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『ラ・ラ・ランド』のラストは切ない? 幻想は誰の視点?

投稿日:2018年8月6日 更新日:

 

HuluAmazonプライム・ビデオで『ラ・ラ・ランド』がようやく解禁。

 

ぼくはこの映画が好きで好きでたまらない。

 

歌詞の伏線がすごいところとか、ミアの服がめちゃめちゃ可愛いところとかライアン・ゴスリングがガチでピアノを弾いていることがわかる演出とかライトハウス・カフェを出た2人の振り向くタイミングが絶妙なところとか汚いはずゴミ箱がキレイな紫色にしている色へのこだわりとかオープニングの渋滞とエンディングの抜け道はそれぞれの成長をうまく表現しているところか、

 

いっぱいいっぱいあります。

 

ですが、今回は感想や作品情報は一切語りません。

 

「ラストの幻想シーンは誰の視点だったか」について説明しよう。

 

もっと具体的に言うと、なぜ「ラストの幻想シーンはセバスチャンの視点なのか」を説明しようじゃないか。

 

これが分かれば、切ないエンディングではなく、ハッピーエンドだということがわかります。

 

以下、ネタバレありです。

 

 

 

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描いていた夢と結果 ポイントの整理

ミアの場合

夢: 女優として成功すること 

手段: 独り芝居、オーディション

結果: 女優として大成功し、別の男性と家庭を持った

地理的こだわりを持たない。女優として成功出来るのあれば、ロスでもいいし、パリでもいい。

 

 

セバスチャンの場合

夢: ロスでジャズバーを開くこと

手段: お金を貯めるために妥協して自分と違うスタイルのバンドに入る

結果: ミアと別れ、ロスで自分のジャズバーを開いた

地理的こだわりを持つ。 店はロスでなければならない。

 

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幻想と現実の世界 ポイントの整理

グリフィス天文台が見える丘での最後の会話から5年後。

2人が再会したのは、ミアが偶然入ったジャズバー「セブズ」。

セバスチャンの演奏から幻想の世界に入るが、今一度幻想と現実の区別しておこう。

 

幻想の世界の出来事

  • クリスマスの夜、「リプトンズ」でキスを交わした
  • キースの仕事のオファーを断る
  • 独り芝居は大成功
  • セバスチャンは芝居の観客席にいる
  • 楽屋口から出るとオーディションに招待される
  • オーディション成功
  • 2人でパリへ飛ぶ
  • セバスチャンは「カヴォー・ドゥ・ラ・ユシェット」で演奏家 
  • 2人の交際は続き、子供も生まれた
  • ベビーシッターに子供預け、デートに出かける
  • 渋滞にはまるが、抜け道を利用する
  • ジャズバーに入るが、セバスチャンの店ではなく、他人が演奏している

 

結果

夢を掴んだのはミアのみ

 

現実の世界の出来事

  • クリスマスの夜、「リプトンズ」でキスを交わした イラついてセバスチャンはミアを無視
  • キースの仕事のオファーを断る 受け入れる
  • 独り芝居は大成功 大失敗
  • セバスチャンは芝居の観客席にいる いない
  • 楽屋口から出るとオーディションに招待される 夢と同じ
  • オーディション成功 夢と同じ
  • 2人でパリへ飛ぶ ミアのみパリに行く
  • セバスチャンは「カヴォー・ドゥ・ラ・ユシェット」で演奏家 セバスチャンはそもそもパリに行っていない
  • 2人の交際は続き、子供も生まれた ミアは別の男性と結婚した
  • ベビーシッターに子供預け、デートに出かける セバスチャンがいない
  • 渋滞にはまるが、抜け道を利用する セバスチャンがいない
  • ジャズバーに入るが、セバスチャンの店ではなく、他人が演奏している セバスチャンの店でセバスチャンが演奏している

 

結果

夢を掴んのだのは、ミア and セバスチャン

 

幻想と現実世界をそれぞれ分析

幻想と現実、同じだったは言うまでもなくミアの夢が叶ったこと。

彼女は、

  1. オーディションに招待され 
  2. オーディションに受かり
  3. 女優にとして大成功した

幻想通りだろうが、現実通りだろうが、どちらにせよ夢を掴むのはミア。

 

じゃー、セバスチャンの方はどうだ?

