Happy 30th Birthday to Chicago's very own, @drose. 🌹#POOH: A Stadium Documentary, coming February. 👀 pic.twitter.com/xOGSShYjb3
— Stadium (@WatchStadium) 2018年10月4日
本日(アメリカ10月4日)は元MVPデリック・ローズの30歳の誕生日だ。
「え? まだ30歳??」
ぼくと同じようにびっくりする方も多いのではないか。
昨シーズン(2017-18年)途中にミネソタ・ティンバーウルブズに移籍したデリック・ローズ。
9試合に出場し、キャリアワーストの平均5.8得点、平均1.2アシスト。
このままだと、デリック・ローズは史上初のバスケットボール殿堂入りを逃した元MVP選手になる可能性がある。
レギュラーシーズンMVPを獲得した選手で、バスケットボール殿堂入りできなかった選手は過去に一人もいない。
デリック・ローズはバスケットボールの申し子だった。
高校から注目されたローズは2度のステートチャンピオンに輝き、メンフィス大学に進学。
メンフィス大学1年目のときからエースとなり、優勝こそ逃すがファイナル・フォーの決勝まで駒を進めた。
トーナメント終了後にアーリーエントリーを決意したローズは2008年のNBAドラフトでシカゴ・ブルズに全体1位指名を受ける。
1年目からブルズを立て直し、プレーオフ進出を果たす。ファースト・ラウンドで敗退してしまうものの、史上最高の1回戦と呼ばれる激熱プレイを披露。
「またオーバータイム?」
「これ以上おもしろいとファイナルがつまらなく感じちゃうじゃん」
すげー興奮しながら見たのは今でも覚えてる。
2年目からオールスターに選ばれるようになった。
ローズ入団から3年目のブルズはイースタン・カンファレンス1位にか輝く。
このときまだ22歳6か月のローズは史上最年少でMVPを受賞。
そして悪魔の4年目。
再び第1シードを獲得し、順調にみえたローズはプレーオフ初戦でケガ。
左膝前十字靭帯断裂。
1年以上の休息を経てコートに戻ったが、再度ひざをケガさせる。
翌年もまたケガ。
その翌年も。
その後はニューヨーク・ニックスにトレードされ、シーズン途中に行方不明になる。
次のシーズンはクリーブランド・キャバリアーズに移籍し、またケガ。
引退をほのめかしたローズは結局シーズン途中に恩師トム・シボドー監督に拾われ、ミネソタ・ティンバーウルブズに移籍。
でもウルブズではわずか9試合の出場にとどまった。
デリック・ローズはバスケットボール殿堂入りできるのだろうか?
注意ポイント
バスケットボール殿堂はプロに限らずアマチュアも選定対象。NBA(プロ)の試合に関係なく、大学バスケやオリンピックなどの国際試合も選定基準に入る。NBA殿堂は存在しない。
例えば、カーメロ・アンソニーとクリス・ボッシュは殿堂入り確実と言われている。
カーメロ・アンソニーはNBAでの優勝経験がないが、
- オリンピック金メダル3つ(アメリカ男子バスケ史上唯一の金メダル3つ)
- NCAA(大学バスケ)チャンピオン
- NBAオールスター出場10回
- NBA得点王
肺血栓のため30代前半で引退を余儀なくされたクリス・ボッシュ。
早めにキャリアが終わってしまったが、
- NBAチャンピオン2回
- オリンピック金メダル1つ
- NBAオールスター出場11回
一方、史上最年少でMVPに輝いたデリック・ローズの成績をみてみると、
- オリンピックメダルなし(出場していない)
- NBA優勝経験なし
- NBAのMVP1回
- NBA新人王
- NBAオールスター出場3回
いくら史上最年少MVPだろうが、バスケットボールの功績はカーメロ・アンソニーやクリス・ボッシュに到底及ばない。
これからのキャリアにかけたいが、体の状態を考慮するともう個人タイトルはおそらく厳しいでしょう。
年齢的にオリンピックなどの国際試合に出場することもないでしょう。
となると、バスケットボール殿堂入りするにはNBAで優勝するしかない。
今年もティンバーウルブズと単年契約したローズ。
ジミー・バトラー移籍問題で恩師トム・シボドー監督も今年度中にクビになっているかもしれない。
NBAで優勝する以前に、NBAに生き残れるか、まじで今年(2018-19シーズン)が運命の分かれ道となるかもな。
30歳の誕生日を記念してNBA.comからリリースされたハイライト集。
ぼくが一番好きなのはランキング2位のプレイ。
あと10年後、20年後、みんなが覚えてるデリック・ローズはどっち?
バスケットボール殿堂に入れなかった史上唯一の元MVP選手?
それともケガを乗り越え、プライドを捨てロールプレイヤーに転じ、優勝に貢献した元MVP選手か?