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クリント・イーストウッド最高傑作『グラン・トリノ』ネタバレなしレビュー 

投稿日:2018年7月26日 更新日:

クリント・イーストウッドの

『グラン・トリノ』

のレビューを送りします。

 

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まだ見てない方のための

ネタバレなしレビューです。

 

 

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『グラン・トリノ』のあらすじ

妻に先立たれ、一人暮らしの頑固な老人ウォルト。人に心を許さず、無礼な若者たちを罵り、自宅の芝生に一歩でも侵入されれば、ライフルを突きつける。そんな彼に、息子たちも寄り付こうとしない。学校にも行かず、仕事もなく、自分の進むべき道が分からない少年タオ。彼には手本となる父親がいない。二人は隣同士だが、挨拶を交わすことすらなかった。ある日、ウォルトが何より大切にしているヴィンテージ・カー<グラン・トリノ>を、タオが盗もうとするまでは――。
ウォルトがタオの謝罪を受け入れたときから、二人の不思議な関係が始まる。ウォルトから与えられる労働で、男としての自信を得るタオ。タオを一人前にする目標に喜びを見出すウォルト。
しかし、タオは愚かな争いから、家族と共に命の危険にさらされる。彼の未来を守るため、最後にウォルトがつけた決着とは――?

ワーナー ブラザース ジャパン公式hpより引用

 

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『グラン・トリノ』の作品情報と背景

原題 : Gran Torino

監督 : クリント・イーストウッド

キャスト : クリント・イーストウッド、ビー・ヴァン、アーニー・ハー

上映時間 : 117分

制作年  : 2008

 

主演、監督、プロデュースを務めたのは、クリント・イーストウッド。

クリント・イーストウッド以外の登場人物のほとんどは、モン族というアジア系の民族。

舞台はデトロイト。

 

舞台のデトロイトはどんな街?

デトロイトは別名 Motor City(モーター・シティ)と呼ばれていることからわかる通り、“かつて”のアメリカ自動車産業の拠点として栄えた都市。

フォード・モーター、ゼネラル・モーターズ、クライスラーの「ビッグ3」がデトロイト内に自動車工場を建設し、ヨーロッパ系移民やアフリカ系アメリカ人が仕事を求めてデトロイトに移住するようになった。

世界一の工業都市となったデトロイトは、アメリカ経済を支えてきた。

でも、それは“かつて”の話。

安価、安全、高性能の日本車の台頭により、アメ車は深刻のダメージを受け、大量解雇、下請け企業の倒産、治安の悪化。

2013年に財政破綻したことで話題にあがりましたよね。

もう完全に廃墟ですね...

 

インフラが整っていなければ、人手不足。

デトロイトを舞台にした映画『ドント・ブリーズ』の、「警察が通報を受けて現場に到着するまで1時間かかる」という設定はリアルです。

 

ポイント

ウォルトはフォード社の自動車工として50年勤めた、ポーランド系アメリカ人。

 

モン族とは? 

モン族は、中国南部の貴州省や雲南省、タイ、ラオス、ベトナムなどの山岳地帯に住む民族。

ベトナム戦争でアメリカ側についたが、アメリカ側がまさかの敗北。

戦争に敗れると、見捨てられたモン族は行き場を失い、共産勢力による返り討ちに遭い虐殺された。

モン族は政治亡命を求め、アメリカに逃げ込んだ。

そのうち数千人は、かつての輝きを失ったデトロイトに住み始めた。

 

ポイント

仕事がなくなった白人はデトロイトから引っ越し、貧困層のアフリカ系アメリカ人、ヒスパニック系、アジア系の割合が圧倒的に増えた。

 

グラン・トリノとは? 72年式の意味とは?

グラン・トリノは、フォード・モーターが1968年から製造していた、アメリカ車。

ウォルトはいつも72年式のグラン・トリノをピカピカに磨き上げている。

 

73年に起きた第一次オイルショック後、燃費の良い日本車が勢いを増し、アメリカの自動車産業が崩壊し始めた。

つまり、72年式のグラン・トリノはアメ車の最後の輝きと言っても過言ではない。

フォード社のグラン・トリノは“かつて”のアメリカの象徴なのだ。

 

ポイント

最愛の妻を亡くしたウォルトの一番の宝物は72年式のグラン・トリノ。

 

ちなみに、『ワイルド・スピード/MAX』でライバルのフェニックス(ラズ・アロンソ)も72年式のグラン・トリノに乗っている。

 

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『グラン・トリノ』の感想

素直に感動した。

字幕には出ないが、音量を上げないとわからないぐらい微妙に聞こえるウォルトの「No no no no...」

暗闇の中で微かに見えるウォルトの涙...

もう勘弁してくれ。

 

 

ストーリーはよくある話。

舞台の9割はウォルトの家その隣のモン族の家の2か所。

登場人物のほとんどは、アメリカ人からみたら顔の見分けがつかないアジア人ばかり。

 

撮り方によっては駄作になりかねない。

放送禁止の差別用語を連発している問題作として炎上してもおかしくない。

 

でも、この映画はクリント・イーストウッド最高傑作です。

78才(当時)だからこそすべてが嚙み合うドラマ。

78才だからこそ成り立つストーリーやキャラ設定。

 

冒頭、ウォルトと神父はこんな会話をします。

神父 「“生と死” について語りましょう 」

ウォルト 「“生と死” それが何か知っているのか?」

神父 「そう思います。 神父ですから」

ウォルト 「“新米神父マニュアル”に書かれている通りに説教台で話しているだけだろ」

神父 「いえ そんなことは...」

ウォルト 「“死はほろ苦い” “悲しみはつらいが魂の救いは癒し”」「それが“生と死”なら お笑いだ」

神父 「違うのですか?」

ウォルト 「俺は朝鮮で3年間 毎日“死”を見て暮らした」「人を撃ち 銃剣で刺し殺し 17歳の子をシャベルで殴り殺した」「死ぬまで忘れられない」「一生頭に焼き付いてるおぞましい記憶だ」

神父 「じゃー“生”は?」

ウォルト 「そうだな...」「戦争から生還して 家庭を持った」

神父 「“生”より“死”に詳しいようですね」

ウォルト 「そうかもな...」

ウォルトの人間性がよくわかる会話。

彼は、「生」を知らないし、自ら遠ざけている。

 

ウォルトは頑固ジジイ。

全部自分でやりたい。

人に頼りたくない。

男はこうあるべきだ。

アメリカが世界一。

フォードはアメリカの象徴。

 

ただの頑固ジジイだったらまだしも、ウォルトはアジア人嫌いな偏見だらけ頑固ジジイ。

周りに住んでいるモン族は「くたばればいい」と思っている。

朝鮮戦争の勲章を大事に保管している。

息子が日本車のセールスマンであることが許せない。

 

そんなウォルトだが、最後はモン族のタオのことを○○と呼ぶ。

 

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『グラン・トリノ』の総合評価

総合評価: A

ストーリー、演出、テンポ、キャラ設定。

すべてが素晴らしい。

 

感動できることはもちろん、笑えるポイントもあればテンションがあがるところ多々あり。

ネタバレなしで伝えるのは難しいけど、音に注目してほしい。

 

「ゔゔゔゔううう」

 

「タンタタタタン」(ドラムの音)

 

傑作です。

 

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