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『ゲーム・オブ・スローンズ』新シリーズが企画中、「ダンクとエッグの物語」や「ロバートの反乱」などを実写化へ

この記事のポイント

  • いくつかの『ゲーム・オブ・スローンズ』の前日譚シリーズが企画段階にあることが明らかになった
  • 企画されているのは、『ゲーム・オブ・スローンズ』の約90年前が舞台の「ダンクとエッグの物語」や、同じく16年前の「ロバートの反乱」など
  • HBOはこれから『ゲーム・オブ・スローンズ(氷と炎の歌)』のシリーズを量産するみたいだけど、HBO⇄原作者ジョージ・R・R・マーティンが同じ意向を持っているか疑問
  • 以下内容は2021年1月22日時点で未確定(HBO未発表)の情報だが、大手メディアのVarietyEntertainment Weeklyが報道しているので、信ぴょう性は高いとみられる
ロバートの反乱

出典:fandom.com

 

『ゲーム・オブ・スローンズ』の新たな前日譚スピンオフ作品が企画の初期段階にあることが分かりました。前日譚シリーズ第1弾の『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン(原題:House of the Dragon)』に続く第2弾は、「ダンクとエッグの物語」にもとづいて実写TVシリーズ化される予定。また、他にも「ロバートの反乱」が計画されていると大手メディアが報道しています。

 

『ゲーム・オブ・スローンズ』の前日譚スピンオフシリーズとは

  • 『ゲーム・オブ・スローンズ』の舞台から時代を遡ったシリーズ(すべて『ゲーム・オブ・スローンズ』の続編ではなく、前の時代が描かれる)
  • アメリカでの放送配信は『ゲーム・オブ・スローンズ』に引き続きHBO(とHBO Max)
  • 複数の別々のシリーズが企画されており、将来的には3〜5作が制作される予定??(※HBO非公式情報だが、原作者ジョージ・R・R・マーティンが自身のブログで構想を語っている、詳しくはこちら
  • 2021年1月22日時点で、正式にシリーズ化が決まっているのは『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン(原題:House of the Dragon)』のみ
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『ゲーム・オブ・スローンズ』前日譚シリーズ第2弾として「ダンクとエッグの物語」が企画中?

2022年放送予定の『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』の次に制作される前日譚シリーズとして「ダンクとエッグの物語」が最有力候補としてあがっています。まだ噂段階ですが、Varietyによるとすでに企画の初期段階にあるだとか…

 

「ダンクとエッグの物語」とは、『ゲーム・オブ・スローンズ』の出来事の約90年前を舞台に、後にキングズガードの総帥になるサー・ダンカン・ザ・トール(“長身のサー・ダンカン”あるいは“ダンク”)と、後にエイゴン・ターガリエン五世として王位につくことになるエッグの冒険を描くシリーズ。

 

ちなみに、、

『ゲーム・オブ・スローンズ』に登場するメイスター・エイモンの弟が、エイゴン・ターガリエン五世。(メイスター・エイモンが死に際に「エッグ… エッグ… 夢を見たよ 老人になった夢だった」と呼ぶあのエッグ)

 

「ダンクとエッグの物語」は未完結(ここは重要ポイントなので、詳しくは後述します!!)ですが、今のところ3作の中編が書かれており、

  • 草臥しの騎士(旧題:放浪の騎士) The Hedge Knight
  • 誓約の剣 The Sworn Sword
  • 謎の騎士 The Mystery Knight

をおさめた『A Knight of the Seven Kingdoms』が2015年10月6日に出版、2016年12月20日に日本語訳『七王国の騎士』が出版されています。

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英語版のみになりますが、グラフィック・ノベル(アメリカン・コミック)も発売されています。

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前日譚シリーズは他にも「ロバートの反乱」なども制作される?

ロバートの反乱

出典:fandom.com

『ゲーム・オブ・スローンズ』の新たな前日譚スピンオフ作品として「ダンクとエッグの物語」以外でもあの有名な「ロバートの反乱」も候補に上がっていることがわかっています。

Entertainment Weeklyによると、「ロバートの反乱」の実写化にあたりHBOはすでに複数人の脚本家と面談しており、そのうちの一人は、『ROME/ローマ』や『メンタリスト』の脚本を担当したブルーノ・ヘルラーとのこと。

ただし、これもまた正式にゴーサインが出ていません。2021年1月22日時点で「ダンクとエッグの物語」及び「ロバートの反乱」はあくまでも企画段階にあり、制作が決まった訳ではないです。

 

