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映画『ブレードランナー』を簡単解説!続編『2049』の前にチェック!

まだ有料ですが、AmazonプライムU-NEXT傑作映画『ブレードランナー 2049』の配信が始まりましたね。

 

ぼく、前作『ブレードランナー』とその続編にあたる『ブレードランナー 2049』が大大大好きなんですよね。

「暇だし、なんか映画でみようかな~、何みよっかな~」とお悩み中のあなたに是非みてほしい!

 

とはいえ、前作『ブレードランナー』はちょっと古い映画で、1982年に公開された作品。みたことない方、多いのではないでしょうか?

 

この記事は『ブレードランナー 2049』が気になってるけど、前作をみてないからストーリーを簡単に教えろくださいという方に向けたものです。

詳しい作品情報、キャラクター紹介、原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』、実はデッカード○○なんじゃないか説など、踏み込んだ話はしません。

 

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【あらすじとポイント】そもそも『ブレードランナー』ってどんな話?

ブレードランナー ポスター

ここでは、『ブレードランナー』(1982年)のあらすじとポイントを超スーパー簡単に説明します。

  1. 舞台はロサンゼルス、2019年。人類(特に富裕層)は環境破壊などによって荒廃した地球を出て、宇宙の植民地に住み着く。
  2. タイレル社はレプリカントと呼ばれる人造人間を開発し、奴隷として働かせる。
  3. レプリカントは宇宙で戦争の兵隊、性奴隷、危険な作業(インフラ整備など)を人間の代わりにする。
  4. レプリカントと人間の見た目はそっくり。外見からはどちらがレプリカントでどちらが人間かは判別できない。
  5. レプリカントと人間の違いは「感情があるか、ないか」
  6. ものすごい複雑なテスト(機械)で感情を持っているかを確認しないと、レプリカントかどうかがわからない。
  7. そんなレプリカントたちが人間に反逆し始めた。人間扱いされないことに不満が爆発した。宇宙植民地から逃げ出し、人間を襲うために地球に潜り込む。
  8. 暴れだしたレプリカントを「解任(殺害)」するために警察の特殊部隊、ブレードランナーたちが動き出す。
  9. ブレードランナーはレプリカントを「解任(殺害)」させる専門の職業。レプリカントを殺す人のことをブレードランナーと言う。
  10. 主人公は人間でブレードランナーのデッカード。(演じるのはハリソン・フォード)

 

はい、『ブレードランナー』のあらすじとポイントをざっくり説明するとこんな感じです。

 

ですが、、

 

この説明、大きい大きい矛盾があることに気づきましたか?

 

ポイント

レプリカントと人間の見た目はそっくり。外見からはどちらがレプリカントでどちらが人間かは判別できない。

レプリカントと人間の違いは「感情があるか、ないか」

そんなレプリカントたちが人間に反逆し始めた。

 

感情がないはずのレプリカント。

 

が人間に反逆し始めた。

 

反逆を開始=意思がある=感情が芽生えた?

 

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『ブレードランナー』の伝えたいメッセージ、「人間とはなにか?」

アンドロイド

あれ? 感情がないはずの人造人間がついに感情芽生えちゃった?

ここでは、そんな矛盾からスタートする映画『ブレードランナー』の伝えたいメッセージ、哲学的テーマについて触れたいと思う。そのためには、例えとして2つのシーンをネタバレありで解説していきます。

大丈夫。ネタバレあるようなもので、ないようなものだから読んでも平気。だと思う。(笑)

 

・・・

 

映画『ブレードランナー』が伝えたいメッセージ。それは、

 

「人間とはなにか?」

 

「人間とロボット(アンドロイド)の違いって、なんなの?」

 

 

感情を持たない人間。感情を持つロボット。どっちが人間ですか?

『ブレードランナー』の主人公は人間のデッカード。彼はレプリカントを「解任(殺害)」する立場のブレードランナー(人間)として働いている。デッカードはけっこう冷酷。平気で後ろから女性レプリカントを射殺し「うわ、血だっ…」みたいな表情を一瞬するものの、すぐに切り替えられる人間。「よし、1体殺した。 はい次ぃ~」かのように、気持ちをすぐに切り替える。まるで感情がないような雰囲気。

 

一方で、殺されていくレプリカントたちは、めちゃくちゃ感情をあらわにする。仲間が殺されていくと、「ちきしょ~~!! なんでアイツがぁ!!」って泣け叫ぶ。心の底から感情を爆発させる。

 

たいした感情を持たず、すぐに気持ちを切り替える人間のブレードランナー。

心の底の感情を爆発させるレプリカント(ロボット)。

 

これ、どっちが人間ですか?

