この記事では海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の解説・あらすじ・感想を書いております。今回は
- シーズン4:戦乱の嵐-後編-
- エピソード5:新王誕生
をネタバレありで紹介しますので、エピソードを一度観たうえで振り返りとして当ブログを確認いただければと思います。
シーズン4:戦乱の嵐-後編-
- エピソード1:二本の剣(Two Swords)
- エピソード2:獅子と薔薇(The Lion and the Rose)
- エピソード3:奴隷解放者(Breaker of Chains)
- エピソード4:誓約を果たすもの(Oathkeeper)
- エピソード5:新王誕生(First of His Name)←今回はコレ
- エピソード6:裁判(The Laws of Gods and Men)
- エピソード7:月の扉(Mockingbird)
- エピソード8:山と毒蛇(The Mountain and the Viper)
- エピソード9:黒の城の死闘(The Watchers on the Wall)
- エピソード10:世継ぎたち(The Children)
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すぐにわかる「新王誕生」のあらすじ
前回のおさらい(シーズン4、エピソード4:「誓約を果たすもの」)
- デナーリスはミーリーンの奴隷たちを解放し、革命を起こさせる
- 王都から逃亡するサンサは、リトルフィンガーとアイリー城へと向かう
- ブライエニーとポドリックは、スタークの娘たちを探す旅に出る
- ブランらはクラスターの砦で人質となる
- クラスターの最後の息子はホワイト・ウォーカーの生贄になる
今回のあらすじ
- トメンが七王国の新王になる
- デナーリスはエッソスに留まり、奴隷解放を続けることを決意する
- リトルフィンガーはライサと結婚する
- ジョンらはクラスターの砦にいたナイツ・ウォッチの反逆者を殺す
- 解放されたブランらは再び北のウィアウッドを目指して出発する
よくわかる「新王誕生」の解説
デナーリスはエッソスに留まる
奴隷商人湾に手を焼いて 七王国を支配できる?
皆に信頼してもらえる?
私が解放した者に 鎖をつけるのは許さない
海は渡らない
byデナーリス
ジョフリー王の死のお知らせがデナーリス側に届く。王は亡くなり、度重なる戦争で兵士は疲弊しきっている。デナーリスにとって、七王国征服への絶好のチャンスが回ってきたが…
デナーリスはエッソスに留まることを決意する。彼女にとって「鉄の玉座に座ること」と「奴隷を解放すること」は同じくらい重要。
奴隷を解放したはずのアスタポア、ユンカイでは親方たちが再び奴隷を所持し始めた。デナーリスへの報復も計画している。
デナーリスは七王国征服を一旦保留にし、まずは奴隷解放に励むことにする。
ラニスター家とタイレル家の政略結婚は「資金」のため
シーズン3・エピソード3「処罰の道」では大蔵大臣となったティリオンが財政帳簿を調査し、王室が“アイアン・バンク”(鉄の銀行=Iron Bank)から多額の借金をしていることが判明した。
ココがポイント
“アイアン・バンク”はエッソス大陸の自由都市ブレーヴォスにある銀行。世界で一番資金力がある銀行と言われている。
ロバート王時代から借り続けた負債は膨大となり、ラニスター家も返済できないほどの金額になってしまった。
もっというと、そもそもラニスター家は資金難に陥っている。
七王国でもっとも裕福とされているラニスター家の主な資金源は金。ラニスター家が治めている西部では大量の金が掘れていたが、それはもう過去の話。ここ数年、金は全く掘れておらず、タイウィンはそのことを隠している。
今はラニスター家ではなく、リーチ(河野平野=Reach)一帯を治めるタイレル家が最も裕福。温厚の気候で知られるリーチは、農業生産で富を得ている。
タイウィンがタイレル家を取り込む本当の理由は「資金」のため。タイレル家がいないと“アイアン・バンク”に借金を返済できなし、七王国を統治できない。
だから、トメン⇔マージェリーに加え、サーセイ⇔ロラスの政略結婚を勧めているのです。
リトルフィンガーは“アリンの谷間”のライサと結婚する
リトルフィンガーは予定通りライサ(キャトリンの妹)と結婚する。これはシーズン3・エピソード3「処罰の道」で開かれたスモール・カウンセルで決まってたこと。
ココがポイント
ライサは“アリンの谷間”において強い影響力を持つ。北部軍の同盟を減らすことが目的で、リトルフィンガーはライサと結婚するように命じられていた。(当時はまだロブと北部軍が反乱を起こし、王都へと向かっていた)
ライサは、大好きで何でも聞いちゃうリトルフィンガーとようやく一緒になれる…
「ゲーム・オブ・スローンズ」を作り上げたリトルフィンガー
誰が私ほど あなたに尽くす?
私ほどあなたを信じる?
言われた通り ジョンのワインに薬を入れた
夫のワインに
指示通りキャットに ラニスターの仕業だと…
byライサ
※ジョンは、ロバートの元“王の手”のジョン・アリン
※キャットはキャトリンの略
ライサとリトルフィンガーは、リヴァーラン(タリー家の本拠地)で共に育った仲。ライサは幼いころからずっとリトルフィンガーのことが好きで、リトルフィンガーはそれを利用してライサを裏で操っていた。
元“王の手”のジョン・アリンに毒を盛ったのはライサ。「指示通りキャットに ラニスターの仕業だと…」はシーズン1・エピソード1「冬来たる」でキャトリンに届いた警告のメッセージのこと。簡単にまとめると、
- サーセイとジェイミーの近親相姦がジョン・アリンにバレる
- サーセイとジェイミーは、リトルフィンガーにジョン・アリンの殺害を依頼する
- リトルフィンガーはライサに、ジョン・アリンのワインに毒を入れるように指示する
- ジョン・アリンは亡くなり、新たにネッド・スタークが“王の手”になる
- スターク家とラニスター家を喧嘩させ、国家に混乱をもたらす
Chaos isn't a pit. Chaos is a ladder.
混乱は穴ではない 混乱はハシゴだ
byリトルフィンガー(シーズン3・エピソード6「登壁」より)
「ゲーム・オブ・スローンズ」、つまり「玉座を奪いとるゲーム」を作り上げたのはリトルフィンガーと言っても過言ではない。
リトルフィンガーの野望は、もちろん“鉄の玉座”...
「新王誕生」の感想
リトルフィンガー怖い。ライサはキモイし怖い。
リトルフィンガーはジョフリー殺しの黒幕どころか、「ゲーム・オブ・スローンズ」の黒幕だったんですね。逆にいうと、リトルフィンガーがいなければこの傑作テレビシリーズは存在しなかったかも。小指さん、ありがとう。
アリアとハウンドのロードトリップは最高。
ハウンド、言ってることはいつも正論なんだよな。意外にも。
↑
新記録達成おめでとう
「新王誕生」の名言
What good is power if you cannot protect the ones you love?
愛する者を守れないなら 力など意味がない
byサーセイ
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