『ゲーム・オブ・スローンズ』前日譚スピンオフドラマ第1弾『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン(原題:House of the Dragon)』の屋内撮影が行われるリーブスデン・スタジオに最先端のバーチャルスタジオ「V Stage」が立ち上がりました。
この新しいスタジオには巨大LEDスクリーンを設置し、LEDにシーンの背景を映し出すことで仮想空間を作り撮影を行うことになります。
DeadlineによるとV Stageで最初に撮影される作品が『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』になるとのこと。
「LEDにシーンの背景を映し出すことで仮想空間を作り撮影を行う」と、言われてもピンと来ないですよね。。
簡単にいうと、これはスター・ウォーズ実写ドラマ『マンダロリアン』が採用している最新ヴァーチャル技術ステージクラフト(Stagecraft)と同じように撮影を行うことになります。
一度見たほうが分かりやすいと思うので、『マンダロリアン』のメイキング動画をご覧ください。
※上の動画はDisney+ (ディズニープラス)で配信されている制作ドキュメンタリー作品『ディズニー・ギャラリー/スター・ウォーズ:マンダロリアン』の第4話「テクノロジー」から一部抜粋されたものです。より詳しく知りたい方は、本編よりご確認ください。初めてなら初月無料。
『マンダロリアン』が採用している「ステージクラフト(Stagecraft)」とはざっくり、
巨大LEDスクリーンに各シーンの背景を投影して同時に撮影する
- スタジオ内に設置された巨大LEDスクリーンがリアルタイムに動き仮想背景をつくる(従来の方法とは異なりグリーンスクリーンを使ってない)
- カメラの動きにあわせて背景の動きが変化する
- まるで野外にいるかのように撮影できる
メリット
- 一からセットを作る必要や、遠方の野外ロケで撮影しなくても良いので予算も時間も節約できる(一つのスタジオで異なる様々なシーン/場所を撮影可)
- グリーンスクリーンではなくリアルに近い光景なので、俳優たちは演技しやすい(CG処理された光景を想像する必要はなく、自然に演技ができる)
『ゲーム・オブ・スローンズ』を撮影していた頃はステージクラフトのような技術は整っていなかったので、従来通りグリーンスクリーンを使っていましたが…
※シーズン5のメイキング
※シーズン6のメイキング
『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』は『マンダロリアン』が採用しているステージクラフトと同じような撮影技法を使うことになります。
この最新ヴァーチャル技術が発展すれば、将来的にはロケ地での撮影が必要なくなるかもしれませんね。
『ゲーム・オブ・スローンズ』前日譚スピンオフドラマ第1弾『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン(原題:House of the Dragon)』は2022年に放送予定。
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