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HBO幹部、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』のシーズン数、他の『ゲーム・オブ・スローンズ』スピンオフの進捗を語る

HBOドラマ部門を統括しているフランチェスカ・オルシが米Deadlineのインタビューで、『ゲーム・オブ・スローンズ』のスピンオフシリーズに関する最新情報を明かしました。

インタビューの中には、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』のシーズン数、『A Knight of the Seven Kingdoms: The Hedge Knight(仮題)』や『SNOW(仮題)』の制作状況など、ゲースロファン必見のニュースが含まれています。

この記事では、Deadlineの記事の重要なポイントを抜粋、翻訳しました。

 

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『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』は最低でもシーズン4まで続く

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン2撮影現場

『ゲーム・オブ・スローンズ』放送終了から3年後の2022年夏に、前日譚ドラマシリーズ第1弾『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』の配信がスタートし、大きな視聴率を獲得したため、第2話の公開を前にして第2シーズンが制作決定。

一見、何もかも順調のように思えましたが、その後共同ショーランナーを務めたミゲル・サポチニクが離脱を発表(第2シーズンからはライアン・コンダルが単独ショーランナー)。

 

シーズン1から多くのことを学びました。ご存知のように、サポチニクはシーズン2には参加しませんが、シーズン1で美しいキャンバスを作り上げ、ミゲル(サポチニク)とライアン(コンダル)のパートナーシップは、信じられないほど特別なものを生み出し、世界がそれに応えました。『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』は、スピンオフ作品として信じられないほどの成功を収め、我々の期待を上回る作品だと考えています。『ゲーム・オブ・スローンズ』は象徴的な作品であり、その足跡をたどることは、(GoTのクリエイターである)デヴィッド(ベニオフ)とダン(ワイス)が成し遂げたように、簡単なことではありませんでした。シーズン1で達成できたことは、私たちの誇りとするところです。

 

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』の第1シーズンは大成功を収めましたが、現在撮影中のシーズン2は問題に直面しています。

なぜなら、全米脚本家組合(WGA)が2023年5月2日からストライキに突入したからです。

 

映画・テレビの製作に多大な打撃をもたらした、2007年から2008年にかけての前回のストは100日間続きましたが、今回のストが何日続くか分かっていません。

幸い、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン2の脚本はスト突入前に完成しているため、予定通り撮影はできています。

しかし、シーズン3の脚本を書き始めることはおろか、撮影現場でのリライトや再撮影もできないのが現状。

 

ライアンは、すべてのルールに従っています。もちろん脚本は執筆しておらず、脚本とは関係ないプロデューサーを務めています。書き直しや再撮影が必要であれば、ストライキ後に対応します。途中でミスがあれば、必要なものを修正し、必要なものを撮り直すことにリソースを割くことになると思います。

 

また、シーズン2の当初の計画では、シーズン1と同じく10話構成になる予定でしたが、ストーリー上の理由から最終的に全8エピソードに変更されています。

HBO幹部のフランチェスカ・オルシ氏は、その理由を詳しく説明しています。

 

シーズン2の物語的な形について、疑問がありました。ライアン・コンダルと(製作総指揮・脚本の)サラ・ヘスと共に、シーズンの中盤で物語的に水を差すような状態になっていることに気づいたのです。だから、シーズンを短縮した方が、キャラクターにとってより厳密で、より緊急な感情的アークになると感じました。そして、それがシーズン3をどのように始めるかにも繋がると考えています。我々はシーズン2の後、より早くシーズン3に着手することを念頭に置いていますが、今はシーズン2を軌道に乗せようとしているところなので、まだ整理はできていません。

 

当初シーズン2で予定されていた大規模なバトルシーンを含むプロットの一部がシーズン3に移行した関係で、シリーズは全部で4シーズンになる可能性が高いという憶測が流れていました。

また、同ドラマの原作者ジョージ・R・R・マーティンは、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』の物語を正当に伝えるためには4シーズンが必要だと指摘していました。

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『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』のシーズン数について、オルシ氏は驚くべき最新情報を提供してくれました。

 

まだ最終決定ではなく、議論中です。ジョージとライアンは、作家のストライキの後に会うつもりです。彼らはもともとストライキが行われる前に会う予定でしたが、それはシリーズそのものをどの時点で終わらせるかを議論するため。4シーズンなのでしょうか?今のところ、4シーズン以下にはならないと考えています。でも、もっと増えるかもしれないです。

 

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『ゲーム・オブ・スローンズ』前日譚ドラマシリーズ第2弾『A Knight of the Seven Kingdoms: The Hedge Knight』の脚本は(ひとまず)中断

