2018年9月21日世界同時配信のNetflixオリジナルドラマ
『マニアック』
のネタバレなしレビューを送ります。
今作はかなり期待していたので、配信と同時に一気見しちゃいました。
『マニアック』のあらすじ
私たちが住んでいる現代世界と似ている世界、似ている時間。
家族と破綻し、特に生きる目標を持てないアニー(エマ・ストーン)。
ニューヨークの裕福な実業家の5男で、小さいころから統合失調症に悩むオーウェン(ジョナ・ヒル)。
2人はより良い人生を求め、「あらゆる心の不調すべて直せる」先進的かつ過激な臨床プログラムを受け、より健康な心を手に入れようとする…
『マニアック』の作品情報
原題 : Maniac
制作年 : 2018年
エピソード数 : 10(1話26分~47分)
このドラマの魅力の一つは、なんと言っても豪華なキャスト陣。
なんと、エマ・ストーンやジョナ・ヒルといったスターが遂にNetflixドラマに降臨したのだ。
>>関連記事 【画像あり】Netflixドラマ『マニアック』のキャスト陣について
ちなみに、エマ・ストーンとジョナ・ヒルが11年前に共演した『スーパーバッド 童貞ウォーズ』はかなり良作です。
話を戻して、『マニアック』の監督・製作総指揮は日系人のキャリー・フクナガ。
フクナガ氏は、この記事を書いてる前日(2018年9月20日)に『007』の25作目の監督として発表されたばかり。
007新作の監督に決まったCary Fukunagaが、俳優と間違えるレベルにイケメンな件について。#Bond25 pic.twitter.com/kRAmNlZRyg
— megumi (@grace_1018rouge) 2018年9月20日
そしてもう一人の日系人といえば、ドクターフジタ役のソノヤ・ミズノさん。
彼女はエマ・ストーン主演の『ラ・ラ・ランド』やSF大作『エクス・マキナ』に出演しています。
『マニアック』の感想と評価(ネタバレなし)
ム、ムズカシイ…
このドラマのジャンルはなんて言ったらいいのだろうか?
今作はノルウェーのブラック・コメディ・テレビ番組をベースにNetflixがドラマ化しているそうです。
ただ、「Netflix版『マニアック』はブラック・コメディか?」 と聞かれたらどうだろう。
たしかにクスッと笑ってしまうところもあるが、例えばエピソード②なんてダーク過ぎてコメディ感ゼロ。
上の「あらすじ」のトレーラーを見ての通り、AIや幻想世界などのSF要素はバリバリ。
アクション映画風の派手な銃撃戦が始まれば、なぜか変なダンスショーが開催される。
70年代にタイムスリップすることもあれば、気づいたらロード・オブ・ザ・リングの世界にも入ってしまう。
宇宙人が現れたり、急に虫が歌いだしたり、オーウェン(ジョナ・ヒル)が鷹に変身したり。
デヴィッド・リンチやウェス・アンダーソン風の作品っぽいところもあれば、『エターナル・サンシャイン』的なところもある。
ペースが全くつかめない、斬新なドラマ。
これは、良い面もあれば悪い面もある。
「次は何が起きるんだろう?」「どんな世界観になるんだろう?」と予想がつかない展開、ワクワク感を引き立てる演出が良い面。
主人公2人が入り込む幻想や夢を中心にストーリーが進んでいくが、我々も同様、ぶっ飛んだ夢を見たりしますよね。
- 空を飛べるようになったり
- 知らないオッサンに追いかけられたり
- 宇宙人に遭遇したり
- 好きでもない(はずの)人と出会ったり
そんな、わけのわからない夢を見たときのドキドキ感はとても共感をもてた。
逆に悪い面は、プロットがやたらと回りくどく、ストーリーの方向性が見えなくってしまう点がしばしば目立った。
人によっては、最後までリズムがつかめない“変”なドラマと感じるかもしれない。
そんな方は、
- アニー(エマ・ストーン)やオーウェン(ジョナ・ヒル)が臨床試験で飲む薬の役割と順番
- 幻想世界で2人が出会い続ける訳
を頭に入れながら鑑賞していくと、少しは理解しやすくなると思う。
ポイント①
A: あなたのトラウマを表面化させる
↓
B: 隠れた記憶が明らかになる
↓
C: 対決して受け入れる
ポイント②
現実世界で出会うことなかった2人はなぜ同じ幻想世界に入り込むの?
オススメ度: B