右足アキレス腱を断裂したケビン・デュラント。現地12日に、手術が無事成功したことを発表した。
6月10日のNBAファイナル第5戦中、ケビン・デュラントはケガにより途中退場を余儀なくされた。
右足ふくらはぎ故障中の“強行出場”だったのか、これ以上ケガを悪化させることは無いと確信したうえでの出場だったのか。ウォリアーズ側の意向で出場させたのか、本人の希望で無理をして出場したのか。最後まで分かることはないでしょう。
まあ、そこを掘りさげても、しょうがない。もうアキレス腱は断裂してしまった、過去のこと。こうなると、未来のことを考えるしかない。
そこでこの記事では、アキレス腱断裂の大ケガをした過去のNBA選手を参考にしながら、
- ケビン・デュラントの復帰の目安はいつ頃か?(過去にアキレス腱断裂をした選手は復帰まで9ヵ月かかった)
- 復帰できたとしたら、運動能力はどうなるのか?(ルディ・ゲイが参考になる?)
について考えてみたいと思います。
この記事のもくじ
NBA選手がアキレス腱を断裂した場合、復帰まで平均で9ヵ月かかる
FiveThirtyEightいわく、NBA選手がアキレス腱を断裂した場合、復帰まで平均で9ヵ月かかるとのこと。
NBA players with Achilles tears typically needed almost 9 months to recover, and they tended to have a significant reduction in both playing time and performance in the season following the trauma, according to a list compiled by @ESPNStatsInfo. https://t.co/ouEU0Mf8uR pic.twitter.com/EKDG1dLJKC
— FiveThirtyEight (@FiveThirtyEight) 2019年6月11日
たとえば、ここ最近でアキレス腱断裂を経験した選手、デマーカス・カズンズ(17-18年シーズン)は357日、ルディ・ゲイ(16ー17年シーズン)は273日を復帰にようした。
ただし、このデータはあくまでも平均にすぎない。各選手のポジジョンやプレースタイルは異なるし、身長、体重も違う。ケガしたときの年齢によっても、復帰までの期間、復帰後のパフォーマンスも変わってくるでしょう。
また、医療の技術も年々進歩してるであろう。私は医者じゃないし、リハビリの知識はないが、10年前や20年前とくらべて医療が発達していることは想像つく。
しかし、SBNATIONによると
- 1988ー2011年シーズンまでの23年間で、アキレス腱を断裂した18選手のうち、7人は二度とNBAのコートに立つことはなかった
- 1992年以降、アキレス腱断裂から復帰した14選手のうち、平均分数、フィールドゴール成功率、3P成功率はすべて下がった
といった、信じたくない事実を無視するわけにはいかない。
2019年現在、アキレス腱断裂を負ってから、元通りの力を取り戻せた選手は誰一人としていないのだ…
アキレス腱断裂を経験した、過去のNBA選手の実績(ビフォーアフター)
それでは、アキレス腱を断裂してしまったNBA選手のケガ前後のスタッツをみてみよう。上で述べたように、プレイヤーの体格や年齢は一人ひとり違うので、あくまでも参考程度として読み進めてください。
ポイント
- 身長、体重、個人成績はすべてBasketball-Reference.comより参照
- 画像の赤線より上がケガ前、赤線より下がケガ後の成績
- ケビン・デュラント以降の選手は【ケガした時期】の順番で紹介
個人成績の見方(すべて1試合平均)
- tm:チーム(シーズン中に移籍した場合は、TOT=トータルの欄が追加される)
- G:試合数
- GS:スタートした試合
- MP:分数
- FG:フィールドゴール成功数
- FGA:フィールドゴール数
- FG%:フィールドゴール成功率
