンは故郷のアイアン・アイランド(鉄諸島)に戻りスターク家との同盟を提案するが、父ベイロン・グレイジョイに断られてしまう
- クラスターの砦で見張りを行っていたジョンは、クラスターが息子を森の奥に連れ置き去りにしているところを見つけてしまう
今回のあらすじ
- キャトリンはレンリーの基地に着き、同盟の交渉をする
- ティリオンは誰を信用していいか確かめるため、とある“仕掛け”をする
- シオンは父ベイロンの意向に同意し、ロブを裏切ることを決意する
- ジェンドリーの引き渡しを要求するラニスターの家臣は、“壁”に向かう一同を襲う
よくわかる「鉄の決意」の解説
だいたいの流れ
- 干渉しすぎたジョンのせいで、クラスターは自分の砦からナイツ・ウォッチを追い出す
- サムは、母親の形見をジリに渡す
- ブランはメイスター・ルーウィンに、自分が頻繁にみる奇妙な夢について語る
- キャトリンはレンリーの基地に着き、同盟の交渉をする
- ブライエニーはレンリーの“キングズガードに任命される
- グレイジョイ家はロブの呼びかけを断り、隙をみて北部の略奪を試みることにする
- シェイはサンサの侍女となる
- ティリオンは誰を信用していいか確かめるため、とある“仕掛け”をする
- 同性愛者のレンリーは妻マージェリーでは勃たない
- シオンは父の意向に同意し、ロブを裏切ることを決意する
- ティリオンの“仕掛け”によって、パイセルがサーセイのスパイをしていることが発覚する
- 寝れないアリアはヨーレンから独特の“お祈り”を教わる
- ジェンドリーの引き渡しを要求するラニスターの家臣は、“壁”に向かう一同を襲う
“壁”の向こう側にて
クラスターが息子を化け物(?)に捧げているところを見てしまったジョン。ジオー・モーモントにそのことを訴えるが、総帥が黙認していたことを知り、ショックを受ける。
クラスターの砦を去る直前、サムは母親の形見をジリに渡す。
ウィンターフェルにて
ブランは自分がみる奇妙な夢について、メイスター・ルーウィンに語る。
歩いたり走ったりしてるけど
それは僕じゃない
神々の森で土を嗅いで
口に血の味がすることも
遠吠えをすることも
ばあや(オールド・ナン)が言ってた
魔法の力がある人は
鹿や鳥や狼と一体になれる
byブラン・スターク
シーズン2・エピソード1「王の乱立」でも、ブランはまるで自分のダイアウルフと一体になったかのような夢を見ていたが…
メイスター・ルーウィンはブランにこう返す。
かつては魔法も
大きな力だったかも
でも もう違う
ドラゴンは消え
巨人は死に絶え
森の子らは忘れ去られた
byメイスター・ルーウィン
メイスター・ルーウィンは魔法も、ドラゴンも、巨人も、“森の子ら”の存在も、信じていない。
でもドラゴンは、蘇りましたよね…
ココがポイント
“森の子ら”(Children of the Forest)は今後ストーリーに関わってきます。
アイアン・アイランドにて
アイアン・アイランドの宗教は“溺神”
本エピソードの英語タイトル「What Is Dead May Never Die」はアイアン・アイランド(鉄諸島)の人びとが崇拝する“溺神”(ドラウンド・ゴッド=Drowned God)と強い関係がある。
アイアン・アイランド(グレイジョイ家含む)の人間は、死ぬことがあっても“溺神”によって蘇ることができ、一度死んだ者は再び死ぬことは出来ず、生き返った者は今まで以上に強く生まれ変われると信じている。
英語の勉強
What Is Dead May Never Die = 死者は永遠に死せず
今までに登場した宗教
- 七王国の主要宗教“七神正教”(フェイス・オブ・ザ・セブン=Faith of the Seven)
- 北部の“古の神々” オールド・ゴッズ(Old Gods)
- スタニスが改宗した“光の王”(ロード・オブ・ライト=Lord of Light)
と
- アイアン・アイランドの“溺神”(ドラウンド・ゴッド=Drowned God)
は全く別物です。
なお、「死者は永遠に死せず(What Is Dead May Never Die)」はグレイジョイ家の正式な標語ではない。
グレイジョイ家の標語は「われら種を播かず」
グレイジョイ家の正式標語は「われら種を播かず(We Do Not Sow)」。
畑を耕さず 鉱山を掘らず
たた奪い 我が物とする
byベイロン・グレイジョイ
