ふぅぅう~。
緊張して疲れた。
以下、海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン8・第2話「七王国の騎士」の感想と考察です。今回のエピソードをひと言で表現するならば、
「信頼」
ネタバレありなのでご注意!
シーズン8:最終章
- エピソード1:ウィンターフェル(Winterfell)
- エピソード2:七王国の騎士(A Knight Of The Seven Kingdoms)←今回はコレ
- エピソード3:長き夜(The Long Night)
- エピソード4:最後のスターク家(The Last of the Starks)
- エピソード5:鐘(The Bells)
- エピソード6:鉄の玉座(The Iron Throne)
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すぐにわかる「七王国の騎士」のあらすじ
前回のおさらい(シーズン8 第1話:「ウィンターフェル」)
- チーム・デナーリス&ジョンがウィンターフェルに到着する
- キングズ・ランディングに傭兵軍団ゴールデン・カンパニー(黄金兵団)が到着する
- シオンは捕虜となってた姉ヤーラを救出する
- ジョンは初めてのドラゴン・ライディングを楽しむ
- ジョンは自身の出生の秘密、本名を知る
- “死の軍団”はアンバー家の本拠地ラストハースを突破する
今回のあらすじ
- ウィンターフェルにたどり着いたジェイミーは、デナーリスとスターク家に迎え入れられる
- シオン率いる鉄人はウィンターフェルに到着し、戦に加わることになる
- ブライエニーはジェイミーによって騎士に叙任される
- ジョンは自分の出生の秘密と本名をデナーリスに打ち明ける
テーマは信頼! シーズン8・第2話「七王国の騎士」の感想
冒頭でも書いた通り、このエピソードの大きなテーマは信頼。
ウィンターフェルに集結した者は、過去のあやまちや因縁に執着することをやめ、同じ目標に向かって団結する。今までは敵、これからは仲間。
信頼がテーマだと考えると、サーセイに1回も出演シーンが無かったことは理解できる。
以下、このエピソードで確認できる信頼関係を並べてみた。
- ジェイミーを信頼するブライエニー
- ブライエニーを信頼するサンサ
- ブランに信頼されるジェイミー
- ジョラーを信頼するデナーリス
- デナーリスに信頼されるサンサ
- デナーリスに信頼されるティリオン
- シオンを信頼するサンサ
- 心の中では信頼しあってるアリアとハウンド
- 今も昔も信頼し続けてるナイツ・ウォッチのメンバー
- 信頼しているジェイミーによって騎士に叙任されるブライエニー
ジェイミーを信頼するブライエニー、ブライエニーを信頼するサンサ
ジェイミーを信頼するブライエニー。ボルトン家の家臣にレイプされるのを阻止し、熊と戦わされたブライエニーを救ったのはジェイミーだった。
ブライエニーを信頼するサンサ。ラムジーと結婚させられたサンサを、いつでも救えるようにウィンタータウンで待機していたのはブライエニーだった。
この信頼関係がなければ、ジェイミーはすぐに処刑もしくは追放されていたことでしょう。
ブランに信頼されるジェイミー
塔から突き落とされたことを把握していながらも、「一人でも多く戦ってほしい」思いでジェイミーを信頼することにしたブラン。今のジェイミーは昔と全くの別人であることは、ブランなら分かっているはず。
ジョラーを信頼するデナーリス、デナーリスに信頼されるサンサ、デナーリスに信頼されるティリオン
2度も追放されたのにデナーリスに忠誠を誓い続けたジョラー。そんな誠実なジョラーの言うことを信頼できないわけがないよね。「ティリオンとサンサをもっと信頼すべきだ」とジョラーに言われたら、デナーリスも信じる(信じようとする)しかないよね。
シオンを信頼するサンサ
I want to fight for Winterfell, Lady Sansa, if you’ll have me.
ウィンターフェルのために戦いたい レディ・サンサが許してくれるなら
このブログでは、シオンのことをリークと呼び続けたけど、今となっては言いたい。本当にごめんなさい。もう二度とリークと呼びません。
サンサが今こうして生きているのも、シオンのおかげ。サンサがシオンを信用するなら、全員そうすべきだ。
心の中では信頼しあってるアリアとハウンド
なにこの画。最高かよ。
個人的に「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズ通して、もっとも好きなセリフの一つを思い出さざるを得ない。
Safety? Where the fuck's that? Her aunt in the Eyrie is dead. Her mother's dead. Her father's dead. Her brother's dead. Winterfell is a pile of rubble. There is no safety, you dumb bitch. You don't know that by now, you're the wrong one to watch over her.
安全など どこにある?
こいつの叔母も母親も父親も兄も死んだ
ウィンターフェルは がれきの山だ
安全などない このメス犬め
それを分からぬなら 守る資格はない
byハウンド toブライエニー(シーズン4・エピソード10「世継ぎたち」)
アリアとハウンドは、ある意味もっとも信頼しあっているコンビかもしれない。
今も昔も信頼し続けてるナイツ・ウォッチのメンバー
シーズン5・エピソード10「慈母の慈悲」以来のスリーショットとなったジョン、サム、エッド。もうあの世にいってしまった、ピップとグレンの話を持ち出してくれてありがとう。
信頼しているジェイミーによって騎士に叙任されるブライエニー
このエピソードのテーマが「信頼」であれば、クライマックスは「騎士に叙任されるブライエニー」だろう。
ブライエニーはこの物語で一番“騎士”にふさわしいキャラ。自分のエゴを捨て、戦えない人を守り続けきたのはブライエニーだけ。
戦士の名において そなたを勇士とする
父の名において そなたを公平な者とする
母の名において 罪なき者を守る者とする
byジェイミー・ラニスター
ブライエニーはどんな王よりも、ジェイミーによって騎士に叙任される方が、何よりも嬉しいはず。それは、長きにわたって築いてきた、お互いの信頼関係が成り立っているからではないか。
ブライエニーの初めての笑顔、ステキ。
「ゲーム・オブ・スローンズ」の魅力は人間ドラマ
当ブログで書いてみた「ゲーム・オブ・スローンズ」のネタバレなしの魅力では、このドラマの素晴らしいところは派手なアクションやバトルではなく、人間ドラマだと強調していた。
このエピソード「七王国の騎士」や前エピソード「ウィンターフェル」はまさに人間ドラマ。アクションシーンはゼロ。なのに最高におもしろい!