- 2P:ツーポイント
- 3P:スリーポイント
- FT:フリースロー
- ORB:オフェンスリバウンド
- DRB:ディフェンスリバウンド
- TRB:トータルリバウンド(ORB+DRB)
- AST:アシスト
- STL:スティール
- BLK:ブロック
- TOV:ターンオーバー
- PF:ファウル
- PTS:得点
ケビン・デュラント
【ケガした時期】2019年6月
【ケガしたときの年齢】30歳
【身長】206cm
【体重】108kg
ドミニク・ウィルキンス
【ケガした時期】1992年1月
【ケガしたときの年齢】32歳
【身長】203cm
【体重】97kg
アイザイア・トーマス
【ケガした時期】1994年4月
【ケガしたときの年齢】35歳
【身長】185cm
【体重】81kg
※アイザイア・トーマスはアキレス腱断裂後、NBAに復帰することなく引退した
パトリック・ユーイング
【ケガした時期】1999年6月
【ケガしたときの年齢】36歳
【身長】213cm
【体重】108kg
ボション・レナード
【ケガした時期】2004年11月
【ケガしたときの年齢】30歳
【身長】193cm
【体重】92kg
エルトン・ブランド
【ケガした時期】2007年8月
【ケガしたときの年齢】28歳
【身長】203cm
【体重】124kg
メメット・オカー
【ケガした時期】2010年4月
【ケガしたときの年齢】30歳
【身長】211cm
【体重】112kg
チャンシー・ビラップス
【ケガした時期】2012年2月
【ケガしたときの年齢】35歳
【身長】190cm
【体重】91kg
コービー・ブライアント
【ケガした時期】2013年3月
【ケガしたときの年齢】34歳
【身長】198cm
【体重】96kg
ブランドン・ジェニングス
【ケガした時期】2015年1月
【ケガしたときの年齢】26歳
【身長】185cm
【体重】77kg
ウェズリー・マシューズ
【ケガした時期】2015年3月
【ケガしたときの年齢】28歳
【身長】196cm
【体重】99kg
ルディ・ゲイ
【ケガした時期】2017年1月
【ケガしたときの年齢】30歳
【身長】203cm
【体重】104kg
デマーカス・カズンズ
【ケガした時期】2018年1月
【ケガしたときの年齢】27歳
【身長】211cm
【体重】122kg
ケビン・デュラント復帰の目安は、ルディ・ゲイが参考になる?
プレイヤーとしてのレベルは違えど、上記のなかでケビン・デュラントと体格、ケガした年齢が似ている選手はルディ・ゲイでしょうか。
ケビン・デュラント
【ケガした時期】2019年6月
【ケガしたときの年齢】30歳
【身長】206cm
【体重】108kg
ルディ・ゲイ
【ケガした時期】2017年1月
【ケガしたときの年齢】30歳
【身長】203cm
【体重】104kg
そう考えると、ルディ・ゲイのケガ前後の実力/成績が、ケビン・デュラントの復帰の目安になるかもしれない。
アキレス腱断裂以前、ルディ・ゲイは11年で
- 平均分数35.6
- 平均得点18.4
- 平均リバウンド5.9
- フィールドゴール成功率45.2
アキレス腱断裂後、ルディ・ゲイは2年で
- 平均分数24.4(-11.2)
- 平均得点12.6(-5.8)
- 平均リバウンド6.0(+0.1)
- フィールドゴール成功率49.0(+3.8)
※すべて1試合平均
1試合平均分数は10分以上もダウン…
まあ、チーム状況、選手の役割などが違うのであまり参考にならない。が、やっぱり気になりますね。
ただ、ケビン・デュラントはルディ・ゲイと比べて、別次元のプレイヤー。シュート力も、ハンドリングも、センスも、おそらくほとんどの項目においてデュラントは格上でしょう。
だからきっと大丈夫!
・・・
ごめんなさい、最後めっちゃテキトーになってしまいましたが、、
デュラントは19年オフにFAになるので、、
ニックスファンとして、こう祈るしかないのです…
KD+カイリー+ADがニックスのユニフォームを着ているとこをみたいのです…
カムバック!
ケビン・デュラント!