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映画レビュー【灼熱の魂】 辛い...

投稿日:2018年5月4日 更新日:

 

今回の映画レビューは

【灼熱の魂】

 

こんな結末嫌だ、

やめて、

やめて、

まじか…

 

胸がえぐられる度、10点

 

以下、ネタバレなしです。

 

 

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あらすじ 

 カナダ・ケベック州に住む双子の姉弟ジャンヌ(メリッサ・デゾルモー=プーラン)とシモン(マキシム・ゴーデット)は、亡くなった母親ナワルからの遺言を受ける。

遺言には、戦死したはずの父親と未だ存在を知らない兄を探し、手紙を渡すことことが書かれていた。

ジャンヌは父親への手紙を、シモンは兄への手紙を託され、遺言の真意を知る為に、二人は母親の故郷である中東へと向かう。

母が姉弟に伝えたかった真実とは…

 

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作品情報 

原題 : Incendies

監督、脚本 : ドゥニ・ヴィルヌーヴ

原作 : ワジディ・ムアワッド

キャスト : ルブナ・アザバル、メリッサ・デゾルモー=プーラン、マキシム・ゴーデット、レミー・ジラール、アブデル・ガフール・エラージズ

制作年  : 2010年

制作国  : カナダ、フランス

上映時間  : 131分

 

レバノン生まれでカナダ・ケベック州に移住した劇作家ワジディ・ムアワッドの戯曲『焼け焦げるたましい(原題:Incendies)』 の映画化。

 

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感想とポイント

先に言っておきましょう。

最初から最後まで、結構エグイです。

喜んでいい場面、元気になる場面は一つもない。

結構キツイです。

 

静かで重い。

でも、愛を感じる。

 

そんな感じの映画です。

 

顔の表情で伝わる映画のトーン

この映画、笑顔一つもないです。

顔の表情はずっとこれ。

 

カメラを睨みつける少年。

何かをジッと見つめる放心状態の母と娘。

 

冒頭から常にこういう表情が続き、衝撃的な結末を迎えます。

キツイっすょ、これ。

 

数式が語る映画のトーン

この映画では、二つの数式が出てきます。

前半の大学の講義では、教授は生徒にこう語ります。

今まで学んできた数学は明快で決定的な問題への明快で決定的な答えを求めるものだった

ここから先は大きく変わる

答えのない問題へと続く

解決不能な問題に直面するようになる

努力してもムダだと言う人もいるだろう

想像を絶するほど複雑で難解な問題を前に自分を守る術はなくなる

純粋数学にようこそ

“孤独の王国”へ

助手を紹介しよう

マドモアゼル・ジャンヌ・マルワン

これは、生徒に語り掛けているのではなく、ジャンヌがこれから直面しなけれなならないことを示唆しています。

 

この何気ない数秒のシーンがこれから直面しなければならない壮絶な世界への案内となっているのです。

 

 

そして後半の「1+1=1」

これは、ネタバレになっちゃうので語れませんが、

この謎が解けたときの姉弟の表情が

 

名誉殺人

レバノンは滋賀県ほどの小国だが、宗教が共存するモザイク国家として知られています。

モザイク国家とは、人種、民族、宗教が入り交ざっている状態の国家のことです。

レバノンは、キリスト教、イスラム教スンニ派、シーア派など様々な宗教、宗派が入り乱れています。

そのため、レバノンは未だに『名誉殺人』という恐ろしいものが存在しているようなところです。

『名誉殺人』とは、家族の“名誉”を守るために、“名誉”を汚した親族を殺すという風習です。

この映画のなかでは、キリスト教の母親ナワルはイスラム教の男性と恋に落ち、駆け落ちをしようとしますが、ナワルの兄にバレてしまいます。

家族の“名誉”が汚された、ナワルの兄は自分の妹を殺害しようとしますが、これは今現在も行われていることなんです。

『異宗婚』はあってはならないもので、“名誉”を取り戻すためだったら、自分の妹を殺すことは許されているのです。

全然、“名誉”ではありませんよね。

 

※レバノン以外でも、毎年何千人の被害者が出ていると言われています。

 

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総合評価 

総合評価: B

 

予備知識なしでみたので、かなり胸がエグられました。

予備知識ないからこそ、かなりの衝撃を受けたのかもしれません。

後味悪いです。(ストーリーが悪いという意味ではありません。)

 

静かに語りかけてくるパワフルですごい映画なんだけど、キツイのでおすすめ度を B にしちゃいました。

 

心に余裕があるときに見ましょう。(笑)

 

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