「ゲーム・オブ・スローンズ」の約300~150年前を描く、前日譚シリーズ「House of the Dragon」の製作が発表されてから早1か月がすぎましたが...
びっくりするくらい、これといったニュースが出てきませんね。(ブログの更新をサボってたわけじゃないですよ!)
最近みかけた情報といえば、メリサンドル役のカリス・ファン・ハウテンが新シリーズへ出演するかも(あくまでも可能性)と答えたEW誌のインタビューくらいでしょうか。まあ、ニュースらしいニュースではないですが、一応紹介しておきます。
Well, it would really depend on the storyline,
I would be interested if we could see a completely different side to her. It would have to be interesting perspective that we haven’t seen before. Otherwise, I feel like I’ve closed it off in a natural way — which is also a good thing.
ざっくり翻訳
- (出演は)ストーリー次第かな
- メリサンドルの全く異なる側面をみることが出来れば、私は興味がある
- ただしこれまで見たことがない、興味を起こさせる視点でなければならない
- そうでなければ、自然な方法でメリサンドルの幕は閉じたと感じている、そしてそれは良いことだ
メリサンドルは「House of the Dragon」に登場できる唯一のGOTキャラ。シーズン6・エピソード1「紅の女」では、彼女は数世紀にわたって生きてきたことが判明しています。(※メリサンドルの具体的な年齢は明かされていませんが、GOTショーランナーのD&Dは「several centuries old=数百歳」と言及している ↓ )
メリサンドルが数百歳だとすると、彼女はGOTの約300~150年前が舞台となる「House of the Dragon」には生きていたことになりますね。そんなわけでEW誌がカリス・ファン・ハウテンに出演の意欲を聞いたはずでしょうが...
メリサンドル登場の可能性は限りなくゼロに近いと思います。なぜなら「House of the Dragon」はターガリエン家の歴史書『Fire & Blood』(2018)にもとづき、
- メリサンドルはこの物語に登場しない
- 物語の舞台は基本的にウェスタロス
だからです。
※日本語訳『炎と血』は2020年12月17日に発売
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もちろん、メリサンドルが原作に出てこないとしても、テレビシリーズに登場する可能性はあり得ます。
とはいえ、メリサンドルや他の“紅の祭司”(Red Priest)は『Fire & Blood』=「House of the Dragon」とあまり関係ないエッソスにいるはず。
- “紅の祭司”が仕えている“光の王”(Lord of Light)もしくは“ル=ロール”(R'hllor)はエッソスの宗教であって、その頃ウェスタロスには普及していない
- ロバートの反乱のちょっと前に、ミアのソロスが“光の王”をウェスタロスに広める目的でエッソスのミア⇒キングズ・ランディングに派遣される
そして『Fire & Blood』=「House of the Dragon」はターガリエン家がウェスタロスの七王国を征服する話だったり、ウェスタロスで起きた内乱「双竜の舞踏(Dance of the Dragons)」が描かれます。
つまり、エッソスにいる“紅の祭司”たちはターガリエン家の物語にほとんど関係ないはずです。だからエッソスにいるはずのメリサンドルは「House of the Dragon」に出る幕がないでしょうし、わざわざ登場させる意味がない気がしちゃいます。
まあ、予想ですが...
あーそろそろ新情報ほしいな、GOTに対する気持ちが冷めないうちに!!