 

幻想の中で、セバスチャンは「カヴォー・ドゥ・ラ・ユシェット」というお店で演奏している。

彼は、あくまでも演奏家なのだ。

「カヴォー・ドゥ・ラ・ユシェット」はパリ最古のジャズクラブ。

そんな伝統のある店、セバスチャンはオーナーになれないでしょう。

つまり、セバスチャンのもともとの夢「ジャズバーを持つ」は実現できていない。

また、サビのスポットライトが当たるのはセバスチャンではなく、トランペット演奏者。

(今までスポットライト当たっていたのは、セバスチャンかミアのどっちか。)

セバスチャンは夢を実現できていないどころか、中心人物にすらなれていない

また、ミアは一度もセバスチャンがピアノ弾いてる姿を見ていない。

 

セバスチャンはパリに行ったら、2人の交際は続いた。

しかし、自分の夢を諦めらめなければならない、という悲しいトレードオフが同時に存在した。

 

セバスチャンは夢を追いかけ、ロスに残った。

その結果、念願だった「ジャズバーを開く」ことができた。

 

切ないどころか、最高のハッピーエンドじゃないっすか。

 

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幻想の世界はセバスチャンの視点である根拠

根拠は大きく分けると3つ。

①冒頭5分の伏線 

オープニング・ナンバーのAnother Day of Sun(アナザー・デイ・オブ・サン)。

メロディーとダンスが素晴らしいので初見だとなかなか歌詞に目がいかない。

しかし、この曲は2人の未来を暗示する、大事な伏線がはられている。

(というかこの曲の歌詞がストーリー全体を要約したもの)

 

詳しいことは著作権上書けないが、Aメロでこんな歌詞がある。

He'll sit one day, the lights are down

He'll see my face and think of how he used to know me

 

日本語字幕はかなり省略されているので、これを翻訳すると

 

いつか彼は座り、明かりが落ちたら

彼は私の顔を見て、昔の姿を思い出すでしょう

 

そのまんまじゃないっすか。

 

 

②演奏しているのはセバスチャン

ピアノを弾く直前、ミアの存在に気づくセバスチャン。

一瞬凍るものの、思い出深い「ミアとセバスチャンのテーマ」の演奏を始める。

そのとき、ベース、トランペット、サックスの演奏者はまだステージ上に立っている。

しかし、ピアノの独壇場なので他の演奏者はステージから降りてもいいはずだ。

セバスチャンは、ミアを見てから急遽予定を変更したのだ。

2人の思い出の曲を流し、セバスチャン視点のストーリーをミアに向けて語り始めた。

幻想の世界に入るのは、セバスチャンがピアノを弾き始めてから。

 

演奏しているのはセバスチャン。

聴いているのはミア。

 

③ミアの表情 

セバスチャンの演奏中、ミアはポジティブな表情を全くしない。

ポジティブどころか、ちょー不安な表情。

まるで「やめて、あの曲弾かないで」と心から叫んでいるような。

演奏が終わっても、拍手すらしない。

 

ミアは、セバスチャンがジャズバーを開店(セバスチャンの夢も成功)したことを知った瞬間、気づいたのでしょう。

お互いの夢のために、別れて正解だったということを。

それを察知していたにもかかわらず、セバスチャン視点のストーリーを聞かされ、あの悲しい表情になった。

 

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最後に

いかがでしたか?

 

最後に、ここまで長い文章を読んだ頂いたあなたに申し上げにくいんですが...

 

 

これは、あくまでも僕の意見です。

 

ちなみに、監督兼脚本のデミアン・チャゼルはどちらの視点か明かしていません。(笑)

 

でも、幻想の世界がセバスチャンの視点であれば、決して切ないエンディングではないことがわかったかと。

 

 

あと、これだけは言っておこう。

 

めっちゃ良い映画です。

 

 

『ラ・ラ・ランド』はHuluAmazonプライム・ビデオでみれます。

 

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