今回の記事は
を読んでいただいた方のために書いています。できれば先にチェックしてください!
さて、この記事では
「ゲーム・オブ・スローンズ」前日譚シリーズ2作目となる「ターガリエン王朝の始まりと衰退」で観られるかもしれないイベント
ターガリエン vs ターガリエンの落とし子、通称「ブラックファイアの反乱」
について書いています。
ただし、これは
- もし「ターガリエン家の治世を描くシリーズ」の制作にゴーサインが出て(19年9月時点ではまだ噂)
- もしシーズン1からヒット、そして高視聴率をキープでき
- もしHBOが複数シーズンを発注すれば
- もしかしたら観れるかもしれない「ブラックファイアの反乱」
と「IF」に「IF」を重ねた話であることを前提に、読みすすめていただければと思います。
※実現性が低い理由は、ターガリエン家の歴史書『Fire & Blood』に入っていないからです。(詳しくは「ターガリエン王朝の始まりと衰退」シリーズで期待したいイベント!)
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「ブラックファイアの反乱」とは?
「ブラックファイアの反乱(Blackfyre Rebellion)」とは、「ゲーム・オブ・スローンズ」の約100年前に勃発した戦争。
その約50年前(つまりGOTの約150年前)におきた「双竜の舞踏(Dance of the Dragons)」と呼ばれる内乱はターガリエン vs ターガリエンであれば、「ブラックファイアの反乱」はターガリエン vs ターガリエンの落とし子による戦い。
“反乱”と呼ばれる理由は、ターガリエンの落とし子=ブラックファイアが、ターガリエン本家から玉座を奪い取ろうとしたから。
このストーリーは
でつづられています。(※主に『七王国の騎士』)
以下、「ブラックファイアの反乱」を
- ブラックファイアの名前の由来
- ターガリエン家とブラックファイア家の相関図
- ブラックファイア家の紋章
- ブラックファイアの反乱のざっくりとした流れとキーパーソン
- 5度目の反乱ではGOTお馴染みのキャラが登場
の順で説明していきます。
ブラックファイアの名前の由来
ブラックファイア(Blackfyre)は、“征服王”ことエイゴン・ターガリエン1世が使っていたヴァリリア鋼の剣の名前。
七王国を統一した(いや、本当はドーンを除く6王国だけど…)この伝説の剣は、ターガリエンの家宝となります。
エイゴン1世の死後、次の王そしてそのまた次の王へと引き継がれました。
「ブラックファイアの反乱」までは…
ターガリエン家とブラックファイア家の相関図
代々のターガリエン王へと引き継がれた家宝ブラックファイアは、
<王>エイゴン4世(AegonⅣ)⇔妹であり妻でもあるネイリス(Naerys)の
嫡子であるデイロン2世(DaeronⅡ)が受け継ぐはずでした。
※相関図の赤字
ところが、<王>エイゴン4世(AegonⅣ)は死に際、すべての落とし子たちをを嫡子(落とし子⇒正統の子)として認めます。
さらには、最もお気に入りだった
<王>エイゴン4世(AegonⅣ)⇔いとこデイナ(Daena)の
落とし子であるデイモン・ウォーターズ(Daemon Waters)
※相関図の緑字
には、次の王へと与えられるはずのブラックファイアの剣も引き継ぎます。
それを受けたデイモン・ウォーターズは、新たにブラックファイア家を創設し、自らの名前をデイモン・ブラックファイア1世(Daemon I Blackfyre)へと変えます。
GOTの世界では、
- スノウ:北の王国(北部)
- パイク:鉄諸島の王国
- ストーン:山と谷間の王国(アリンの谷間)
- ヒル:岩の王国(西部)
- フラワーズ:河間平野(リーチ)
- ストーム:嵐の王国(ストームランド)
- サンド:ドーン
- リヴァーズ:リヴァーランド
- ウォーターズ:王室領
のように、生まれた地域(もしくは育った地域)によって落とし子の姓が異なります。これらに加えて、「ブラックファイア=ターガリエンの落とし子」が新設されたイメージですね。
ブラックファイア家の紋章
ブラックファイア家の紋章は「赤地の上の三つ首の黒竜」。
ターガリエン家の紋章の配色を反転した模様。
