この記事では海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の解説・あらすじ・感想を書いております。今回は
- シーズン1:七王国戦記
- エピソード5:狼と獅子
をネタバレありで紹介しますので、エピソードを一度観たうえで振り返りとして当ブログを確認いただければと思います。(リンクがはってあるキーワードをクリックすると詳細を確認できるが、これもネタバレにつながる可能性あり)
シーズン1:七王国戦記
- エピソード1:冬来たる(Winter Is Coming)
- エピソード2:王の道(The Kingsroad)
- エピソード3:冥夜の守人(Lord Snow)
- エピソード4:壊れたものたち(Cripples, Bastards, and Broken Things)
- エピソード5:狼と獅子(The Wolf and the Lion)←今回はこれ
- エピソード6:黄金の冠(A Golden Crown)
- エピソード7:勝つか死ぬか(You Win or You Die)
- エピソード8:進軍(The Pointy End)
- エピソード9:ベイラー大聖堂(Baelor)
- エピソード10:炎と血(Fire and Blood)
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すぐにわかる「狼と獅子」のあらすじ
前回のおさらい(エピソード4:「壊れたものたち」)
- “壁”での生活に少しづつ慣れてきたジョンは新たな仲間サムと出会う
- 前“王の手”の死の真相を追うネッドは、ロバート王の落とし子を発見する
- カリーシの風格がでてきたデナーリスは兄ヴィセーリスと対立する
- ブランを殺そうとした犯人として疑われたティリオンはキャトリンの捕虜となる
今回のあらすじ
- ネッドは、前“王の手”が毒殺された可能性を知る
- ティリオンを捕虜としたキャトリンは、妹ライサが住むアイリー(高巣城)に着く
- 懐妊したデナーリスを殺害する計画に賛同できないネッドは“王の手”を辞任する
- 弟ティリオンが捕まったと知ったジェイミーは、ネッドに決闘を挑む
【ほぼ時系列順】よくわかる「狼と獅子」の解説
タイトルの「狼と獅子」はもちろん、名家の紋章からきていますね。
- 狼 = スターク家
- 獅子 = ラニスター家
サー・ヒューの謎
前エピソード「壊れたものたち」の馬上槍試合で命を落としたサー・ヒュー。
彼は最近まで従者(騎士などののお世話をする者)だったのにも関わらず、前“王の手”ジョン・アリンが亡くなってから一気に騎士までに昇進しました。これは異例なことです。
この早すぎる昇進は何を意味しているのか? 何かのご褒美?
そして馬上槍試合の初戦で、最強のマウンテンと対戦したのはたまたま? それとも黙らせておく必要があったのか?
真相が分からないまま、サー・ヒューは息絶える...
英語の勉強
squire = 従者
“花の騎士”ことロラス・タイレル(演:フィン・ジョーンズ)
- イケメンであることから“花の騎士”(The Knight of the Flowers)と呼ばれている
- リーチ(河野平野=Reach)を治めるタイレル家の長男
- レンリー・バラシオンとはまぁ、そういう関係である
ココがポイント
タイレル家はこれからストーリーに大きく関わることになるので、ロラスの妹、親、祖母などは今後でてきます。
ハウンドとマウンテンは不仲
気性が荒いとわかってた馬に乗らされたマウンテンはブチギレ。ロラス・タイレルを攻撃するが、危害を加えるまえにハウンドが止めに入る。
兄マウンテンと弟ハウンドは兄弟だけど、めちゃくちゃ仲が悪い。前エピソード「壊れたものたち」でも説明したとおり、ハウンドの顔のヤケドはマウンテンの仕業。
ラニスターは常に借りを返す
メイスター・ルーウィンはブランに名家の紋章や標語を教えます。「ラニスター家の標語は?」と聞かれたブランは、解答を間違えてしまいます。(わざとだけど)
A Lannister always pays his debts.
ラニスターは常に借りを返す
これはラニスター家の非公式な標語。お金や権力があるラニスター家はいつも“借り”を返すことで有名だから、よく使われている。
ココがポイント
正式な標語は「訊け、わが咆哮を!(Hear me roar!)」だが、非公式の「ラニスターは常に借りを返す」の方が多く使われる。
ヴァリスは信じていいのか?
“スモール・カウンセル”(小評議会=Small Council)で諜報大臣(Master Of Whispers)を務めるヴァリスは情報収集のプロ。
そんなヴァリスはネッドに「ジョン・アリンは“ライスの涙”(Tears of Lys)を盛られた」と伝える。これはかなり有力な情報。
しかしヴァリスは信じていいのだろうか?
