NBA2018-19シーズン、レイカーズはプレーオフに出れるのか。
2月12日(日本時間13日)ロサンゼルス・レイカーズはなんと格下のアトランタ・ホークスに敗れ、ついに勝率が5割を切ってしまった。これで28勝29敗。レブロン・ジェームズが所属しているチーム(キャバリアーズ及びヒート)がシーズン後半で負け越しているのは、ルーキーイヤーの03-04年以来。
残り試合数は25。いよいよヤバイぞ。
この記事では、
- レブロンが所属しているチームのシーズン後半が必ずハードスケジュールになる理由
- 2月以降のレイカーズのスケジュールがいかにマズイ状況か
- ライバルとなるサクラメント・キングスのスケジュール的に有利
を抑えたうえで、レイカーズのプレーオフ進出がどのくらい危ういかを解説していきます。
この記事のもくじ
【前置き】とにかくレイカーズはここからが勝負だ!けど…
レイカーズが弱い原因はなんだ?
もちろんケガ人が続出したことは大きな要因。左股関節を痛めたレブロンが欠場したレイカーズの成績は6勝12敗。ロンゾ・ボールが離脱してからディフェンスは崩壊。ジョシュ・ハート不在でエネルギーもなくなった。
他にもアンソニー・デイビスのトレード騒動もあるだろう。結局成立せずにトレードデッドラインを迎えたが、移籍されそうになったレイカーズ若手選手のモチベーションは下がったに違いない。「どうせオフシーズンになったら、飛ばされるんでしょ?」と思っているかもしれない。
ケガやトレード騒動は「いまいち流れに乗れないレイカーズ」の原因でしょうね。
だけど、これはもう過去のこと。本気でプレーオフを狙ってるなら、もう前に進むしかない。
ところがですね、レブロンが所属してるチームはシーズン後半がいつもハードスケジュールなんです…
2月以降のレイカーズ(チーム・レブロン)はかなりハードスケジュール
レブロンが所属していたチーム(キャバリアーズ⇒ヒート⇒キャバリアーズ⇒レイカーズ)は毎シーズン2月以降がハードスケジュール。
これには明確な理由がある。なぜか、わかります?
答えは、テレビの視聴率。
アメリカ人気No.1スポーツのNFL(アメリカンフットボール)は9月に始まり、決勝戦スーパーボウルが開催される2月1週目まで続く。となると毎年10月から始まるNBAは2月1週目までNFLとシーズンが被ってしまう。(NFLは基本的に日曜、月曜、木曜しか試合がないが)
そのため、NBAは「熱いカード」をNFLが放送されなくなった2月以降に行われるようにスケジュールを調整する。視聴率が取れるNFLとバッティングさせたくないからね。そういった理由から、数字のとれる「熱いカード」はシーズン後半になりがちなのだ。
NBAの「熱いカード」とは、レブロンが所属しているチーム対そのシーズンは強いと予想できるチーム。
つまり、高視聴率が狙えるチーム・レブロンはシーズン後半(2月以降)に強豪と対戦することが多くなるのだ。ビジネス面を考えた、ちゃんとした理由ですね。
ということを説明したうえで、格下アトランタ・ホークス(その時点で東12位)に敗北を喫したレイカーズの残りの対戦カードをみてみよう。
プレーオフ進出圏内のチーム(2月12日時点)を黄色でハイライトしました。ご覧の通り、ほとんど黄色だ。
レイカーズ残り25試合中、プレーオフ圏内のチームとは16試合。
しかもリーグ全体1位のミルウォーキー・バックスと2戦、2位のゴールデンステイト・ウォリアーズと1戦、3位トロント・ラプターズとも1戦控えている。
何が言いたいのかというとレイカーズはシーズン後半、かなりハードスケジュールなのだ。
西地区10位のレイカーズに立ちはだかるのはサクラメント・キングス
レイカーズのプレーオフ進出に立ちはだかるのは、現在8位のサクラメント・キングスだろう。
9位のロサンゼルス・クリッパーズはライバルにならないので無視。なぜなら、クリッパーズはプレーオフを逃す気まんまんだから。
ポイント
クリッパーズはエースだったトバイアス・ハリスをトレードデッドラインまでにフィラデルフィア・76ersに移籍させた。これは2019年オフの大物FA選手獲得へ向けてキャップスペースを空けたのと、ドラフト指名権が欲しいからだ。クリッパーズがもし今季プレーオフを逃したら、ボストン・セルティックスから19年ドラフト指名権が戻ってくる。プレーオフ進出となると、セルティックスがそのまま保持。
2月12日現在、レイカーズは西地区10位。残り試合数は25試合。
プレーオフ圏内の8位のキングスは残り26試合。
レイカーズとは2.5ゲーム差。
ここでキングスの残りの対戦カードをみてみよう。
キングスは残り26試合でプレーオフ圏内チームと13試合残っている。
10位レイカーズと2.5ゲーム差もあるのに、プレーオフ圏内チームとの対戦は3試合も少ない。
どう考えてもレイカーズはスケジュール的に不利な状況におかれている。
3月25日の直接対決でレイカーズが負けるとなる、スケジュール的にもモチベーション的にも、プレーオフ絶望かもね。
でもですね、それ以上にもっと重要なことがあるんです。
キングスの方が実力が上。(2月12日時点)
キングスの試合は見てて普通におもしろい。強い。ディアロン・フォックスとかめちゃくちゃ良い選手。スピードトップクラスのうえ、今季はシュート力も向上。まだ2年目なのに、ジョン・ウォールを超えたと思う。(個人的感想)
そして、レイカーズの試合はつまらない。覇気がない。今日のホークス戦、そこそこ競ってたのに全然盛りあがらなかった。そろそろ本気出さないとマズイぞ…
2018-19年シーズン、レイカーズのプレーオフ進出は危うくなってきた
現役No.1プレーヤー、レブロン・ジェームズ加入した新生レイカーズ。シーズンはもう後半戦に突入している。そろそろギアをあげないと、プレーオフ進出は厳しくなるぞ。
この記事のまとめ
- レブロンが所属してるチームはシーズン後半がいつもハードスケジュール(テレビ視聴率の関係)
- 10位レイカーズとプレーオフ圏内の8位キングスとのゲーム差は2.5
- レイカーズの残り試合数は25、そのうちプレーオフ圏内チームとの対戦は16試合
- キングスの残り試合数は26、そのうちプレーオフ圏内チームとの対戦は13試合
- レイカーズの試合は覇気がなくつまらない。キングスは強いし、みてておもしろい。(個人感想)
※2019年2月12日時点
レイカーズファンなら、今ハラハラドキドキしていることでしょう。かわいそうに。
あ~ニックスファンでよかった。