私がtwitterでフォローしている女優、ミリー・ボビー・ブラウンのツイートが最近減ったなぁ~って思っていた矢先のこと。
彼女がアカウントを削除した。
ミリー・ボビー・ブラウンはNetflixドラマ『ストレンジャー・シングス/未知の世界』で大ブレイクした天才子役として知られる。
『
まだ中学生なのに、ユニセフのキャンペーンなどのチャリティ活動にも関心を持ち、ファンに強いメッセージを発信してきた、立派な14歳。
ミリーがtwitterアカウントを削除した理由はネットいじめ。
ネットいじめのきっかけは、2017年に開催されたMTVアワードの授賞式にLGBTの活動団体GLAADのサポートを表明したことによる。
ミリーはこの授賞式にGLAADのペンダントを胸元に身に着けて出席していた。
それだけ?
はい、それだけです。
反同性愛集団はミリーの活動に不満を抱き、彼女への攻撃を開始した。
きっかけとされているのは、このツイート。
I saw Millie Bobby Brown in the airport and asked for a pic and she said "only if you remove the hijab" and I said "its my faith" and she aggressively pulled it off my head and stamped on it
「ミリー・ボビー・ブラウンを空港で見かけて写真を撮ってくれないか聞いてみたら、そのヒジャブを取ったらねと言われた。」
「私の信仰よ、と伝えると無理やり頭から剥がされてその場で踏んづけられた」
このツイートは削除(ウソだった)されたが、これを機に#TakeDownMillieBobbyBrown(ミリー・ボビー・ブラウンを潰せ)運動が激化。
彼女はmeme(ミーム)のターゲットとなってしまった。
インターネット・ミーム(Internet meme)とはインターネットを通じて人から人へと、通常は模倣として拡がっていく行動・コンセプト・メディアのことである。
wiiipediaより引用
例えば、このようなmeme
i just saw a fag get shot(ホモが撃たれるところを今見たよ)
im fine tho(私は平気だけど)
※fagはfaggot(ホモ、ゲイ、オカマなどの意味を持つスラング)の略
もちろんこれは架空の話だが、一度流行り始めたらもう止まらない。
自分が作ったジョークをネット上で共有するために、面白がってミリーのmemeを投稿しまくる。
これに耐え切れなくなった彼女はtwitterアカウントを削除。
彼女による特定の人に向けた過激な発言や行動への報復なら“まだ”理解できる。
でもペンダントを着けてただけですよ。
しかも彼女はまだ14歳。
スター・ウォーズ出演者やスタッフも被害に
先日、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のケリー・マリー・トランがInstagramの全投稿を削除したばかり。
ケリーはスター・ウォーズ本編では初となるアジアン系女優としてローズ役を演じた。
ファンの間では“キャラクター”としてのローズは賛否両論に分かれたものの、一部の過激なファンは通り越して彼女の容姿をターゲットに攻撃し始めた。
彼女のルックスや体重、人種差別的な発言を彼女に向けて投稿。
正直に言うと、私も“キャラ”としてローズは好きになれなかった。
でも、それは別に彼女の容姿は関係ない。
彼女のルックスを中傷するのは全く別の話です。
今のシリーズの主人公レイを演じるデイジー・リドリー。
度重なる中傷の結果、彼女も2016年にsnsのアカウントを削除。
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の監督ライアン・ジョンソンは先週から非常識なコメントを繰り返す人をブロックし始めた。
I’ve started blocking assholes, and it feels soooooooo good.
— Rian Johnson (@rianjohnson) 2018年6月11日
本当はやりたくもないsnsを仕事の一部と割り切って続けているかもしれません。
気の毒です。
スター・ウォーズの公式twitterがルーカス・フィルムの社長キャサリン・ケネディの誕生日を祝うツイートをしたところ、
「お前のせいでスター・ウォーズが破滅した!」
「早く辞めてしまえ!」
などの投稿が後を絶たず、ツイートを削除せざるを得ない状況に。
誕生日を祝うツイートに対するコメントですよ。
直接本人から侮辱されたならまだしも、わざわざ悪質なコメントをスマホに打ち込んで世界にアピールする労力はどこからきているの!?
容姿が耐え切れないほど大嫌いで、バカにしないと気が済まないのは何故!?
そのエネルギーと時間、違うところで使おうよ。