この記事では海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の解説・あらすじ・感想を書いております。今回は
- シーズン1:七王国戦記
- エピソード9:ベイラー大聖堂
をネタバレありで紹介しますので、エピソードを一度観たうえで振り返りとして当ブログを確認いただければと思います。
シーズン1:七王国戦記
- エピソード1:冬来たる(Winter Is Coming)
- エピソード2:王の道(The Kingsroad)
- エピソード3:冥夜の守人(Lord Snow)
- エピソード4:壊れたものたち(Cripples, Bastards, and Broken Things)
- エピソード5:狼と獅子(The Wolf and the Lion)
- エピソード6:黄金の冠(A Golden Crown)
- エピソード7:勝つか死ぬか(You Win or You Die)
- エピソード8:進軍(The Pointy End)
- エピソード9:ベイラー大聖堂(Baelor)←今回はこれ
- エピソード10:炎と血(Fire and Blood)
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すぐにわかる「ベイラー大聖堂」のあらすじ
前回のおさらい(エピソード8:「進軍」)
- ネッドは謀反者として投獄される
- 北部の家来は殺され、アリアは逃亡する
- ロブは北部の軍を整え、南へ進軍する
- ジョンは生き返った死体をやっつけ、総帥ジオー・モーモントを救う
- カール・ドロゴは闘いにより傷を負ってしまう
- サンサは新王ジョフリーに、父ネッドの助命をお願いする
今回のあらすじ
- 南下を進めているロブと北軍は奇襲に成功し、ジェイミーを捕虜とする
- デナーリスは、容態が悪化したドロゴの命を救えるという魔術師による治療に踏み切る
- ジョフリーの命令により、ネッドはベイラー大聖堂の前で処刑される
よくわかる「ベイラー大聖堂」の解説
だいたいの流れ
- ヴァリスは投獄中のネッドに対し、考えを改めるように助言する
- 北軍がツインズの橋を利用して南へ進めるよう、キャトリンは当主のウォルダー・フレイに交渉する
- ジオー・モーモントを救ったお礼として、ジョンは“ヴァリリア鋼”の剣“ロングクロウ”をもらう
- ウォルダー・フレイは“条件付き”で橋の利用と兵士の提供に同意する
- メイスター・エイモンは自身がターガリエン家の人間であることを、ジョンに打ち明ける
- 容態が悪化したカール・ドロゴは馬から落ちる
- ティリオンはラニスターの基地で娼婦のシェイに出会う
- デナーリスは容態が悪化したカール・ドロゴの命を救えるという魔術師による治療に踏み切る
- 北部軍は奇襲に成功し、ジェイミーを捕虜とする
- ネッドは新王ジョフリーに忠誠を誓うが、約束を破られ斬首刑に処せられる
“ツインズ”にて
前エピソード8「進軍」で名前だけすこし触れられた“ツインズ”(双子城=The Twins)は北部軍にとってものすごく大事な城。
“ツインズ”はウェスタロスの南北を交差するトライデント河に2つの塔と大きな橋をかまえる城。北から南へ移動するには、この橋を渡らないといけない。
ココがポイント
正確にいうと、ツインズの橋を利用しなくても南へは行ける。しかし、遠回りしないといけない+ラニスター軍に挟み撃ちにあう可能性があるので、この橋が絶対に必要。
ちなみにツインズの統治者のフレイ家は、橋の通行料で富を蓄えている。
“ツインズ”はフレイ家の居城で、当主はウォルダー・フレイ(演:デイビッド・ブラッドリー)。
キャトリンはウォルダー・フレイのもとへ出向き、橋を渡れるよう交渉する。フレイ家はリヴァーランのタリー家(キャトリンの家)の旗主なので交渉はうまく行くように思えた。
しかし、北部軍を援護すれば国家への反逆だと言われてしまい、ウォルダー・フレイに一度拒否されてしまう。
その代わり、3つの条件を受け入れれば川を渡る許可、さらには兵士までも提供すると…
- ウォルダー・フレイの息子のオリヴァーをロブの従者にし、いずれ騎士にすること
- アリアが成人に達したら、ウォルダー・フレイ息子のウォルドロンと結婚すること
- 戦争が終わったらウォルダー・フレイの娘のひとりとロブが結婚すること
“ツインズ”の橋を利用しない限り、南へ進軍できない。
それを理解しているロブは迷うことなく3つの条件を受け入れる。
“壁”にて
ヴァリリア鋼の“ロングクロウ”
前エピソード8「進軍」でジオー・モーモントを救ったジョンは、お礼として“ロングクロウ”(長い鉤爪=Longclaw)を頂く。