 

命令されて仕事をする人間。自分の意思によって行動するロボット。プログラミングされているのはどっちですか?

『ブレードランナー』の主人公、人間のデッカードは嫌々仕事をしている。本来、職業としてブレードランナーなんてしたくない。(映画冒頭で仕事を断ろうとしている)だが、上司のプレッシャーもあり、仕方なしにブレードランナーとして働くことになる。仕事と割り切って、「これも仕事だからしゃーない」と思いこんで、レプリカントを「解任(殺害)」していく。

 

一方で、レプリカントたちはどうか。レプリカントたちは、誰にも命令されず、自分たちの意思によって働いている。「もっとこうしたい、このようになりたい」という気持ちは何者かに植え付けられたものではない。己の中で心底眠っている感情が訴えているのだ。

 

仕事と割り切って、嫌々仕事をしている人間のブレードランナー。

誰かに命令されたわけではなく、自分たちの意思によって行動しているレプリカント(ロボット)。

 

れ、プログラミングされているのはどっちですか?

 

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なるほど。で、続編の『ブレードランナー 2049』をみる前にチェックすべき作品は?

それはズバリ、『ブレードランナー』(1982年)です。 😐 

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まぁ。これは冗談でもあり、本気でもあります。

なんせ『ブレードランナー 2049』は『ブレードランナー』の30年後の世界が描かれる、つまり直接的続編にあたるので。

 

でも「とりあえず最新作の『ブレードランナー 2049』だけみたい!」という方は、うえで述べた「人間とロボット(アンドロイド)の違いって、なんなの?」というメッセージを理解したうえでネット配信されたショートムービーをおすすめしたい。みなくてもいいけど、無料だし、数十分で終わるからね!

 

【渡辺信一郎監督による前奏アニメ解禁!】「ブレードランナー ブラックアウト 2022」

 

【『ブレードランナー 2049』の前日譚】「2036:ネクサス・ドーン」

 

【『ブレードランナー 2049』の前日譚】「2048:ノーウェア・トゥ・ラン」

 

ブレードランナーの時系列

  1. 『ブレードランナー』(舞台は2019年)
  2. 「ブレードランナー ブラックアウト 2022」(2022年)
  3. 「2036:ネクサス・ドーン」(2036年)
  4. 「2048:ノーウェア・トゥ・ラン」(2048年)
  5. 『ブレードランナー 2049』(2049年)

 

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『ブレードランナー』は動画配信サービスでみれるよ!

2019年1月現在の情報です。配信状況は都度変更になる可能性がありますので、最新情報は各自でのご確認をお願いします。

映画『ブレードランナー』ってどんな映画?

って軽い感じの答えを求めていたあなた、ごめんなさい。

コンパクトにまとめるつもりでしたが、大好きすぎてついつい熱くなってしまいました…

 

でも、それほどオススメしたい作品なのです!

 

続編にあたる映画『ブレードランナー 2049』はAmazonプライム、もしくはU-NEXT会員ならDVD/ブルーレイを買わなくてもみれちゃいますよ。(ただし、課金制になってしまいます

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※本ページの情報は2019年9月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXTサイトにてご確認ください。

 

当たり前ですが、映画の楽しみ方は人それぞれです。先に続編からみて、ハマったら前作や原作を覗いてみるのも悪くないかと私は思います。

 

その前作、映画『ブレードランナー』はAmazonプライム会員であれば、追加料金なしでみれます。

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注意ポイント

あまり詳しいことは言いませんが、『ブレードランナー』は同じ映画でも7つの異なるバージョンが存在します。追加/削除されるシーン、ナレーションの有無などが微妙に異なりますが、一番大きい違いはエンディング。「オリジナル劇場公開版」は大衆ウケするため、監督リドリー・スコットの意向に反してエンディングを変えていますが、はっきり言ってクソです。できれば「ディレクターズ・カット」もしくは「ファイナル・カット」からみて欲しいです…

 

映画『ブレードランナー』にハマったら、原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(著:フィリップ・K・ディック )もおすすめです。

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『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』は原作というより、翻案に近いです。ストーリー展開、登場人物などは映画と全く異なります。(そもそもレプリカントという言葉すら登場しない)

ですが、言わんとしていることは同じ。つまり、

 

人間とはなにか?

 

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