ヴァラー・モルグリス。All men must die.
さて、さっそく本題へ。今回の記事は、「サーセイ・ラニスターは誰にどうやって殺される?!」を予想していきます。
以下、シーズン8・エピソード4「最後のスターク家」までのネタバレを含みます。また、同ドラマの原作小説シリーズ『氷と炎の歌』のネタバレ内容についても少し触れています。
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サーセイを殺すのはアリアじゃない!(だといいな)
「サーセイを殺すのはアリア」のファン・セオリーがここ最近(具体的にはシーズン8・エピソード3「長き夜」直後)流行っているそうだが、これだけは言わせてくれ。
サーセイを殺すのはアリアではない!
かどうか確信は持てないないが、アリアだったら超絶ガッカリするわ。
サーセイを殺すのはアリア説の由来
でアリアはメリサンドルから「茶色の目 青い目 緑の目 を永遠に閉じる」と予言されている。
I see a darkness in you, and in that darkness, eyes staring back at me. #GameofThrones pic.twitter.com/EptCFAsotx
— Sky Atlantic (@skyatlantic) 2019年4月29日
暗闇が見える
闇の中から私を見てる
茶色の目 青い目 緑の目
永遠に閉じる目が
byメリサンドル(シーズン3・エピソード6「登壁」)
ファンの間では、「残された緑の目はサーセイなのでは?」と言われている。
- 茶色の目 ⇒ マーリン・トラント
- 青い目 ⇒ ナイトキング
- 緑の目 ⇒ サーセイ??
Meryn Trant had brown eyes, the #NightKing had blue eyes, #Cersei has green eyes 👀#GamefThrones pic.twitter.com/wGEpw28cVB
— Game of Thrones Facts (@thronesfacts) 2019年4月29日
サーセイを殺すのはアリアかどうか分からないが、このファン・セオリーがもし当たったら、正直ものすごくガッカリしちゃいますね、私だったら。
たしかに、サーセイはアリアの“殺しのリスト”入りしている。もちろん、シーズン7でアリアはサーセイを殺すためにキングズ・ランディングへと向かっていたことも分かっている。
でも、ティリオンかジェイミーのどちらかがサーセイを殺した方が、ストーリー的に意味があるのでは?
この2人は(ジェイミーも)ずっとサーセイに苦しめられて生きてきた。だからこそ、ティリオンかジェイミーがサーセイを殺したほうが、ゲーム・オブ・スローンズ“らしい”エンディングじゃないか。
付け加えて言うと、原作小説シリーズ『氷と炎の歌』では、サーセイは“弟”によって殺されることが予言されてる…
“蛙のマギー”の予言によると、サーセイを殺すのは“弟”
以下、原作小説シリーズ『氷と炎の歌』のネタバレ内容を含みます。また、原作はまだ完結しておらず、サーセイはまだ生きています。あくまでも予想です。
さかのぼることシーズン5・エピソード1「新たな戦いの幕開け」、“蛙のマギー”に未来を予言してもらう幼少期のサーセイ。そのフラッシュバックを覚えてるだろうか?
このシーンの内容を簡潔にまとめると、サーセイは(の)
- 王子ではなく王と結婚する
- 一時はクイーンになるけど、もっと若くて美しいクイーンが現れすべて奪いとられる
- 子ども3人は死ぬ
と“蛙のマギー”に予言される。テレビシリーズはここで終了する。
ところが、原作小説シリーズ『氷と炎の歌』では続きがある。
“蛙のマギー”は、サーセイの死に方に関する予言をするのだ…
ヴァロンクァーはそなたの白いのどに両手をかけ、絞めつけるであろう
『乱鴉の饗宴』下巻(p.259)より引用
ヴァロンクァーは高地ヴァリリア語で「弟」の意味を持つ。
「“ヴァロンクァー”はティリオンなの」とサーセイはいった。「ミアでもことばを使う? これはハイ・ヴァリリア語で、“弟”という意味なのよ」
『乱鴉の饗宴』下巻(p.318)より引用
※ハイ・ヴァリリア語 = 高地ヴァリリア語で
なお、“蛙のマギー”の予言は今のところ、すべて当たっている。信ぴょう性は極めて高い。
“蛙のマギー”の予言
- 「王子とは結婚しない」「王と結婚する」
- 「クイーンになる」
- 「王は子供を20人作り」「そなたは3人」
- 「一時はクイーンになる」が「別の もっと若く美しい クイーンが現れ」「大事なものをすべて奪い取る」
- 子ども3人は「黄金の冠に黄金の屍衣」になる
※文字起こしや詳しい解説はとシーズン5・エピソード1「新たな戦いの幕開け」の解説を参照ください。
以上をふまえると、もしテレビシリーズが原作の内容を忠実に守るのであれば、
「“ヴァロンクァー” = 弟 = ティリオン」がサーセイの「のどに両手をかけ、絞めつける」
ことになるであろう。
ただ、どうでしょう。
「“ヴァロンクァー”はティリオンなの」とサーセイはいった。「ミアでもことばを使う? これはハイ・ヴァリリア語で、“弟”という意味なのよ」
『乱鴉の饗宴』下巻(p.318)より引用
もしティリオンがサーセイを殺すのであれば、こうやって堂々と名前を出しますかね?
物語を語るうえで、なんか違和感がありませんか?
・・・
考えてみると、サーセイにはもうひとり弟がいる。
サーセイの双子の弟、ジェイミー。
サーセイはずっと「“ヴァロンクァー” = 弟 = ティリオン」だと思ってたけど、実は愛するジェイミーの方を指してた。
こっちの方が、ゲーム・オブ・スローンズ“らしい”のではないでしょうか?
ジェイミーはブライエニーと男女の関係になった後でも、未だにサーセイのことを愛してると捉えられる発言をしている。
男の子を窓から突き落とし 一生 不自由にさせた サーセイのために
従兄弟をこの手で絞め殺した サーセイの元へ帰るために
男女 子供問わず リヴァーランのすべての者を サーセイのためなら 殺していた
ジェイミーはブライエニーにこう言ったあと、独りでサーセイの元へと向かった。それは
- サーセイを愛してるからでもあり
- 無実な人びとを救うためでもある
はずだ。
ジェイミーは最終的にどちらを選ぶのだろうか。
戦を終わらせるため、無実な人びとを救うため、ジェイミーはサーセイの「のどに両手をかけ、絞めつけて」殺す。
サーセイを殺すのは、双子の弟のジェイミーに一票。