猫を捕まえようとしたアリアは、ドラゴンの頭蓋骨が眠る地下でヴァリスとイリリオの会話を聞いてしまいます。
「落とし子」「本」「狼と獅子」それに「戦争」…
なぜヴァリスは、遠いエッソス大陸に拠点を置くイリリオに、この話をコソコソとするの?
ココがポイント
イリリオはエピソード1「冬来たる」でカール・ドロゴにデナーリスを紹介した髭を編んでる人。
ココがポイント
“ライスの涙”(Tears of Lys)は毒の名前。(※ライスは(Lys)はエッソス大陸の都市名)
ティリオンが捕虜となった事実はすぐにキングズ・ランディングにまで広まる
ネッドは“ナイツ・ウォッチ”の新兵募集係のヨーレンから「キャトリンがティリオンを捕虜とした」事実を聞く。これはマズイ…
なぜなら、王都キングズ・ランディングにはラニスター家やそのサポーターがたくさんいるから。もしバレたら、スターク家(北部)の人間が危険な…
というか案の定、弟ティリオンが捕まったと知ったジェイミーは、ネッドを負傷させる。
アイリー(高巣城)とアリン家
ティリオンを捕虜としたキャトリンは、ウィンターフェルではなくあえてアイリー(高巣城=Eyrie)に行くことにしました。もしウィンターフェルに向かえば、ラニスター家の兵士に待ち伏せされると考えたからです。
アイリー(高巣城)はアリン家(前“王の手”のジョン・アリン)の本拠地で、ウェスタロス東一帯を治める“アリンの谷間”(ザ・ベール・オブ・アリンもしくは略してザ・ベール=The Vale of Arryn)に位置する。
ジョン・アリンが亡くなったので領主は息子のロビン。だが、まだ幼いため母親のライサが指揮をとる。
ライサ・アリン(演:ケイト・ディッキー)
- ジョン・アリンの妻(今は未亡人)
- キャトリンの妹(つまり旧姓はタリー)
- エピソード1「冬来たる」でキャトリンに「ラニスター家には注意しろ」と警告の手紙を送った人
ロビン・アリン(演:リノ・ファシオリ)
- ジョン・アリンとライサの息子
- おっぱい大好き
デナーリス懐妊の対策、“王の手”の辞任、ジョラーはスパイ
ドスラク人の王カール・ドロゴと結婚したデナーリス・ターガリエンが妊娠したことが“スモール・カウンセル”のメンバーに伝わる。
もし生まれてくる子供が男の子であれば、大陸を渡って侵略してくる可能性が…まさにロバート王が恐れていた展開…
その対策として、今のうちデナーリスを殺しておくことが“スモール・カウンセル”で決定される。
しかし、その意見に賛同できないネッドは“王の手”を辞任する。
そもそも「デナーリス懐妊」の情報はどこからきたのか? それはジョラー・モーモントからです。
ジョラーはデナーリスの相談役をしてるフリをして、実はスパイ。ターガリエン家に何かあれば、ジョラー⇒ヴァリスに情報が伝わるようになっていたのです。
それにしてもヴァリスの行動がナゾですね。ターガリエン家を支援するイリリオと秘密裏で話す一方、「デナーリス懐妊」情報を“スモール・カウンセル”でばらす。
ヴァリスはターガリエン家のサポーターなの?違うの?
ジョン・アリンはなぜロバート王の落とし子を探ってた?
前“王の手”ジョン・アリンはロバート王の落とし子ジェンドリーを度々訪れていたことがわかった前エピソード。
今度は、別の落とし子(まだ赤ちゃん)の様子も確認していたことが判明する。
ジョン・アリンはなぜロバート王の落とし子に関心を寄せていたのでしょうか?
落とし子がいることは、別に珍しいことじゃないのに…
「狼と獅子」の感想
冒頭のシーン。従者のランセル・ラニスターがロバート王に鎧を付けようとするが太りすぎたせいで入らない。「太りすぎです」というネッドの発言に笑うと怒られるし、笑わないと「“王の手”のジョークが面白くないのか?」と、どのみち怒られてしまうランセル。
こういうギャグシーンは、これがはじめてかな。(前4話はちょっとガチすぎた)
キャトリンはミスが続きますね。
ブランを殺そうした犯人はティリオンだと勘違いするミス。
ウィンターフェルではなく、妹のライサのもとに連れていいくミス。
久々に再会したライサをみて「あ、やべぇ、ここ来るべきじゃなかったかも」みたいな顔が印象的でした。
今回の名言は、あえてまだ紹介していないブロンより。(次回以降で紹介します)
「狼と獅子」の名言
Give me ten good men and some climbing spikes, and I'll impregnate the bitch.
10人の猛者と登山具があれば落とせるね。
byブロン
英語の勉強
impregnate = 妊娠させる
>>つぎは「エピソード6:黄金の冠(A Golden Crown)」
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