質より量?HBOはこれから『ゲーム・オブ・スローンズ』のシリーズを量産する?【個人的な意見含む】

上でも少し触れましたが、「ダンクとエッグ」はまだ未完結の物語です。現時点では3つの中編が書かれていますが、原作者ジョージ・R・R・マーティンはこれから続編を執筆、出版する予定だと過去のインタビューでこたえていました。

 

これはかなり重要なポイントだと考えています。

 

というのも、ジョージ・R・R・マーティンは自身のブログで、「ダンクとエッグの物語」は続編を書き終えない限りやらないし、ついでにロバートの反乱はTVシリーズ化しないと宣言していたからです。

We’re not doing Dunk & Egg. Eventually, sure, I’d love that, and so would many of you. But I’ve only written and published three novellas to date, and there are at least seven or eight or ten more I want to write. We all know how slow I am, and how fast a television show can move. I don’t want to repeat what happened with GAME OF THRONES itself, where the show gets ahead of the books. When the day comes that I’ve finished telling all my tales of Dunk & Egg, then we’ll do a tv show about them… but that day is still a long ways off.

We’re not doing Robert’s Rebellion either. I know thousands of you want that, I know there’s a petition… but by the time I finish writing A SONG OF ICE & FIRE, you will know every important thing that happened in Robert’s Rebellion. 

NOT A BLOGより引用

ざっくり翻訳

  • ダンクとエッグの物語はやらない
  • いつかは、やりたいし、皆さんもそうでしょう
  • でも今までに書いて発表したのは3篇の中編だけで、 あと7か8あるいは10篇は書きたい
  • 私がどれだけ書くのが遅くて、テレビ番組がどれだけ速く進むかは知っているよね
  • 『ゲーム・オブ・スローンズ』と同じように、本よりもテレビ番組の方が先に進んでしまうようなことはしたくない
  • ダンクとエッグの物語をすべて書き終える日がきたら、テレビ番組をやりましょう......でも、それはまだ先の話だね
  • ロバートの反乱もやらない
  • たくさんの人がそれを望んでいるのは知っている、嘆願書があるのも知っている
  • しかし私が『氷と炎の歌』を書き終える頃には、ロバートの反乱で起きた重要な出来事は全て分かっていることでしょう 

 

さらに付け加えると、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』のショーランナーであるライアン・コンダルはもともと「ダンク&エッグをやりかったけど、ジョージ・R・R・マーティンが本を書き終えなてないから『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』になった」と有名ファンサイトWinter is Comingのインタビューで応えています。これは2020年10月末のインタビューなので、わりかし最近の発言です。

 

繰り返しですが、ジョージ・R・R・マーティンは「ダンクとエッグの物語」は続編を書き終えない限りやらない、ついでにロバートの反乱はテレビシリーズ化しないとわざわざ宣言していたのに、このたびTVシリーズ化の初期段階にあると報道されました。

 

どういうことでしょうか…??

ジョージ・R・R・マーティンの考え方が変わったのでしょうか?

 

おそらく、違いますね。

 

Entertainment Weeklyによると、HBOの動画配信サービスであるHBO Maxは、ディズニー社の動画配信サービスDisney+に対抗できるフランチャイズ作品を用意する気だとか。(Disney+は2020年12月に「マーベル・シリーズ10作品、スター・ウォーズ・シリーズ10作品」を新たに制作することを発表し、新規契約者や株価は絶好調)

 

ライバルのDisney+のように、同じ世界観でシリーズ化できるオリジナルコンテンツがたくさん欲しい…

おそらくそう考えているHBO Maxは、自社コンテンツとして『ゲーム・オブ・スローンズ(氷と炎の歌)』のシリーズをこれからバンバン量産するのかもしれません。(マーベルやスター・ウォーズみたいに、時代や登場人物を変えて)

 

でも、この流れは、どうなんでしょうか…

 

ファンとしては、『ゲーム・オブ・スローンズ(氷と炎の歌)』のシリーズをたくさん作ってくれるのは大変嬉しいことですが、私は量より質派なので、やるなら一つひとつ丁寧に制作してほしいです。そのためには、この世界の生みの親であるジョージ・R・R・マーティンの協力が絶対に絶対に必要なわけで、HBO⇄ジョージが同じ考えをもち、共有してもらいたい。数は少なくていいので、いい作品にしてください!

だからジョージが本を書き終えるまでテレビシリーズ化しないつもりなら、HBOとしてもその意向を尊重してほしい。。。

 

と、『ゲーム・オブ・スローンズ』制作の頃と違って、ジョージはTVシリーズについて全然発言しなくなっちゃたので、ちょっと気になりました。

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