この記事では海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の解説・あらすじ・感想を書いております。今回は
- シーズン1:七王国戦記
- エピソード8:進軍
をネタバレありで紹介しますので、エピソードを一度観たうえで振り返りとして当ブログを確認いただければと思います。(リンクがはってあるキーワードをクリックすると詳細を確認できるが、これもネタバレにつながる可能性あり)
シーズン1:七王国戦記
- エピソード1:冬来たる(Winter Is Coming)
- エピソード2:王の道(The Kingsroad)
- エピソード3:冥夜の守人(Lord Snow)
- エピソード4:壊れたものたち(Cripples, Bastards, and Broken Things)
- エピソード5:狼と獅子(The Wolf and the Lion)
- エピソード6:黄金の冠(A Golden Crown)
- エピソード7:勝つか死ぬか(You Win or You Die)
- エピソード8:進軍(The Pointy End)←今回はこれ
- エピソード9:ベイラー大聖堂(Baelor)
- エピソード10:炎と血(Fire and Blood)
もくじ|読みたいところにジャンプ
すぐにわかる「進軍」のあらすじ
前回のおさらい(エピソード7:「勝つか死ぬか」)
- ラニスター家は戦争の準備をする
- ジョフリーの出生の秘密を知ったネッドは、サーセイに王都から出ていくように命令する
- 狩りに出ていたロバート王は瀕死の重傷を負ってしまう
- ジョンは“ナイツ・ウォッチ”の誓いを立てる
- 危うく毒殺されそうになったデナーリスをみたカール・ドロゴは、七王国への侵略を決意する
今回のあらすじ
- ネッドは謀反者として投獄される
- 北部の家来は殺され、アリアは逃亡する
- ロブは北部の軍を整え、南へ進軍する
- ジョンは生き返った死体をやっつけ、総帥ジオー・モーモントを救う
- カール・ドロゴは闘いにより傷を負ってしまう
- サンサは新王ジョフリーに、父ネッドの助命をお願いする
よくわかる「進軍」の解説
だいたいの流れ
- ネッドは謀反者として逮捕され、ネッドの家臣はラニスター家と“シティ・ウォッチ”に殺される
- シリオ・フォレルが時間稼ぎをしている間に、アリアは“ニードル”を取り返して逃亡する
- サンサはハウンドに捕まってしまう
- ヴァリスは投獄されたネッドに水と情報を与える
- ネッドが謀反の罪で逮捕されたニュースが“黒キャッスル・ブラック”に届く
- ロブ(北部)が新王ジョフリーに忠誠を誓うよう、サーセイはサンサに手紙を書かせる
- 手紙を受け取ったロブは北部の旗主を集め、ラニスター家と戦争するために南へと進軍する
- キャトリンは協力しない妹ライサ(アリンの谷間)のもとを去る
- “山の民”の諸君に脅されたティリオンは、命と引き換えに金と武器の提供を約束し、ともに父タイウィンの基地へ向かう
- ゴーストの後を追ったジョンは総帥モーモントの部屋で生き返った死人と対決、火でなんとか殺す
- 七王国へ攻め込む軍資金を集めるために、ドスラク人は村を襲い、女を奴隷にしようとする
- デナーリスは奴隷の所有を禁止にしたところ、家来のマーゴと口論になる
- カール・ドロゴはすぐにマーゴを殺すが、その闘いで胸に傷を負ってしまう
- デナーリスは“妖女”ミリ・マズ・ドゥールに傷を治療させる
- キャトリンはロブ(北部軍)と合流する
- ティリオン(ブロンと“山の谷”の諸君)はラニスター家の基地にたどり着く
- 謀反者ネッドに代わって、タイウィン・ラニスターが“ハンド”に任命される
- バリスタン・セルミーは“キングズガード”をクビになり、代わりにジェイミーが総帥となる
- サンサは新王ジョフリーに父の助命をお願いする
キングズ・ランディングにて
ネッドは謀反の罪で投獄
ネッドは、味方だと思っていた“リトルフィンガー”や“シティ・ウォッチ”に裏切られる。北部の家来は殺され、ネッドは新王ジョフリーへの謀反の罪で逮捕、地下牢に投獄されてしまう。
その危機的状況に手を差し伸べるのはヴァリス。彼はネッドに水と大事な3つの情報を与える。
- サンサは捕まったが新王ジョフリーの婚約者なのでとりあえずは無事であること
- アリアは逃亡して見つからないこと
- キャトリンはティリオンを解放していること
ネッドはここで初めて、「ティリオン捕虜」という大事なカードを失ってしまったことを知るのです。
サンサは手紙を書かされる
ハウンドに捕まってしまったサンサは、新王ジョフリーの婚約者なのでとりあえず身の危険はない。(はず)
サーセイ及び“スモール・カウンセル”のメンバーは断れない立場を利用して、サンサに無理やり手紙を書かせる。要件はロブ(とキャトリン)が王都まで出向き、ジョフリーに忠誠を誓うこと。
ココがポイント
ネッドの父リカードと兄ブランドンが王都まで出向いたときは“マッド・キング”に処刑された。(ロバートの反乱のきっかけ)
アリアは逃亡
剣の師匠シリオ・フォレルと稽古中だったアリアは、なんとか捕まらずに逃亡する。その途中で、ジョンからもらった“ニードル”(針=Needle)を取り返す。
シリオ・フォレルが最後に対決した“キングズガード”の名はマーリン・トラント(演:アンディ・ケリガー)。
新“ハンド・オブ・ザ・キング”はタイウィン・ラニスター
謀反者として投獄されたネッドは“ハンド・オブ・ザ・キング”の称号をはく奪される。
代わりに、タイウィン・ラニスターが新“ハンド”に昇格される。
バリスタン・セルミーは“キングズガード”をクビになる