ブラックファイア家の紋章
ターガリエン家の紋章
ブラックファイアの反乱のざっくりとした流れとキーパーソン
「ブラックファイアの反乱」はターガリエン vs ターガリエンの落とし子による、王位をめぐった戦い。(裏切りやら陰謀やらイロイロあるけど)ざっくりとした流れは、
- 王位はエイゴン4世⇒嫡子であるデイロン2世へと継承される予定だった
- しかし、エイゴン4世は死に際に、すべての落とし子たちをを嫡子(落とし子⇒正統の子)とする
- さらには、お気に入りだったの落とし子であるデイモン・ウォーターズにブラックファイアの剣も引き継ぐ
- デイモン・ウォーターズ改めデイモン・ブラックファイアが正当な王位継承者であると名乗り出る
- “鉄の玉座”をかけたデイモン・ブラックファイア vs デイロン2世の戦い、1回目の「ブラックファイアの反乱」がはじまる
- ブラックファイア側は反乱に失敗し、デイモン・ブラックファイアは戦で殺される
- 生き残ったブラックファイア側はエッソスまで亡命し、傭兵集団ゴールデン・カンパニーをたちあげて再び反乱を試みる
- 計5回までにわたった「ブラックファイアの反乱」はすべて失敗に終わる(革命を起こせずに終わる)
ちょっと複雑なのが、ターガリエン家の“元”落とし子たちは、全員がブラックファイア側についた訳では無いこと。
- デイロン2世の最大のサポーターは、ターガリエンの“元”落とし子である異母兄弟のブリンデン・リヴァーズ(通称ブラッドレイブン)
- デイモン・ブラックファイアの最大のサポーターは、ターガリエンの“元”落とし子であるエイガー・リヴァーズ(通称ビタースティール)
(裏切りやら陰謀やらイロイロあるけど)“元”落とし子であるブリンデン・リヴァーズはもともとの嫡子であるデイロン2世側につき、デイモン・ブラックファイアを殺し、反乱を鎮圧しました。
つまり、ターガリエンの“元”落とし子 vs ターガリエンの“元”落とし子の戦いでもあったのです。
ちょっと難しいですよね、、
ということで、我々に馴染み深い「ゲーム・オブ・スローンズ」の世界に絡めていきます。
そのためには、別の王を支えた2人のサポーター、
- ブリンデン・リヴァーズ(通称ブラッドレイブン)
- エイガー・リヴァーズ(通称ビタースティール)
について少しだけ補足します。
ブリンデン・リヴァーズ(通称ブラッドレイブン)
ブリンデン・リヴァーズは
- 反乱を鎮圧した立役者となる
- 指揮した弓兵がデイモン・ブラックファイア(及び子どものエイモンとエイゴン)を殺す
- エイガー・リヴァーズ(通称ビタースティール)は殺さないけど、エッソスまで退却させる
- デイロン2世の死去後、次の王であるエイリス1世の“王の手”を務める
- エイリス1世の死去後、次の王であるメイカー1世の“王の手”を務める
- メイカー1世が存命中に、後継者をフェアに決めるべく、メイカー1世の子どもたちとエイニス・ブラックファイアをキングズ・ランディングに呼ぶ
- メイカー1世に意向に反し、エイニス・ブラックファイアを勝手に殺す(反乱を起こさせないため)
- メイカー1世の死去後、次の王となったエイゴン5世によって投獄され、罰としてナイツ・ウォッチの一員となるべく“壁”に送られる
- ナイツ・ウォッチでは総帥(ロード・コマンダー)まで上り詰めるが、“壁”の向こう側の捜索活動中に行方不明となる
ナイツ・ウォッチと聞くと、急に親近感わきますよね。ちなみに、
- ブリンデン・リヴァーズと共に“壁”に派遣されるのはエイゴン5世の兄であるメイスター・エイモン
- メイスター・エイモンは政治に関わらないことを決意し、王位を弟エイゴン5世に譲ったことはGOTシーズン1・エピソード9「ベイラー大聖堂」で明らかとなっている
- GOTシーズン5・エピソード7「贈り物」にて「エッグ… エッグ… 夢を見たよ 老人になった夢だった」とメイスター・エイモンが死に際にブツブツ話している「エッグ」は、エイゴン5世のこと(下記動画)
- エイゴン5世は『七王国の騎士』の主役のひとり
なんとなくGOTに近づいた感じがしますよね。でもさらに言うと、
ブリンデン・リヴァーズには様々あだ名があります。ひとつはブラッドレイブン。
そしてもうひとつは、三つ目の鴉...
