奥が深くて難しい「ゲーム・オブ・スローンズ」。
次から次へと疑問がわいてきますが、なかでもこのような“壁”にぶち当たったことはありませんか?
- 七王国ってどこ?
- 「7」王国と言いつつ、あれ、本当は「9」王国じゃね?
この問題を解決するには、
- ターガリエン家による七王国の「解体」と「統一」
- 7-1+3=9の領域
を理解する必要があります。
ということで、この記事では「七王国の征服と統治」の歴史について簡単に説明していきます。
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GOTの約300年前、ウェスタロスは7つの独立した王国に分かれていた
「ゲーム・オブ・スローンズ」の約300年前。ウェスタロス大陸は、7つの王国の分かれていました。
- 北の王国(Kingdom of the North)
- 山と谷間の王国(Kingdom of the Mountain and the Vale)
- 島と川の王国(Kingdom of the Isles and Rivers)
- 岩の王国(Kingdom of the Rock)
- リーチ王国(Kingdom of the Reach)
- 嵐の王国(Kingdom of the Stormlands)
- ドーン公国(Principality of Dorne)
これが「七王国」と呼ばれる由縁です。
そしてこの7つの王国は、すべて独立した国家で、それぞれ王がいました。(※マーテル家は自らの統治者を「王」ではなく「プリンス」と呼んでいたが、同じです)
- 北の王国 ⇒ トーレン・スターク(Torrhen Stark)
- 山と谷間の王国 ⇒ ロネル・アリン(Ronnel Arryn)
- 島と川の王国 ⇒ ハレン・ホアレ(Harren Hoare)
- 岩の王国 ⇒ ロレン・ラニスター(Loren I Lannister)
- リーチ王国 ⇒ マーン・ガードナー(Mern IX Gardener)
- 嵐の王国 ⇒ アージラック・ダランドン(Argilac Durrandon)
- ドーン公国 ⇒ メリア・マーテル(Meria Martell)
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王国を統治していた名家に注目してください。
GOT時代になると
- 島と川の王国 ⇒ ホアレ家
- リーチ王国 ⇒ ガードナー家
- 嵐の王国 ⇒ ダランドン家
の名家は出てきませんし、
GOTの時代には領土を所有している
- リヴァーランド ⇒ タリー家
- アイアン・アイランド(鉄諸島) ⇒ グレイジョイ家
- リーチ(河野平野) ⇒ タイレル家
- ストームランド(&王室領) ⇒ バラシオン家
は「王」ではありませんでした。
GOTの約300年前、この4つの名家には忠誠を誓う、別の王がいましたが、
ターガリエン家によって殺されてしまいます。
これが「征服戦争」と呼ばれるもので、ターガリエン王朝の始まりです。
- 島と川の王国 ⇒ ホアレ家
- リーチ王国 ⇒ ガードナー家
- 嵐の王国 ⇒ ダランドン家
を滅亡させたのは、“征服王”ことエイゴン・ターガリエン1世、妹でもあり妻でもあるレイニス、姉でもあり妻でもあるヴィセーニア。
エッソス大陸のヴァリリアからやってきたターガリエン家は、ドラゴンを使って七王国を解体、やがて統一します。
これが、エイゴン征服王による「七王国の征服と統治」のざっくりとした流れ。
補足①
ウェスタロス=七王国ではありません。(ウェスタロス大陸には、七王国ではない“壁”の向こう側が含まれるので)
補足②
「エイゴン・ターガリエン1世、2人の姉妹のレイニスとヴィセーニアが七王国を征服した」は厳密に言うと、不正解です。
なぜなら、ドーンは征服されなかったからです。
異国からやってきたターガリエンに対抗すべく、七王国の名家たちは軍を集めましたが、ドラゴン相手になす術なし。手も足もでず、ボコされてしまいます。
次々とターガリエン家にひざまずく(降参する)なか、ドーン(マーテル家)だけは戦に負けませんでした。
