この記事では海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の解説・あらすじ・感想を書いております。今回は
- シーズン1:七王国戦記
- エピソード4:壊れたものたち
をネタバレありで紹介しますので、エピソードを一度観たうえで振り返りとして当ブログを確認いただければと思います。
シーズン1:七王国戦記
- エピソード1:冬来たる(Winter Is Coming)
- エピソード2:王の道(The Kingsroad)
- エピソード3:冥夜の守人(Lord Snow)
- エピソード4:壊れたものたち(Cripples, Bastards, and Broken Things)←今回はこれ
- エピソード5:狼と獅子(The Wolf and the Lion)
- エピソード6:黄金の冠(A Golden Crown)
- エピソード7:勝つか死ぬか(You Win or You Die)
- エピソード8:進軍(The Pointy End)
- エピソード9:ベイラー大聖堂(Baelor)
- エピソード10:炎と血(Fire and Blood)
もくじ|読みたいところにジャンプ
- 1 すぐにわかる「壊れたものたち」のあらすじ
- 2 【ほぼ時系列順】よくわかる「壊れたものたち」の解説
- 3 「壊れたものたち」の感想
すぐにわかる「壊れたものたち」のあらすじ
前回のおさらい(エピソード3:「冥夜の守人」)
- スターク家は王都キングズ・ランディングに到着し、ネッドは“スモール・カウンセル”に召集される
- キャトリンはブランを突き落としたとされる人物の手がかりをつかむ
- ブランは目が覚ますが、記憶を失くしており二度と歩けないことを知る
- “ナイツ・ウォッチ”の一員となったジョンはティリオンに別れを告げる
- ドスラクの女王となったデナーリスは妊娠する
今回のあらすじ
- “壁”での生活に少しづつ慣れてきたジョンは新たな仲間サムと出会う
- 前“王の手”の死の真相を追うネッドは、ロバート王の落とし子を発見する
- カリーシの風格がでてきたデナーリスは兄ヴィセーリスと対立する
- ブランを殺そうとした犯人として疑われたティリオンはキャトリンの捕虜となる
【ほぼ時系列順】よくわかる「壊れたものたち」の解説
解説に入る前に、タイトルの説明をちょろっと。
エピソード4の日本語タイトル「壊れたものたち」は英語の「Cripples, Bastards, and Broken Things」をかなり省力したものです。すべてを直訳するのであれば「身体障害者、落とし子、壊れたものたち」になるはずです。(おそらく長すぎるので省力したのでしょう)
英語の勉強
- cripple(s) = 手足の不自由な、身体障害者
- bastard(s) = 落とし子
- broken thing(s) = 壊れたものたち
身体障害者はブランやティリオンを指しているのでしょう。落とし子はジョンや新キャラのジェンドリーですね。では、壊れたものたちは誰のことを指しているでしょうか?
- 親に見捨てられたシオンやサム?
- ロバートに見向きもされないサーセイ?
- デナーリスに見放されたヴィセーリス?
ブランの夢と三つ目の鴉(からす)
冒頭はブランの夢から始まる。
夢の中ではブランは歩くことができ、不気味な鴉(からす)を追いかけます。
振り向いた鴉には「三つの目」がありましたね…何かを意味しているのだろうか…
“キャッスル・ブラック”のメンバーが増えてきたのでまとめて紹介します
前エピソード「冥夜の守人」では“キャッスル・ブラック”(黒の城=Castle Black)にいる4名について少し触れました。
- ジョンの叔父のベンジェン・スターク
- 総帥のジオー・モーモント
- 新兵募集係のヨーレン
- メイスター・エイモン
これに加え、新たに5名をまとめて紹介します。
アリザー・ソーン(演:オーウェン・ティール)
- “キャッスル・ブラック”の“レンジャー”(哨士=ranger)及び武術指南役
- 若手には厳しい鬼教官
グレン(演:マーク・スタンリー)
- ジョンの友
- 3歳のときに農場に捨てられた
ピップ(演:ジョセフ・アルティン)
- ジョンの友
- 飢え死しそうな妹のためにチーズを盗み、捕まって“壁”に送られた
ラスト(演:ルーク・バーンズ)
- 強姦の罪で“壁”に送られた
- サムを攻撃しようとするが、ジョンとダイアウルフに脅されてしまう
サムウェル・ターリー(演:ジョン・ブラッドリー)
- 通称“サム”
- 臆病者で闘うことができない
- 名家ターリー家出身
ココがポイント
ターリー家はホーンヒルといわれる場所の領主。タリー家(キャトリンの出生)とは別です。
ドスラク人の都市「ヴァエス・ドスラク」
デナーリス改め「カリーシ」はドスラク人の唯一の都市ヴァエス・ドスラクにたどり着きます。
放浪の騎馬民族であるドスラク人は牧草地を転々とするので、定まった拠点はヴァエス・ドスラクくらいしかありません。
ドラゴンはしばらく“見られていない”
デナーリスの侍女であるドリアは、ヴィセーリスに「ドラゴンを見られたら幸せです」と言い、過去にみてきた奇妙なものを伝えます
いろいと見ました
ドラゴングラスの短剣を持ったアッシャイの男
服を着替えるように顔を変えれる男
体重と同じだけの金を身にまとい色付きの絹を帆にしている海賊
ドラゴンを見たことは?