“ヴァリリア鋼”(Valyrian steel)でできた“ロングクロウ”はモーモント家の当主に引き継がれる剣。つまり、ジオー⇒ジョラーへと渡るはずの剣。
しかし、ジョラーは七王国から追放された身なので、ジオー⇒ジョンへと引き継がれることになる。
ジオーやジョンのために、柄頭をモーモント家の紋章の熊⇒スターク家の狼に変えている。
メイスター・エイモンはターガリエン家
ロブが戦争のために南下していると聞きつけたジョンは激しく動揺する。
そんな中、メイスター・エイモンはジョンを呼びつけ、
- 甥の“マッド・キング”らがロバートの反乱で皆殺しにされたこと
- “ナイツ・ウォッチ”の誓いを立てた自分は何もできなかったこと
- 自分はターガリエン家の人間であること
を伝え、「ナイツ・ウォッチ”の義務」と「家族への愛」はいずれ選ばないといけない、と助言(?)する。
ココがポイント
一度“ナイツ・ウォッチ”の誓いを立てると、死ぬまで一生脱退できない。
エッソスにて
傷を負ったカール・ドロゴの容態は悪化し、ついに馬から落ちてしまう。弱肉強食のドスラクの世界では、「馬に乗れぬ王は王ではない」といわれている。
デナーリスは容態が悪化したカール・ドロゴの命を救えるという魔術師による治療に踏み切る。“妖女”のミリ・マズ・ドゥールに“血の魔術”でカール・ドロゴを救うように命じる。
「命の代償は“死”ただひとつ」と忠告を受けるが、最終手段として実行する。
と同じタイミングで、デナーリスは陣痛に襲われる。
しかし、魔術で呪われることを恐れたドスラク人の産婆は、デナーリスの面倒をみようとしない。代わりにミリ・マズ・ドゥールに助けを呼ぶ…
北軍とラニスター家の戦争
タイウィン・ラニスターの陣営
ティリオンはブロンが連れてきた娼婦のシェイ(演:シベル・ケキリ)と出会う。異国の美女とすぐに打ち解けたティリオンはゲームを通して「自分に起きた悲しい過去」を暴露する。(これについては今後ちょろっと説明します)
翌日、2万の兵が一気に攻め込んでくることを把握していたタイウィン軍は北軍にあっさり勝利する。
しかし、実際は2千の兵しか来なかった。残りの1万8千兵はジェイミー軍に向かっていた…
ジェイミー・ラニスターの陣営
“ツインズ”の橋を渡ったロブは軍を2つに分け、大半をジェイミーの陣営に向かわせた。これは通称“囁きの森の戦い”(Battle of the Whispering Wood)と呼ばれている戦。簡単な流れはこんな感じ。
- 前エピソード8「進軍」で“わざと”解放したラニスター軍の斥候に「2万の兵がタイウィンを襲いに行く」とウソ情報を流す
- でも本当は2千人の兵士をタイウィンの陣営に向かわせる
- 残りの1万8千人の兵士を、油断しているジェイミーの陣営に攻め込ませ、ジェイミーを捕虜にする
タイウィン(ラニスター軍)にウソ情報を流すため、ロブはわざと斥候を解放したのだ。
しかし、タイウィン陣に送り込ませた2千人の兵士は全滅…
その2千人は、自殺行為のミッションだとわかっててロブに協力した。そう考えると、大勝利とはいえない。
キングズ・ランディングにて
地下牢にいるネッド
ヴァリスは地下牢で拘束されているネッドに再び情報を提供する。
- ロブが大軍を率いて南下していること
- サーセイが恐れているのは北軍ではなく、ロバートの弟スタニスであること
- サンサがネッドの助命を嘆願していること
また、娘たちの命が惜しければ、名誉を捨てて、ジョフリーが王者であることを認めるべきだと、ヴァリスはネッドに助言する。
ネッドは斬首刑に処せられる
ヴァリスの助言を受けれ入れたネッドは名誉を捨て、反逆罪を告白する。また、ジョフリー王に忠誠を誓い、ロバート王の正統な後継者であることを認める。
しかし、、
ジョフリーは約束を破り、首斬り役人のイリーン・ペインに、ネッドを処刑するように命じる。
ココがポイント
斬首刑で使われたのは大剣“アイス”。これはスターク家で継承される“ヴァリリア鋼”の剣。
処刑される直前、ネッドは“ナイツ・ウォッチ”のヨーレンに逃亡中のアリアの居場所を伝える…
「ベイラー大聖堂」の感想
ここらへんから、『ゲーム・オブ・スローンズ』
WHAT THE FUCK!
状態になってくる。
ジェイミーを捕虜とした“囁きの森の戦い”という一大イベントとかいろいろあったけど、最後のネッドの処刑がインパクトありすぎて他のシーンが頭に入ってこない。
みてよ、このジョフリーの顔…
ネッド…
ネッド!!
これ実はギリギリ助かったパターンだよね??
「ベイラー大聖堂」の名言
Love is the death of duty.
愛は義務を殺す
メイスター・エイモン
>>つぎは「エピソード10:炎と血(Fire and Blood)」
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