ダンクとエッグの物語

HBOは2023年4月12日、『ゲーム・オブ・スローンズ』のスピンオフシリーズ第2弾となる『A Knight of the Seven Kingdoms: The Hedge Knight(仮題)』の発注を発表しました。

しかし、シリーズ化の発表から数週間後に、全米脚本家組合がストライキに突入したため、すべての脚本執筆作業が保留状態になりました。

 

第2弾となる『ゲーム・オブ・スローンズ』前日譚スピンオフドラマが正式決定!『七王国の騎士』に基づくダンクとエッグの物語が実写化へ

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『A Knight of the Seven Kingdoms: The Hedge Knight(仮題)』は、 ジョージ・R・R・マーティンのファンタジー小説『七王国の騎士』に基づいたストーリー。『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』の終わりから数十年後、『ゲーム・オブ・スローンズ』の始まりより約100年前にウェスタロスを旅した騎士と従者を描く。

 

HBOは、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』と並行して『A Knight of the Seven Kingdoms』をどのように配信していくか、具体的な計画をまだ発表していませんが、この2つのシリーズは異なる制作過程にあるとオルシ氏は述べています。

 

この計画は、より創造的なもので、VFXが非常に少ないため、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』よりも速く番組を制作することができます。この時代にドラゴンが存在しないことは、小説を読んで知っているかもしれません。そのため、視覚効果がそこまで必要ではないため、より早く作品を完成させることができるのです。

 

『A Knight of the Seven Kingdoms』の配信期間、シーズン数にについては以下の通り。

 

理想的には一年ごとに、ジョージが書いた3つの小説を、3シーズンで描くこと。もちろん、それ以上続けたいですし、ジョージもまだ書きたい小説が残っているので考え中ですが、現時点では、各小説を描く3シーズンを視野に入れています。

 

『A Knight of the Seven Kingdoms: The Hedge Knight』、日本語訳の『七王国の騎士』は中編からなるシリーズで、2023年5月現在、3作が出版されています。

  • 草臥しの騎士(旧題:放浪の騎士) /The Hedge Knight
  • 誓約の剣 /The Sworn Sword
  • 謎の騎士/The Mystery Knight

 

このうち、実写ドラマ化が決定しているのは、1作目の「草臥しの騎士/The Hedge Knight」。

現時点で、2作目「誓約の剣 /The Sworn Sword」と3作目「謎の騎士/The Mystery Knight」のドラマ化は決定していません。

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『ゲーム・オブ・スローンズ』スピンオフ第3弾&4弾?「ジョン・スノウ」や「エイゴン征服王」を主人公とするドラマに進展なし?

ジョン・スノウ キット・ハリントン

HBOは、他の『ゲーム・オブ・スローンズ』のスピンオフドラマシリーズを開発し続けています。

ターガリエン王朝を築いたエイゴン征服王を描く作品が噂されているなか、Deadlineに質問されたオルシ氏は以下のように答えました。

 

現時点では、それらは企画の初期段階のものであり、私たちが制作のゴーサインを出すまでは、むしろ無意味なことです。しかし、はい、私たちはジョージの規範と作品群の中のいくつかの世界を模索しているのは事実です。新しく、まだ始まったばかりで、脚本もあまりないので、話すにはまだ早すぎます。

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既知のスピンオフ作品では、ジョン・スノウを主人公とするものがあり、キット・ハリントンが主演と製作総指揮を務めることになっている『SNOW(仮題)』も挙げられます。

この作品も、特別に進展があったわけではないとオルシ氏は付け加えました。

 

我々は、制作をする可能性のある作品にするために、脚本家と深く取り組んでいるところですが、現段階では、それが実現できるかどうかについての判断はできません。

 

ジョン・スノウを主人公とするスピンオフが企画されているという噂は2022年6月に報じられ、その後すぐに原作者ジョージ・R・R・マーティンがシリーズ化が検討されていることを認めています。

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なお、オルシ氏が発言した「脚本家と深く取り組んでいるところ」は、おそらく現時点では中断しているはず。

なぜなら、脚本家組合のストライキ中だからです。

 

『A Knight of the Seven Kingdoms: The Hedge Knight』や『SNOW』の脚本家チームは休業中で、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン2の撮影は進行中のものの、シーズン3の脚本はストライキが解決するまで一切執筆できません。

 

 

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン2は前シーズンより短く、全8話構成。

Deadlineによると、HBOは2024年夏にシーズン2の公開を視野に入れているとのこと。

 

 

YouTubeとPodcastで配信しているトーク番組「心はウェスタロス」では『ゲーム・オブ・スローンズ』や『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』の各エピソード解説、スピンオフ作品の最新ニュースを発信しています。

 

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