ドーンは最後まで対抗し、ついにエイゴン征服王の妹レイニスとドラゴンの“メラクセス”を槍で殺しました。それをみたエイゴンはドーンからの退却を決意し、六王国の統治に集中することにします。
ドーンが七王国の一部となるのは、それから約200年後。ドーン(マーテル家)は最終的にターガリエン家との政略結婚により、七王国に併合されます。
だから「エイゴン・ターガリエン1世、2人の姉妹のレイニスとヴィセーニアが七王国を征服した」は厳密にいうと、「六王国を征服した」が正しいですね。
七王国は「解体」と「統一」により「封建制」となる
ここからは、
- 解体
- 統一
- 封建制
のキーワードに注目しながら読んでいただけると、スムーズに理解できるかと思います。
封建制とは
- トップに王がいて
- その下には領土を所有する領主たちが王を支える
支配形態・社会制度。
七王国の解体で7-1+3=「9の領域」
エイゴン・ターガリエン1世、2人の姉妹のレイニスとヴィセーニアは七王国を解体して、九つの領域に分けます。
- 北の王国(北部)
- 山と谷間の王国(アリンの谷間)
- 島と川の王国が解体されて3つに分かれる
- 島(アイアン・アイランドもしくは鉄諸島)
- 川(リヴァーランド)
- 王室領(クラウンランド)
- 岩の王国(西部)
- リーチ王国(リーチ)
- 嵐の王国(ストームランド)
- ドーン公国(ドーン)
「七王国」の時代=ターガリエン王朝前
征服戦争後=ターガリエン王朝後
エイゴンが招いた征服戦争により、もともと「七王国」に独立していた国々はの一つにまとまります。
そして「島と川の王国」は解体されて3つの領域に分かれます。
つまり、7-1+3=9の領域
これを理解できると、
- 七王国ってどこ?
- 「7」王国と言いつつ、あれ、本当は「9」
王国領域じゃね?
問題が解決できるかと思います。
七王国の統一で「1つの王国」に「9の領域」
さらに、ターガリエン家は解体だけではなく統一もしました。
「9の王国」は「1つの王国」に統一され、「9の領域」に分かれます。
それぞれの領域には、王ではなく、領主がたてられます。
- 北部 ⇒ スターク家
- アリンの谷間 ⇒ アリン家
- アイアン・アイランド(鉄諸島) ⇒ グレイジョイ家
- リヴァーランド ⇒ タリー家
- 王室領 ⇒ ターガリエン家
- 西部 ⇒ ラニスター家
- リーチ ⇒ タイレル家
- ストームランド ⇒ バラシオン家
- ドーン ⇒ マーテル家
このような封建制になったのは、GOTの約300年前の話。
「ターガリエン王朝と9つの領土」は約3世紀も続きました。
ところが、GOTの約16年前に「ロバートの反乱」が起き、300年に続いたターガリエン王朝がついに滅びます。
王室領はバラシオン家のものになり、生き残ったターガリエン家(ヴィセーリスとデナーリス)はエッソス大陸に亡命します。
つまり、
- 北部 ⇒ スターク家
- アリンの谷間 ⇒ アリン家
- アイアン・アイランド(鉄諸島) ⇒ グレイジョイ家
- リヴァーランド ⇒ タリー家
- 王室領 ⇒
ターガリエン家バラシオン家 - 西部 ⇒ ラニスター家
- リーチ ⇒ タイレル家
- ストームランド ⇒ バラシオン家
- ドーン ⇒ マーテル家
- バラシオン家が王位についた、つまり“鉄の玉座”を勝ち取った
- かつて王位についていたターガリエン家が七王国から追い出された
ここから「ゲーム・オブ・スローンズ」が始まります。
最後に
以上、
- 七王国ってどこ?
- 「7」王国と言いつつ、あれ、本当は「9」
王国領域じゃね?
の説明でした。
分かりにくかったら、
海外ドラマブログさんの「ゲーム・オブ・スローンズ 地図 | 七王国 ウィンターフェル キングズランディングはどこにある?」も覗いてください。
こっちは日本語の地図ありで、私のつたない説明よりも断然わかりやすいかと...
また、各地域の境界線はないですが、
HBO公式ウェブページで公開されている「Game of Thrones Viewer's Guide - Map」も参考になります。
当ブログでは、全シーズン全エピソードの解説/感想を書いております。ぜひ~
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