の言葉からわかるように、他から奪いとることが伝統とされている。
だからベイロン・グレイジョイは、スターク家との同盟を断り、逆にガラ空きとなった北部を略奪しようとするのです。
レンリー・バラシオンの基地にて
レンリーの拠点は「スタームランド」
レンリー軍と同盟を結ぶため、キャトリンはストームランド(Stormlands)に到着する。
ストームランドはバラシオン家が治めている地域で、ロバート前王は本拠地のストームズエンド(嵐の果て城=Storm's End)を次男のスタニスではなく末弟のレンリーに与えていた。(ロバートとスタニスは不仲)
ここに拠点を置くレンリーは、七王国で強大な影響力を持つタイレル家と同盟を結んでいる。タイレル家がバックについているからこそ、レンリーの軍はラニスターを凌ぐ10万の兵を用意できている。
ココがポイント
タイレル家はラニスター家の次に裕福な名家とされている。
タイレル家の長男、通称“花の騎士”ことロラスはシーズン1・エピソード5「狼と獅子」で初登場。(馬上槍試合でマウンテンと対決した)
レンリーの友人てもあり愛人でもあるロラスは、シーズン1(ネッドが投獄される直前)でレンリーと一緒キングズ・ランディングから去っていました。
マージェリー・タイレル(演:ナタリー・ドーマー)
- タイレル家の長女
- ロラスの妹
- レンリー・バラシオン王の妻
タースのブライエニー(演:グェンドリン・クリスティー)
- 女性だけどめちゃくちゃ強い
- レンリーのキングズガード
- タース島領主の娘
キングズ・ランディングにて
誰を信用していいか分からないティリオンは、とある“仕掛け”をしてスモール・カウンセルのメンバーを試すことにする。
ここでは「ドーン」とか「マーテル家」などの新しいワードがでてきました。ティリオンの“仕掛け”を簡単にまとると、
- パイセル、ヴァリス、リトルフィンガーにそれぞれ異なる情報を与える
- 機密情報なので、サーセイには絶対に漏らすなと忠告する
- つまり、サーセイが入手した情報の提供者 = サーセイのスパイ = ティリオンが信用できない人
サーセイはティリオンを嫌っており、追放しようとしている。
だからサーセイの側近は、ティリオンにとって脅威。サーセイと手を組む者は信用できない。
そこでティリオンは「サーセイの娘ミアセラを〇〇家に嫁がせる」という情報をスモール・カウンセルのメンバーに秘密裏で伝え、密告者を探り出すことにする。
ミアセラを嫁がせる相手
- グランド・メイスター・パイセルには、「ドーン」を治める「マーテル家」の息子
- ヴァリスには、「アイアン・アイランド」を治める「グレイジョイ家」のシオン・グレイジョイ
- リトルフィンガーには、「アリンの谷間」を治める「アリン家」のロビン・アリン
しばらくすると「ドーン」を治める「マーテル家」の息子にミアセラを嫁がせると知ったサーセイは激怒する。
つまり、グランド・メイスター・パイセルがサーセイのスパイであることが判明したわけです。
“壁”に向かう一同
寝れないアリアは、ヨーレンから独特の“お祈り”を教わる。
そんな中、ラニスターの家臣が“壁”に向かう一同を襲う。彼らの目的は落とし子ジェンドリーの引き渡し。要求を拒否したヨーレンは殺され、一同はすぐに捕虜となってしまう。
このシーンのポイントは3つ。
- アリアは檻の中にいるジャクェン・フ=ガーを助けたこと
- アリアの“ニードル”(針=Needle)がラニスターの家臣ポリヴァーに奪われたこと
- ラニスター側は「牡牛の兜」を持つジェンドリーは死んだと勘違いしていること(殺されたのはロミー)
「鉄の決意」の感想
シオン…
兄弟同然のロブ、息子同然として育ててくれたスターク家への裏切りを選択しましたね、
許せない。
許せないけど、ちょっとだけわかる気がする。少しだけ同情する。
プライドが高いシオンなら、自慢の息子になり、グレイジョイ家を継ぐ男となり、「鉄の決意」を証明したいんだろうな。
今回の名言は、まだキャラ紹介をしていないポリヴァー。(次のエピソード4「光と影」で紹介します)
「鉄の決意」の名言
Maybe I'll pick my teeth with it.
楊枝代わりにしようかな
byポリヴァー
>>つぎは「エピソード4:光と影(Garden of Bones)」
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