今、世界的に大フィーバー中の日本人(日本語)をご存じだろうが?
- KonMari
- こんまり
- KonMari Method
- こんまりメソッド
数年前から欧米を中心にぷちブレイクしていた「こんまり」こと近藤麻理恵さん。2015年には米TIME誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれるほど地位を固めていたが、2019年から人気にさらに火が付く。
2019年元旦よりNetflixシリーズ『KonMari ~人生がときめく片づけの魔法~』の配信がスタートし、今では「世界のこんまり」となった。
この記事では
- 片づけコンサルタント近藤麻理恵さんとは?
- 大注目を浴びている片づけ法「こんまりメソッド」の考え方と人気の秘訣
- ベストセラー書籍『人生がときめく片づけの魔法』のポイント
についてまとめてみました。
この記事のもくじ
世界で半端ない人気を誇る「こんまり」こと近藤麻理恵さんとは?
片付けのプロ、片付けコンサルタントとして世界的に大ブレイク中の「こんまり」こと近藤麻理恵さん。ベストセラーとなった書籍『人生がときめく片づけの魔法』(2011年)は日本でも話題となり、テレビでもよく見かけました。
そして今、アメリカに拠点を移した「こんまり」はハンパない状況になっているのだとか。
コンマリのNetflixオリジナル番組がアメリカでハンパじゃない状況になってから2週間経つのにまだ日本のメディアは取り上げてない。これに誰が一番最初に注目するのかをひたすら観察してる。孫正義よりも大坂なおみよりも凄いんだけどな。
— OKADA☀️💦 (@typhonics) 2019年1月15日
私は日本にいながらも、海外メディア(アメリカを中心に)のニュースなどをよくチェックしていますが、たしかに「konmari」というキーワードはよく見かけます。Yahoo!ニュースで取りあげられた徳力基彦さんの記事には、「konmari」=「片づける」という動詞として使われていると説明していますが、これは本当に起きていること感じます。事実、アメリカのテレビシリーズ『The Mindy Project』や『Gilmore Girls: A Year in the Life』でも言葉として「konmari」は普通に使われていました。
そして2019年元旦より配信が始まったNetflixシリーズ『KonMari ~人生がときめく片づけの魔法~』をきっかけに、こんまりさんの人気はさらに火が付いた。SNSのフォロワー数は激増中。
こんまりさんのSNS(2019年1月現在)
- インスタグラム(mariekondo)のフォロワー数は爆増し、160万人越え
- ツイッター(@MarieKondo)のフォロワー数は10万人超え
- 公式YouTubeページのチャンネルの登録者数は12万人超え
「部屋、片づけといて」=「部屋、こんまりしといて」として当たり前のように使われる日は近いかもしれませんね。
世界中で大人気の片づけ法「こんまりメソッド」とは?
Netflixシリーズ『KonMari ~人生がときめく片づけの魔法~』は「こんまりメソッド」と呼ばれる片づけ法で依頼人の悩みを解決するリアリティ番組。舞台はアメリカで、依頼人の人種、家庭環境は多種多様。
- 幼い2児の子育てと仕事に追われる夫婦
- 小さい家にダウンサイズした4人家族
- 夫に先立たれてしまった未亡人
- 第1子を望むカップル
これは一部の例だが、このように依頼人の環境は毎エピソード異なる。(第1シーズンは全8話構成)そして環境も違えば、抱えている悩みもバラバラ。
小さい家にダウンサイズした4人家族は「母親が家事をする」という考え方を改善できず、悩んでいる。夫に先立たれてしまった未亡人は「夫の思い出品」を処分できず、なかなか家の掃除ができなくて悩んでいる。このような依頼人の悩みを「こんまりメソッド」で解決していくのが、Netflixの新しい番組だ。
「こんまりメソッド」とは整理整頓の方法で、従来のやり方とはちょっと違う。「使う」「使わない」といった実用的な考えではなく、感情で判断するのが「こんまりメソッド」の特徴。
「触ったときに、ときめくか」
モノを一つひとつ手にとり、ときめくモノは残し、ときめかないモノは捨てる。(寄付する)
「konmari」世界的人気の秘訣はモノと向き合う姿勢からきている
なぜこれほどまでに「konmari」が世界中で大人気なのでしょうか。それは実用的な考えではなく、ときめき(英語では a spark of joy)で片づけをするといった「こんまりメソッド」にあるのかもしれない。たしかに、今までにはない斬新なやり方だ。
しかし、それ以上にモノと改めて向き合う心を大切にする姿勢が評価されているのだと思う。
モノを一つひとつ手にとり、ときめくモノは残し、ときめかないモノは捨てる。
モノが溢れている、今の世の中。買ったものの、一度も着ていない洋服。なぜ買ったか思い出せないような本。子供の成長とともに、触らなくなったオモチャ。
それ、本当に必要ですか?
家の中がゴチャゴチャしているとストレス溜まりますよね。モノだらけの部屋ってなんかスッキリしませんよね。なによりも、整理整頓ができていないと本当に大切なモノを見失ってしまいます。
- 自分が本当に好きなモノの根っこは、時がたっても変わらないと私は思います。そして、その根っこを見つけるのに片付けは大いに役立つのです。
- 自分という人間を知るには、机に向かって自己分析したり、人に話を聞いたりするのももちろんよいけれど、片付けするのが一番の近道だと私は思います。
- ひと言でいうと、片づけをしたことで「過去に片をつけた」から。その結果、人生で何が必要で何がいらないのか、何をやるべきで何をやめるべきかが、はっきりとわかるようになるのです。
- 「これまでは自分に何かをプラスしていくことが大事だと信じて、セミナーを受講したり、勉強をして知識を増やしたりしてきました。でも、足すことよりも引くことのほうがはるかに大事だということを、片付けをとおして初めて気がつくことができました」
書籍『人生がときめく片づけの魔法』は世界累計1000万部超えのベストセラーとなりました。衣類の「たたみ方」や「収納方法」といった実践的なノウハウをわかりやすく丁寧に解説されている素晴らしい本です。
しかし、この本の人気の秘訣は整理整頓のやり方以上に「人生を見つめなおす」「本当に大切なモノを思い出す」きっかけになるところだと感じています。