そしてヴィセーリスは「(ドラゴンを)みたことない」と返します。
ココがポイント
ドラゴンは約170年前を最後に見られていない。サイズはどんどん小さくなり、最後は犬ほどの大きさだったとか。
ジャノス・スリント(演:ドミニク・カーター)と“シティ・ウォッチ”
“スモール・カウンセル”のメンバーに「治安が悪化しているのでもっと人員が必要です」と相談を持ち掛けているのは“シティ・ウォッチ”(王都の守人=City Watch)の総帥のジャノス・スリント。
“シティ・ウォッチ”はキングズ・ランディングの警察的な役割。金色のマントが特徴。
ココがポイント
“シティ・ウォッチ”はジェイミーが所属する“キングズガード”と異なる。
“シティ・ウォッチ”はキングズ・ランディングを守るのに対し、“キングズガード”は王族を守る。
「種は強い」ってどういう意味?
ネッドは前“王の手”のジョン・アリンが亡くなる直前に読んでいた「七王国の名家の血統に関する書物」を入手する。そして死に際に言ったとされる「種は強い 」の意味を疑い始める。
英語の勉強
The seed is strong. = 種は強い
また、ジョン・アリンがよく通っていた武具屋を訪れると…
ロバート王の落とし子、ジェンドリー(演:ジョー・デンプシー)
ジョン・アリンが頻繁に通ったとされる武具屋にはロバート王の落とし子、ジェンドリーがいました。
まぁ、ネッドにも落とし子がいるわけだし、ロバート王の遊びっぷりから考えると落とし子がいること自体、別に不思議ではないですが…
グレイジョイの反乱
エピソード1「冬来たる」で大雑把に説明した“グレイジョイの反乱” = Greyjoy's Rebellion、本エピソード「壊れたものたち」で少し触れられます。
ティリオンはシオンに対し、
ベイロン公は生き残った唯一の息子が追従者になったと聞いたらどう思うかな?
と言います。ベイロンはシオンのお父様でアイアン・アイランド(鉄諸島=Iron Islands)の領主。
また、エピソード中盤のジェイミーとジョリーの会話で、
ジョリー:「パイクの包囲で共に戦いました。」
ジェイミー:「ミアのソロスが突撃したのを覚えている?」
ジョリー:「燃え立つ剣で? 死ぬまで忘れません。」
パイクはアイアン・アイランド(鉄諸島=Iron Islands)を治めるグレイジョイ家の本拠島。
「ミアのソロスの燃え立つ剣」は今後もストーリーに出てきます。
馬上槍試合にて
リトルフィンガーの名前の由来
馬上槍試合にてアリアはピーター・ベイリッシュにあだ名“リトルフィンガー”の由来を聞きます。
- “フィンガーズ”と呼ばれる北東半島の出身(上の画像の赤いところ)
- 背が小さいこと+ベイリッシュ家の領土が小さいこと
の理由から“リトルフィンガー”と名付けられました。
ココがポイント
ちなみに“リトルフィンガー”というあだ名はキャトリンの兄エドミュア・タリーに名付けました。エドミュアは今後物語に登場します。
“マウンテン”ことグレガー・クレゲイン(演:コナン・スティーヴンス)
- 通称“マウンテン”
- ラニスター家の家臣
- “ハウンド”(本名サンダー・クレゲイン)の兄
ハウンドの顔の右半分にはヤケドの跡が残っていますが、それは兄マウンテンの仕業でした。マウンテンは、弟が自分の玩具で遊んでいるのを見かけ、無言で弟の顔を燃える石炭に押し付けたのです。
この件はまぁ、また今度。
ティリオンとキャトリンは「リヴァーランド」の宿場で鉢合わせになる
ティリオンは「リヴァーランド」という地域の宿場で偶然キャトリンに出会います。
この地域の領主はホスター・タリー(キャトリンの父)なので、ここではキャトリンは超目上の存在。
だから、その場にいたリヴァーランド周辺の名家のウェント家、ブラッケン家、フレイ家はキャトリンに従ってティリオンを捕まえるのです。
「壊れたものたち」の感想
過去3話は背景説明やらが多かったのでぶっちゃけ「展開がスロー」という感じでしたが、第4話「壊れたものたち」あたりからストーリーがスピードアップしてきましたね。
ジョン・アリン(前“王の手”)の死の真相を追っていたネッドは「名家の血統の書物」や「種は強い」というキーワードを手に入れました。こういうサスペンス感も好き。
ジョンは童貞だったらしいすね。めちゃくちゃモテそうだけど。ホントかな?
そしてカリーシは、ドスラクの女王の風格がでできました。ヴィセーリスのぶたれた顔(笑)
今回は
やった!やっとでた!!
「壊れたものたち」の名言
The next time you raise a hand to me will be the last time you have hands.
今度私に手をあげるようなことがあったら、そのときはあなたの「手」がないと思え。
デナーリス・ターガリエン
>>つぎは「エピソード5:狼と獅子(The Wolf and the Lion)」
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