ロバート王を守れなかったことを責められたバリスタン・セルミーは、“キングズガード”をクビになる。
代わりにジェイミーが“キングズガード”の総帥に任命される。(が、ジェイミーは戦争の準備のため、キングズ・ランディングにいない)
サンサは父の助命をお願いする
サンサはジョフリーに父の助命をお願いする。
ジョフリーはその言葉に応じるが、
「謀反者であることを認め、自分(ジョフリー)が正当な王であることを認めない限り父の慈悲はない」
と強く強調する。
アリンの谷間と周辺にて
妹ライサと“谷間の騎士”はキャトリンに協力しない
キャトリンが滞在しているアイリー(高巣城=Eyrie)にもキングズ・ランディングのニュース(ロバート王の死とネッドの逮捕)が届く。
しかし、ラニスター家に太刀打ちできないと判断した妹ライサは“谷間の騎士”(ナイツ・オブ・ザ・ベール=Knights of the Vale)の援軍を断る。
見かねたキャトリンはアイリーを去り、ロブのもとへと向かう。
ココがポイント
“谷間の騎士”(ナイツ・オブ・ザ・ベール=Knights of the Vale)は“アリンの谷間”(ザ・ベール・オブ・アリンもしくは略してザ・ベール=The Vale of Arryn)を守る騎士集団。
ティリオン、またしてもピンチを回避
解放されたティリオンとブロンは“アリンの谷間”(ザ・ベール・オブ・アリンもしくは略してザ・ベール=The Vale of Arryn)からタイウィン・ラニスターの基地に向かう。途中で“山の民”の諸君(Hill Tribes)に襲われるが、ここでも巧みな話術でうまく切り抜ける。
金と武器を約束された“山の民”はラニスター家を援軍することになる。
北部周辺にて
ロブ、北部をまとめて南へ進軍
サンサ(つまりサーセイ)から手紙を受け取ったロブは北部の旗主を招集する。投獄された父と殺されてしまった北部の家来たちへの復讐として、ラニスター家との戦争を決意したのだ。
ロブは次男ブランと末弟リコンをウィンターフェルに残し、スターク家に忠誠を誓う北部の名家を集めて南へと進軍。
このエピソードでは北部軍として参戦したグラヴァー家やアンバー家の当主ジョン・アンバーが登場している。ジョン・アンバーはロブのダイアウルフに嚙まれたこの男。
ロブと北部軍は南へ行く途中に母キャトリンと合流。
そこで軍戦略を話し合っているときに、ラニスター家の斥候(せっこう)を捕まえる。ロブは
タイウィンに伝えろ
“冬来たる”と
お前が金のクソをするか2万の兵が確かめる
Tell Lord Tywin winter is coming for him. Twenty thousand northerners marching south to find out if he really does shit gold.
と言い斥候を開放してしまう。
斥候(せっこう)とは?
斥候(せっこう)とは、敵軍の様子や状況を探るひと。
また、このシーンで「川を渡るには“ツインズ”(双子城=The Twins)を通らなければならない」という話がでるが、この件に関しては次エピソード以降で説明します。
ラニスター家の基地にて
ティリオン、ブロン、“山の民”の諸君(Hill Tribes)はラニスター家の基地にたどり着く。
このとき「北の軍が“ネック”(地峡=The Neck)を越えた」というお知らせが届く。“ネック”はウェスタロス北部と南部の境界。(下地図の赤いところ)つまり、北部軍はすでに南側へと侵攻しているということだ。
また、このシーンで登場した新キャラはタイウィンの弟ケヴァン・ラニスター(演:イアン・ゲルダー)。ロバート王の従者を務めていたランセル・ラニスターの父。
エッソスにて
七王国への侵略を決意したドスラク人たちは、軍資金を集めるために村を襲う。金や宝石を奪い、女性を犯して奴隷にする。
その光景を目の当たりにしたデナーリスは黙ってられず、「女性に手を出すな」と部族に命令する。納得ができない家来のマーゴと口論になるが、カール・ドロゴがすぐにマーゴを殺す。
しかし、その闘いの際にカール・ドロゴは胸に傷を負ってしまう。それを心配したデナーリスは“妖女”のミリ・マズ・ドゥールに傷を治療させる。
“キャッスル・ブラック”にて
ロバート王の訃報、そしてネッドが謀反の罪で逮捕されたお知らせが“キャッスル・ブラック”に届く。すぐに噂は広まり、ジョンは武術師範のアリザー・ソーンから「謀反者の落とし子」と呼ばれるようになってしまう。
その夜、ジョンのダイアウルフの“ゴースト”が暴れだす。ゴーストの後を追うと、総帥ジオー・モーモントの部屋にたどり着き、ジョンは生き返った死人に襲われる。剣を突き刺しても死なないゾンビだったが、ランタンの火でなんとか対処する。
翌朝、サムは「ホワイト・ウォーカーによって蘇った死人は青い目をしており、火でしか殺せない」ことを本で読んだと言う。
「進軍」の感想
壁、北部、キングズ・ランディング、ラニスター基地、アリンの谷間、エッソス。舞台がコロコロと変わるのでちょっと難しかったですね。でも「いよいよストーリーが動き出したぞ」という感じがします。
アリアは、ちゃんと逃げれたんだよね?
シリオ・フォレルは…
一番印象に残ったのはロブが「北部の旗主を呼べ」とメイスター・ルーウィンに命じるシーン。手がブルブル震えているロブをみたシオンの「怖がるのはいいことだ 愚か者じゃないってう証」っていうセリフめちゃめちゃ好き。
ラニスターをぶっつぶせ!!!
「進軍」の名言
Your meat... is bloody tough.
おまえの肉は…とても硬いですね。
ジョン・アンバー
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