座りながら喋ったり、立ちながら喋ったり、歩きながら喋ったりするだけで、素晴らしいストーリーが成り立つ。キャラに深みが出る。
次のエピソード3はいよいよ頂上決戦、バトル・オブ・ウィンターフェル。今回の「七王国の騎士」や前「ウィンターフェル」の人間ドラマや信頼関係を確かめられたからこそ、シリーズ最大の山場が際立つのではないか。
「ゲーム・オブ・スローンズ」は本当に本当に美しいドラマだ。
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シーズン8・第2話「七王国の騎士」の考察&名言
最後に、ちょろっとだけ考察&名言を述べたいと思います~
※第3話のネタバレになり得る情報が含まれています
死亡フラグと「Jenny of Oldstones」
「ゲーム・オブ・スローンズ」をここまで見てきたあなたは、うすうす気づいていますよね?
こんなに(異常なまで)ほっこりしたエピソードの後は...
エンディング及び、ほっこり飲み会でポドリックが歌った「Jenny of Oldstones」
「Jenny of Oldstones=ジェニー・オールドストーンズ」はシリーズ以前に存在した女性で、原作にしか出てこないキャラクター。
鉄の玉座の継承権を捨ててまで、平民女性ジェニーとの結婚を選んでしまうほど、美しい女性として知られる。簡単には、
- 王子(次期王)ダンカン・ターガリエンは貴族のバラシオン家の娘との政略結婚を予定していた
- しかし、ダンカン・ターガリエンは貧しいジェニー・オールドストーンズに恋をし、結婚を申し込む
- 王のエイゴン・ターガリエン5世はダンカンとジェニーの結婚を止めさせようとする
- どうしても飽きられないダンカンは、王位継承権を放棄し、ジェニーと結婚を選ぶ
この話のポイントは、王位継承権を捨てたこと。つまり、何か得るためには、何かを失わないといけないというトレードオフが存在すること。
ポドリックがほっこり飲み会でこの曲を歌ったとき、
- サム、ジリー、ベイビー・サム
- サンサとシオン
- アリアとジェンドリー
- グレイ・ワームとミッサンデイ
- ジョラー
からの、ジョン&デナーリス
が映し出される。
この中の数名は、愛する人のために自らの命を犠牲にしてしまうのか? 考えたくないが、分かりやすい死亡フラグか?
ちなみにジェニー・オールドストーンズ(古石城のジェニー)はシーズン7・エピソード5「イーストウォッチ」で少しだけ言及される。(サムの話を誰も信じようとしないメイスターたち)
「生」を知ったアリアは「死」を恐れるようになる?
ちょっと遡ります。かつてグレイ・ワームは、ミッサンデイを失いたくないからこそ、彼女がかえって「弱み」となってしまったと言っていましたよね。
You are my weakness.
お前は 俺の弱み
byグレイ・ワーム(シーズン7・エピソード2「嵐の申し子」)
で、話を本エピソードに戻します。
アリアとジェンドリー。この2人は、さんざん「死」の話をしたあと、「生」を体験する。具体的には、
「ホワイト・ウォーカーをどうやって殺すの?」の「死」に関する会話
↓
もっとも「生」らしいセックスを体験する
シーズン8の予告編では、相当ビビって(焦って)何者から逃げるアリアがいた。「最強暗殺者となった彼女が怖がるのか?」と思っていたけど、もしかしたらアリアは「生」を知ってしまったため、「死」を恐れることになってしまったのか?
ティリオンの秘策? 信頼を取り戻せる?
作戦会議のあと、ティリオンは「知ってることを教えてくれ」とブランに聞くが、、
2人の会話のカットは飛ばされる。
もちろんこれは意図的でしょう。そして、ティリオンはホワイト・ウォーカーに勝てる“秘策”をブランから教わったのでしょう。
- ミーリーンでは親方たちに報復され
- ドーンとアイアン・アイランドの民はユーロンに殺され
- キャスタリーロックの奇襲は失敗に終わり
- サーセイの裏切りを見抜けずに信じてしまった
ティリオンは、ここで名誉挽回できるか? 信頼を取り戻せるか?
ウィンターフェルの地下墓地は本当に安全か?
「ウィンターフェルの地下墓地は安全」
↑
このセリフ、何回聞いたことやら…
当エピソード、シーズン8 第3話「七王国の騎士」だけで5回は繰り返してる。
①ジェンドリー ⇒ アリア
②ジリー ⇒ 庶民の女性
③ジョン ⇒ ブラン
④サム ⇒ ジョン
⑤ジョラー ⇒ リアナ・モーモント
あのー、、
これって、分かりやすい伏線では??
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Kneel, Lady Brienne
跪け レディ・ブライエニー
byジェイミー・ラニスター
しばらく? 0回です。
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