え、コイツ?
もしくはコイツ?
はい。
かな...??
「三つ目の鴉」は原作とテレビシリーズの英語名が異なります。
- 原作:Three-Eyed Crow(スリー・アイド・クロウ)
- テレビ:Three-Eyed Raven(スリー・アイド・レイブン)
原作とテレビで名前をわざわざ変えてるということは、人物バックグラウンドも違ってるのでは?
と思っています。(間違ってたら誰か指摘ください!)
ちなみにウィキペディアによると、「crow」と「raven」に大した差異はないようです。
レイヴンとクロウ
英語では、カラス属のほとんど(ミヤマガラスを除く)は、crow(クロウ)と raven(レイヴン)に分かれる。これらは、分類学的な差異はないものの区別すべき別の鳥とみなされている。
おおまかに言って、カラス属の大型種は raven、小型種は crow に分類される。また、大きさほど顕著な違いではないが、尾の形も異なり、crow は扇型、raven は楔型をしている。日本のハシボソガラスとハシブトガラスは共に crow に分類される。
エイガー・リヴァーズ(通称ビタースティール)
エイガー・リヴァーズは
- ブラックファイア側について反乱を起こすものの、戦に敗れる
- 王位につかせたいデイモン・ブラックファイアを死なせてしまう
- 七王国からの退却、エッソスまで亡命する
- 傭兵集団ゴールデン・カンパニー(黄金兵団)を創設し、反乱を再び試みる
ここでも親近感がわくキーワードが出てきましたね。
GOTシーズン8では、ゴールデン・カンパニーはサーセイ側につくことになりましたが、もともとはターガリエン家を潰すために立ちあがった傭兵集団でした。
5度目の反乱ではGOTお馴染みのキャラが登場
「さっきから親近感、親近感、うるせーよ」って感じですが、最後にちょろっとだけ。
5度目そして最後となった「ブラックファイアの反乱」はGOTの約40年前のできごと。最後の反乱には、GOTお馴染みの
- エイリス・ターガリエン2世(通称マッド・キング)
- タイウィン・ラニスター
- バリスタン・セルミー(この戦に貢献した功績として、キングズガードの一員に任命される)
- サー・ダンカン・ザ・トール(長身のサー・ダンカン)
も登場します。
GOTには登場こそしない『七王国の騎士』のもう一人の主役であるサー・ダンカンは、シーズン4・エピソード1「二本の剣」にて“兄弟の書”(The Book of Brothers または The White Book)につづられた伝説の騎士。
-
ブライエニーが“兄弟の書”に追記したジェイミーの功績を翻訳してみた
人々を団結させるものとは? 軍? 金? 旗? 物語だ この世で物語以上 強力なものはない byティリオン・ラニスター(シーズン8・エピソード6「鉄の玉座」) ティリオンがこう語るように、 ...
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ジョフリーが最高にムカつくこのシーンで少し言及されています。
ジョフリー:
サー・ダンカン・ザ・トール
4ページも綴られてる 大した人物だ
ジェイミー:
そうですね
ジョフリー:
サー・ジェイミー・ラニスターは?
誰かが書き忘れたか?
最後に
以上、「ブラックファイアの反乱」のざっくりとしたとした説明でした。
なお繰り返しですが、ここで書いている内容は、
- 「ゲーム・オブ・スローンズ」前日譚シリーズ2作目で観られるかもしれないこと(あくまでも「かも」)
- 原作シリーズに基づいたストーリー
であることに注意してください。
原作とテレビでは、内容が異なってくるのでね。